エリミネート(Eliminate) (データの管理)

ライセンス レベル:BasicStandardAdvanced

サマリ

ポリゴンを、面積が最大または共有境界線が最も長い隣接するポリゴンとマージすることで、そのポリゴンを削除します。多くの場合、[エリミネート(Eliminate)] は、[インターセクト(Intersect)][ユニオン(Union)] などのオーバーレイ操作によって生成された、小さなスリバー ポリゴンを削除するために使用されます。

Eliminate illustration

使用法

構文

Eliminate_management (in_features, out_feature_class, {selection}, {ex_where_clause}, {ex_features})
パラメータ説明データ タイプ
in_features

隣接するポリゴンにマージされるポリゴンのあるレイヤ。

Feature Layer
out_feature_class

作成されるフィーチャクラス。

Feature Class
selection
(オプション)

以下のオプションは、フィーチャの削除に使用される方法を指定します。

  • LENGTH共有境界線を削除することで、選択したポリゴンを隣接する選択されていないポリゴンとマージします。隣接するポリゴンは、共有境界線が最も長いポリゴンです。これがデフォルトです。
  • AREA共有境界線を削除することで、選択したポリゴンを隣接する選択されていないポリゴンとマージします。隣接するポリゴンは、面積が最も大きいポリゴンです。
Boolean
ex_where_clause
(オプション)

削除しない入力フィーチャを識別するのに使用される条件式です。

この式の構文はデータ ソースによって多少異なります。たとえば、クエリ対象がファイル ジオデータベース、ArcSDE ジオデータベース、シェープファイル、またはカバレッジの場合は、フィールド名を二重引用符で囲みます。

"MY_FIELD"

クエリ対象がパーソナル ジオデータベースの場合は、以下のようにフィールドを角括弧で囲みます。

[MY_FIELD]

Python では、文字列を単一引用符または二重引用符で囲みます。SQL 式の WHERE 句などで通常行われるように、引用符を含む文字列を作成する場合は、引用符を円記号(\)でエスケープするか、文字列を三重引用符で囲みます。たとえば、次のような WHERE 句を記述する場合、

"CITY_NAME" = 'Chicago'

次のように文字列全体を二重引用符で囲み、内部の二重引用符をエスケープします。

" \"CITY_NAME\" = 'Chicago' "

あるいは、次のようにエスケープしないで文字列全体を三重引用符で囲みます。

""" "CITY_NAME" = 'Chicago' """

SQL 構文の詳細とデータ ソースによる違いについては、ヘルプ トピックの「ArcGIS で使用されるクエリ式への SQL リファレンス」をご参照ください。

SQL Expression
ex_features
(オプション)

削除しないポリゴン境界やその一部を定義する入力ポリラインまたはポリゴン フィーチャクラスまたはレイヤです。

Feature Layer

コードのサンプル

Eliminate(エリミネート)の例(Python ウィンドウ)

次の Python ウィンドウ スクリプトで、Eliminate(エリミネート)ツールをイミディエイト モードで使用する方法を示します。

import arcpy
from arcpy import env
env.workspace = "C:/data/Portland.gdb/Census"
arcpy.MakeFeatureLayer_management("blockgrp", "blocklayer")
arcpy.SelectLayerByAttribute_management("blocklayer", "NEW_SELECTION", 
                                        '"Area_Sq_Miles" < 0.15')
arcpy.Eliminate_management("blocklayer", "C:/output/output.gdb/eliminate_output", 
                           "LENGTH", '"OBJECTID" = 9')
Eliminate(エリミネート)の例 2(スタンドアロン スクリプト)

次のスタンドアロン スクリプトで、Eliminate(エリミネート)ツールの使用方法を示します。

# Name: Eliminate_Example2.py
# Description: Eliminate features based on a selection.
 
# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
 
# Set environment settings
env.workspace = "C:/data/Portland.gdb/Census"
 
# Set local variables
inFeatures = "blockgrp"
tempLayer = "blocklayer"
expression = '"Area_Sq_Miles" < 0.15'
outFeatureClass = "C:/output/output.gdb/eliminate_output"
exclusionExpression = '"OBJECTID" = 9'
 
# Execute MakeFeatureLayer
arcpy.MakeFeatureLayer_management(inFeatures, tempLayer)
 
# Execute SelectLayerByAttribute to define features to be eliminated
arcpy.SelectLayerByAttribute_management(tempLayer, "NEW_SELECTION", expression)
 
# Execute Eliminate
arcpy.Eliminate_management(tempLayer, outFeatureClass, "LENGTH", 
                           exclusionExpression)

環境

関連トピック

ライセンス情報

ArcGIS for Desktop Basic: ×
ArcGIS for Desktop Standard: ×
ArcGIS for Desktop Advanced: ○
9/14/2013