ArcGIS Help 10.1 - WebSphere 用 Web アプリケーションの導入

IBM WebSphere を使用するには、arcgis.war ファイル内の web.xml ファイルを変更し、IBM WebSphere Administration Console を使用して Web アプリケーション導入用の新しいアプリケーションを作成します。

web.xml ファイルの変更

web.xml ファイルにデータソースを表すエレメントを追加する必要があります。このファイルは、ArcGIS Spatial Data Server for Java とともにインストールされた arcgis.war ファイルの WEB-INF ディレクトリに存在します。次の手順に従って、web.xml ファイルに <resource-ref> エレメントを追加します。

手順:

arcgis.war ファイルのバックアップコピーを作成します。
arcgis.war ファイルを展開（解凍）します。
解凍した arcgis.war ファイルの WEB-INF ディレクトリに移動します。
テキストエディタで web.xml ファイルを開きます。

次の <resource-ref> エレメントを追加し、JDBC コネクションプールの [JNDI 名] パラメータに合致するように <res-ref-name> パラメータを変更します。

<resource-ref>
 <res-ref-name>jdbc/spdb_db2user1</res-ref-name>
 <res-type>javax.sql.DataSource</res-type>
 <res-auth>Container</res-auth>
 <res-sharing-scope>Shareable</res-sharing-scope>
</resource-ref>

web.xml ファイルを保存して閉じます。
再度 arcgis.war ファイルを作成します。
ファイル名を変更しないでください。このファイルは、arcgis.war という名前である必要があります。

Web アプリケーションの導入

新しいアプリケーションを作成し、WebSphere Administration Console から導入します。

手順:

IBM WebSphere Administration Console に管理者ユーザとしてログインします。
[Views（ビュー）] の下の [Applications（アプリケーション）] を展開し、[New Application（新規アプリケーション）] をクリックします。
[New Application（新規アプリケーション）] ページが開きます。
[New Enterprise Application（新規エンタープライズアプリケーション）] をクリックします。
[Local file system（ローカルファイルシステム）] をクリックし、変更した arcgis.war ファイルの場所を指定します。
[次へ] をクリックします。
[Fast Path（ファーストパス）] をクリックし、[Next（次へ）] をクリックします。
[Select installation options（インストールオプションの選択）] ページで [Distribute application（アプリケーションの配布）] がオンになっていることを確認します。
[Application name（アプリケーション名）] のデフォルト値をそのまま使用するか、新しい値を入力することができます。
[次へ] をクリックします。
[Map modules to servers（モジュールをサーバにマップ）] ページでデフォルト値をそのまま使用し、[Next（次へ）] をクリックします。
[Map resource references to resources（リソースへのリソース参照のマップ）] ページで、[Target Resource JNDI Name（ターゲットリソース JNDI 名）] の下の [Browse（参照）] をクリックし、WebSphere アプリケーションサーバで構成したデータソースに対して web.xml ファイルで定義したリソースを選択します。
[Apply（適用）] をクリックしてマッピングを作成し、[Next（次へ）] をクリックします。
[Map virtual hosts for Web modules（Web モジュールの仮想ホストのマップ）] ページでデフォルト値をそのまま使用し、[Next（次へ）] をクリックします。
ArcGIS Spatial Data Server アプリケーションのコンテキストを [Context Root（コンテキストルート）] テキストボックスに入力します。
デフォルトを導入した場合、コンテキスト名は /arcgis になります。
[次へ] をクリックします。
[Summary（サマリ）] ページを確認し、[Finish（完了）] をクリックします。
[Save（保存）] をクリックし、アプリケーションの導入をマスター構成に保存します。
ArcGIS Spatial Data Server アプリケーションが WebSphere エンタープライズアプリケーションリストに表示されます。
リストからアプリケーションを選択して、[Start（開始）] をクリックします。

9/15/2013