Windows Mobile デバイスでのフィーチャの収集
次のスクリーンショットで示すように、Windows Mobile 上で実行している ArcGIS アプリケーションを使用して、同一ページ([フィーチャの収集] ページ)でフィーチャのジオメトリ、属性、および添付ファイルを収集できます。
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このトピックで使用しているデータは、「フィールド データ収集のためのサンプル データ モデル」で説明しているデータ モデルに基づいています
フィーチャのジオメトリを収集するには、全地球測位システム(GPS)の位置、GPS ストリーミング、マップ上でのスケッチ、または既知の座標を使用できます。Windows Mobile デバイスで実行している ArcGIS アプリケーションを使用すると、フィーチャの収集や編集にこれらのオプションを交互に使用する柔軟性が得られます。属性や添付ファイルを収集するときは、ジオメトリを収集するときと同じページを使用します。属性リストを使用すると、値を直接入力したり、リストから値を選択したりすることができます。フィーチャ レイヤが添付ファイルをサポートする場合は、写真をリアルタイムで撮影してフィーチャに追加したり、既存のファイルをフィーチャに追加したりすることもできます。
データの収集を開始するには、以下のステップで説明しているように、[フィーチャの収集] タスクを使用します。
- フィールド アプリケーションおよび目的のプロジェクトを開きます。詳細については、「プロジェクトを開く/閉じる/削除する」をご参照ください。
プロジェクトが開き、[タスク リスト] ページが表示されます。
- [フィーチャの収集] タスクをタップします。
[フィーチャ タイプの選択] ページが表示され、収集可能なタイプが表示されます。フィーチャ タイプが 1 つしかない場合、[フィーチャ タイプの選択] ページは表示されません。
- 収集するフィーチャ タイプをタップします。
[フィーチャの収集] ページが表示されます。図形(ラインとポリゴン)または位置(ポイント)セクションは常にページの上に、属性セクションは中央にそれぞれ表示され、フィーチャ タイプが添付ファイルをサポートする場合、添付ファイル セクションが常に下に表示されます。フィーチャの収集を終了したら、右下にある [保存] ボタンをタップしてフィーチャを保存できます。

必要に応じて、結果をフィルタし、一部のフィーチャ タイプを表示することもできます。[メニュー] → [レイヤの選択] の順にタップし、不要なレイヤを非表示にします。次に、[OK] をタップします。また、[メニュー] → [レイヤでグループ化] の順にタップして、レイヤ別にフィーチャ タイプをグループ化することもできます。次のスクリーン ショットは、[レイヤでグループ化] の結果を示しています。
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ジオメトリの収集
ジオメトリの収集には、次のツールを使用できます。
- GPS 位置 - GPS 受信機から 1 点の位置を取得します。
- GPS ストリーミング(ラインおよびポリゴン フィーチャ専用)- 一定の時間/距離間隔で、GPS 受信機から一連の位置を取得します。
- マップ上でのスケッチ - マップをタップして頂点を作成し、フィーチャを描画します。
- 既知の位置の入力 - 座標を入力します。

GPS 位置、GPS ストリーミング、および既知の位置の入力の場合、ジオメトリに対してオフセットを適用できます。収集するフィーチャに簡単にアクセスできない場合(交通量の多い通りの中央帯や水中など)、オフセットを使用すると役に立ちます。
ジオメトリの収集を開始するには、[フィーチャの収集] ページで、[図形](ラインとポリゴン)または [位置](ポイント)をタップしてマップを表示します。

ポイント フィーチャの場合は、[<タップして GPS 位置を使用>] テキストをタップして、現在の GPS 位置を取得することもできます。同じページのままで、他の属性の収集を続ける際に、さらに操作を行う必要はありません。
GPS 位置
GPS 位置を使用してフィーチャを収集するには、次の手順に従います。
- マップの表示ページで、GPS を使用して収集した位置をオフセットさせる必要がない場合は、[GPS 位置] ボタン
をタップし、ステップ 6 に進みます。
- 収集した位置をオフセットさせる必要がない場合は、[メニュー] → [参照位置の設定] → [GPS 位置の使用] の順にタップします。
現在の GPS 位置が取得され、紫のフラグで示されます。
- [オフセット位置] ボタン
をタップし、[参照位置から] または [参照位置へ] を選択します。
- 取得した位置に対するオフセットの方向と距離を入力し、[OK] をタップします。
[オフセット位置] ページが表示されます。マップの表示ページがもう一度表示され、オフセット位置が赤の四角形で示されます。
- [終了] をタップして、オフセット位置を受け入れます。
- 必要に応じて、ステップ 1 ~ 5 を繰り返して、追加の位置を収集します。
- [属性] をタップして他の属性を編集するか、編集を保存またはキャンセルします。または、以下のセクションに説明されている他のツールを使用してさらに位置の収集を行います。
ヒント:
ポイント フィーチャを収集中で、[属性] をタップして属性の収集を開始した場合は、[位置] セクションにある更新ボタン
をタップしてジオメトリの再収集を行うことができます。また、[図形](ラインとポリゴン)または [位置](ポイント)をもう一度タップしてジオメトリを編集することもできます。
GPS ストリーミング
ストリーミング設定の変更
デフォルトでは、GPS ストリーミングを使用してフィーチャを収集するときに、位置が 5 秒間隔で取得されます。ストリーミング設定を変更する手順は次のとおりです。
- [タスク リスト] ページに移動し、[メニュー] → [設定] の順にタップします。
[設定] ページが表示されます。
- [GPS 収集] をタップし、[ストリーミング設定] をタップします。
[GPS ストリーミングの設定] ページが表示されます。
- ストリーミング モード(時間または距離)と間隔を選択し、[OK] をタップします。
- [フィーチャの収集] タスクのマップの表示に戻ります。
GPS ストリーミングの使用
GPS ストリーミングを使用してフィーチャを収集するには、次の手順に従います。
- マップの表示ページで、GPS を使用して収集したジオメトリをオフセットさせる必要がない場合は、[GPS ストリーミング] ボタン
をタップし、ステップ 4 に進みます。
- ジオメトリをオフセットさせる必要がある場合は、ストリーミングが実行されていないことを確認し、[メニュー] → [オフセットを適用してストリーミング] の順にタップします。
[GPS ストリーミングのオフセット] ページが表示されます。
- 左右オフセット方向(自分の見ている方向に対して)、距離、オフセットの単位を選択し、[OK] をタップします。
マップの表示ページが表示され、ストリーミングが即座に開始されます。
- ストリーミングを実行中に、マップ上で [属性ページに切り替え] ボタン
をタップして、同時に属性を収集することもできます。
- マップの表示ページで、左隅にある [停止] をタップし、ストリーミングを終了するか、その他のジオメトリ収集方法に切り替えることができます。[メニュー] をタップし、[最後の位置を消去] または [すべての位置を消去] をタップして収集したジオメトリを編集することもできます。
マップ上でのスケッチ
マップ上でスケッチを行ってフィーチャを収集するには、次の手順に従います。
- マップの表示ページで、タップしてフィーチャのジオメトリをスケッチします。[メニュー] をタップし、[最後の位置を消去] または [すべての位置を消去] をタップして収集したジオメトリをいつでも編集することもできます。
- スケッチしている場合、左下の [属性] をタップして属性を収集します。
既知の位置の入力
既知の位置を入力することによりフィーチャを収集するには、次の手順に従います。
- マップの表示ページで、[メニュー] → [既知の位置の入力] の順にタップします。
[既知の位置の入力] ページが表示されます。フィーチャのジオメトリの収集をすでに開始している場合は、前回収集した座標がページに表示されます。そうでない場合は、現在のマップ範囲の中心の座標が表示されます。
- 座標の形式を選択し、座標を入力してから、[OK] をタップして取得します。ステップ 6 に進みます。
マップの表示ページが表示され、収集した位置が赤の四角形で示されます。
- 既知の位置にオフセットを適用する必要がある場合は、マップの表示ページで、[メニュー] → [参照位置の設定] → [既知の位置を使用] の順にタップします。
- 上記のステップ 1 ~ 2 に従って、[オフセット位置] ボタン
をタップし、[参照位置から] または [参照位置へ] を選択します。
[オフセット位置] ページが表示されます。
- 取得した位置に対するオフセットの方向と距離を入力し、[OK] をタップします。
マップの表示ページが表示され、オフセット位置が赤の四角形で示されます。
- 必要に応じて、ステップ 1 ~ 5 を繰り返して、追加の位置を収集します。
- [終了] をタップして、オフセット位置を受け入れます。
- 次に、他の収集方法に切り替えることができます。また、[属性] をタップして他の属性を編集することもできます。
属性の収集
フィーチャのジオメトリを収集中に、またはその前後に属性を収集できます。このトピックの先頭のスクリーン ショットに示すように、使用可能な属性のリストが [フィーチャの収集] ページに表示されます。プロジェクト管理者がプロジェクトを構成した方法に応じて、これらの属性は次のように表示される可能性があります。
- 赤のドット: 属性を保存する前に入力する必要がある必須フィールドであることを意味します(フィーチャの収集スクリーン ショットの [What's the street name?] フィールドなど)。
- 値の選択リスト。
- 入力(フィーチャの収集スクリーン ショットの [Assessment Date] フィールドや [Assessor Identification] フィールドなど)。

[図形] または [位置] をタップして、いつでもフィーチャのジオメトリに切り替えることができます。
添付ファイルの収集
収集しているフィーチャ タイプが添付ファイルをサポートする場合、フィーチャの収集スクリーン ショットに示すように、[フィーチャの収集] ページの下に [添付ファイル] セクションが表示されます。保存されているファイル(画像、ビデオ、または他の種類のファイル)を追加することにより添付ファイルを追加できます。デバイスにカメラが付属する場合は、リアルタイムで写真を撮影できます(一部のデバイスはビデオもサポートしています)。

1 つのフィーチャに複数の添付ファイルを追加できます。
添付ファイルを収集するには、以下の手順に従います。
- [フィーチャの収集] ページの下にスクロールし、[添付ファイル] をタップします。
フィーチャに添付ファイルがない場合は、ステップ 3 に進みます。添付ファイルがある場合、既存の添付ファイルを示す [添付ファイル] ページが表示されます。
- ページの右下にある [新規追加] をタップします。
- 次の 3 つのオプションの中から 1 つを選択します。
- [新規に写真を撮影] をタップし、デバイスのカメラを使用し、写真を撮影してフィーチャに添付します。
注意:
デバイスのハードウェアによっては、写真の撮影に時間がかかる場合があります。[添付ファイル] ページに新しい画像が表示されるまでお待ちください。
- [ファイルの追加] をタップして保存されているファイルを参照し、フィーチャに添付します。ソース ファイルがモバイル プロジェクト フォルダにコピーされます。任意のフォーマットのファイルを添付ファイルとして追加することができす。
- 操作をキャンセルするには、[キャンセル] をクリックします。
収集したすべての添付ファイルは、[添付ファイル] ページに一覧表示されます。
- [新規に写真を撮影] をタップし、デバイスのカメラを使用し、写真を撮影してフィーチャに添付します。
- 添付ファイルをタップし、[表示] または [削除] をそれぞれクリックし、添付ファイルを表示または削除します。添付ファイルを開こうとしたときに、デバイスに、そのファイルに関連するプログラムがインストールされていない場合、エラー ページが表示され、添付ファイルのパスをコピーするよう求められるので、[はい] をタップして、パスをコピーします。これによりパスを保存できるため、後で関連するプログラムをインストールするときに、パスから添付ファイルを開くことができます。