ArcGIS Spatial Data Server for the Java Platform の使用方法のクイック ツアー

ArcGIS Spatial Data Server for the Java Platform を使用するには、次の手順を実行する必要があります。

必要なすべてのソフトウェアのインストール

次のソフトウェアがインストールされている必要があります。

ArcGIS Spatial Data Server for the Java Platform

サーバでセットアップを実行し、ArcGIS Spatial Data Server for the Java Platform をインストールして認証します。公開サービスを通じた編集を許可する予定がある場合は、パブリック サーバ(ファイアウォールの外側にあるサーバ)に ArcGIS Spatial Data Server をインストールする必要があります。

詳細については、「ArcGIS Spatial Data Server for the Java Platform のインストール ガイド(Windows)」または「ArcGIS Spatial Data Server for the Java Platform Linux のインストール ガイド」をご参照ください。

Web アプリケーション サーバ

サポートされている Web アプリケーション サーバ(Apache Tomcat Web サーバ、Oracle WebLogic、IBM WebSphere Application Server のいずれか)をインストールします。(サポートされているバージョンについては、「ArcGIS Spatial Data Server のシステム要件」をご参照ください)。Web アプリケーション サーバは、ArcGIS Spatial Data Server と同じサーバにインストールする必要があります。

詳細については、「ArcGIS Spatial Data Server for Java で使用するアプリケーション サーバまたは Web サーバ」をご参照ください。

データベース管理システム

データを公開するには、DBMS(データベース管理システム)をインストールして設定し、その DBMS に空間データを含むデータベースを格納する必要があります。手順については、DBMS のドキュメントをご参照ください。

DBMS は ArcGIS Spatial Data Server と同じサーバ上で動作することができますが、通常は別のサーバ上で動作しています。

ArcGIS for Desktop

クライアント コンピュータでセットアップを実行して、ArcGIS for Desktop をインストールし認証します。ArcGIS for Desktop からデータベースに接続して、フィーチャ サービスを公開します。編集可能なフィーチャ サービスを公開する場合、ArcGIS for Desktop Standard または Advanced をインストールします。

詳細については、ArcGIS for Desktop のインストール ガイドをご参照ください。

DBMS クライアント

データベースに接続するには、DBMS クライアント ライブラリが ArcGIS for Desktop と同じコンピュータにインストールされている必要があります。

クライアント ライブラリのインストール、および ArcGIS for Desktop からデータベースへの接続の詳細については、使用している DBMS に応じて次のいずれかのトピックをご参照ください。

注意注意:

Oracle データベースまたは Oracle のジオデータベースからデータを公開し、データが ST_Geometry 格納を使用する場合は、そのデータベースにアクセスするように Oracle リスナーを設定する必要があります。詳細については、「Oracle リスナーの設定」をご参照ください。

Spatial Data Server の配置

Spatial Data Server を使用するための準備として、いくつかの設定手順を完了する必要があります。次のような手順があります。

JDBC プロバイダのダウンロード

データ ソースにアクセスするために ArcGIS Spatial Data Server で使用するデータベースに必要な JDBC(Java DataBase Connectivity)プロバイダ ファイルをダウンロードする必要があります。このファイルは、Web アプリケーション サーバからアクセスできるようにする必要があります。詳細については、「ArcGIS Spatial Data Server for Java で使用する JDBC プロバイダ」をご参照ください。

Web アプリケーション サーバでのデータ ソースの設定

Spatial Data Server にフィーチャ サービスを公開するように、Web アプリケーション サーバでデータ ソースを設定する必要があります。詳細については、使用している Web アプリケーション サーバに応じて次のいずれかのトピックをご参照ください。

アプリケーション サーバへの arcgis.war ファイルの配置

ArcGIS Spatial Data Server for the Java Platform では、Web アプリケーションを配置する必要があります。これにより、Web サービスを URL で識別されるリソースと見なすことができます。Web サーバまたはアプリケーション サーバは、arcgis.war ファイルにアクセスする必要があります。詳細については、使用している Web アプリケーション サーバに応じて次のいずれかのトピックをご参照ください。

注意注意:

特定の詳細構成の場合、arcgis.war ファイルを配置する前に javasds-app-config.properties ファイルを編集するか、クロスドメイン アクセス ファイルを配置する必要があります。

配置した Web アプリケーション サーバの認証

ArcGIS Spatial Data Server for the Java Platform を認証するための 2 回目のプロセスがあります。このプロセスで、Spatial Data Server サービスのリポジトリに認証情報が置かれます。詳細については、「配置した ArcGIS Spatial Data Server for Java の認証」をご参照ください。

データ ソース マッピングの作成

データ ソース マッピングを作成し、クライアント アプリケーションが登録済みデータ ソースと通信する方法を提供する必要があります。これは、REST 管理ビューから createDatasourceMapping 関数を使用して行うことができます。この方法は、Spatial Data Server の管理者が、サービスを公開するスタッフと異なる場合に使用することができます。詳細については、「REST 管理ビューからのデータ ソース マッピング」をご参照ください。

または、ArcMap からデータ ソースをマップすることもできます。

公開前にデータ ソース マッピングを作成していない場合は、ArcMap がマッピングを作成しようとします。複数の登録データ ソースが存在する場合は、正しいデータ ソースを選択するように求められます。

セキュリティの実装

Web サービスに実装できるセキュリティにはさまざまなレベルのものがあります。さまざまな構成については、Web アプリケーション サーバのマニュアルをご参照ください。

ArcGIS Spatial Data Server の URL をセキュリティで保護する際の詳細については、お使いの Web アプリケーション サーバに応じたトピックをご参照ください。

マップの作成とサービスの公開

ArcMap で、データベースに接続し、Spatial Data Server に接続し、マップにデータを追加し、データをシンボルを定義してプロパティを設定してから、公開することができます。

データベースへの接続

まだデータベースに接続していない場合は、ArcMap のカタログ ウィンドウからデータベースに接続します。データ ソースの作成時に使用したものと同じデータベースに同じユーザとして接続してください。

また、その接続ユーザに、Spatial Data Server に公開するデータセットに対する権限が付与されていることを確認してください。たとえば、ユーザに、フィーチャ サービスのデータに対する参照専用のアクセス権限を付与する場合は、データ ソースに指定したユーザに、データベース内のデータセットに対する SELECT 権限のみを付与する必要があります。手順については、「データセットの権限の設定」をご参照ください。

Spatial Data Server への接続

サービスを公開して管理するには、ArcGIS for Desktop から [ArcGIS サーバを管理する] の接続を作成します。詳細については、「ArcGIS for Desktop での ArcGIS Spatial Data Server への管理者接続の作成」をご参照ください。

マップの作成

公開するデータをマップに追加します。データをシンボル化し、データのプロパティを設定してから、Web アプリケーション サーバがアクセスできる共有ディレクトリにマップ ドキュメントを保存します。

詳細については、「ArcMap での Spatial Data Server に公開するフィーチャ サービスの作成」をご参照ください。

サービスの公開

ArcGIS マップ ドキュメントから ArcGIS Spatial Data Server でフィーチャ サービスを公開できます。これによって、フィーチャ サービスを使用するための URL が生成されます。

デフォルトでは、フィーチャ サービスを介して公開されたデータにクエリを実行し、編集できます。公開時に、接続するユーザに付与される編集機能(存在する場合)を変更できます。

詳細については、「ArcMap から ArcGIS Spatial Data Server へのフィーチャ サービスの公開」をご参照ください。

Web アプリケーションの作成

クライアントは、Web アプリケーションまたは ArcGIS for Desktop のどちらかを使用して、フィーチャ サービスにアクセスすることができます。Esri では、Web GIS アプリケーションおよびサービスを作成できるように、さまざまなリソースを提供しています。どのリソースを選択するかは、アプリケーションの要件と、経験や技術レベルによります。

これまでに Web アプリケーションの開発経験がない場合は、ArcGIS Online にあるリソースを使用して Web アプリケーションを構築する方法を検討してください。

また、ArcGIS Viewer for Flex および ArcGIS Viewer for Microsoft Silverlight も使用できます。これらは、ArcGIS Web API で構築された、すぐに配置できる設定のみで構成可能な Web アプリケーションです。

あるいは Esri の JavaScript、Flex、または Silverlight 用の Web マッピング API を使用して、独自のアプリケーションを作成します。

9/15/2013