タスクとケーパビリティの構成

ArcGIS for Windows Mobile では、フィールド スタッフのワークフロー向けに構成できる一連の組み込みタスクが提供されています。ArcGIS Runtime SDK for Windows Mobile を使用して、これらのタスクを拡張したり、新しいタスクを開発したりすることもできます。

SDK を使用してエクステンション(ケーパビリティともいう)を開発し、プロジェクトに追加することもできます。

Mobile Project Center では、組み込みタスク、カスタム タスク、ケーパビリティを構成できます。これらは、自動的にプロジェクトに配置されます。カスタム機能の開発とこの機能のプロジェクトへの追加の詳細については、「SDK ヘルプ」をご参照ください。

注意注意:

ArcGIS for Windows Mobile 10.0 以前では、フィールド作業員のトラッキングとフィールド作業員のログがタスクとケーパビリティの一部として組み込まれていました。3.0 では、これらの 2 つのケーパビリティは、操作マップ レイヤの構成として実装されます。これにより、レイヤのスキーマの制限が最小限に抑えられます。詳細については、「マップ レイヤ プロパティの構成」および「ログ レイヤとフィールド作業員レイヤの構成」をご参照ください。

タスクの説明

デフォルトでは、すべてのモバイル プロジェクトには、一連の組み込みタスクがあり、これらを構成、順序変更、プロジェクトから削除することができます。各タスクは、Windows と Windows Mobile デバイスで同じように機能します。タスクには以下が含まれます。

タスクとケーパビリティの構成

Mobile Project Center の [タスク] タブと [ケーパビリティ] タブを使用して、組み込みおよびカスタムのタスクとケーパビリティを構成できます。カスタム タスク/ケーパビリティの場合、構成可能なプロパティは、タスク/ケーパビリティの実装方法によって異なります。組み込みタスクの場合、次のプロパティを構成できます。

モバイル プロジェクトへのカスタム タスクとケーパビリティの組み込み

カスタム タスクまたはケーパビリティは、2 つまたは 3 つのコンポーネントから構成され、それぞれが別個の *.dll ファイルになっています。Mobile Project Center 用のコンポーネントを開発して、タスク/ケーパビリティをモバイル プロジェクトに組み込んだり、Mobile Project Center でタスク/ケーパビリティを構成したりできるようにする必要があります。フィールド アプリケーションが実行されているそれぞれのプラットフォームに対して、別々の *.dll ファイルを構築し配置する必要があります。すなわち、両方のフィールド アプリケーション(Windows Mobile デバイスのアプリケーションと Windows デバイスおよびラップトップのアプリケーション)にタスク/ケーパビリティを配置する場合、異なる *.dll ファイルを 2 つ作成する必要があります。各プラットフォームに別々の *.dll ファイルが必要であるため、異なる機能を実現するタスク/ケーパビリティをプログラムすることができます。

カスタム タスクとケーパビリティの配置

カスタム タスクまたはケーパビリティのアセンブリを開発したら、コンピュータ上の特定の場所に保存して(詳細については、カスタム タスク/エクステンションの配置と更新」をご参照ください)、Mobile Project Center の開始時に、タスクまたはケーパビリティが、それぞれ、[タスク] タブまたは [ケーパビリティ] タブに表示されるようにします。次に、タスクまたはケーパビリティをプロジェクトに追加することができます。

カスタム タスク/エクステンションを含むプロジェクトを保存すると、Mobile Project Center により、対応するアセンブリのコピーとプロジェクト データが自動的に組み込まれ、まとめてパッケージされます。プロジェクトを共有または配置するときは、カスタム タスクまたはケーパビリティも自動的に配置されます。

フィールド アプリケーションでのタスクとケーパビリティの使用

デフォルトのタスクは、そのユーザ インタフェースが異なっていても両方のフィールド アプリケーション プラットフォームで同様に動作しますが、カスタム タスクとカスタム ケーパビリティはプラットフォーム間で動作が異なる場合があります。

プロジェクトに追加した組み込みタスクとカスタム タスクは、両方のフィールド アプリケーションのタスク リストに同様に表示されます。これに対して、カスタム ケーパビリティは UI コンポーネントには表示されない場合もありますが、特定の操作を実行するか、他のタスクの既存の機能を拡張します。たとえば、フィールド作業員がマップ コンテンツを画像ファイルにキャプチャするためにカスタム構築された Map Snapshot ケーパビリティは、メニュー項目にしか表示されません。詳細については、「Map Snapshot エクステンション」をご参照ください。

ヒントヒント:

プロジェクト内で使用可能なすべてのデフォルトおよびカスタム タスク/ケーパビリティをフィールド デバイス上で表示するには、フィールド アプリケーションの [プロジェクトについて] メニューを使用します。

8/23/2013