パーセルの分割:エリア説明を使用した分割
このトピックは、ArcGIS for Desktop Standard および ArcGIS for Desktop Advanced にのみ該当します。
Local Government 情報モデルでパーセル ファブリックを有効にすると、自動化された効率のよいワークフローを使用して、パーセルのマージや分割などの一般的なパーセルの編集作業を行うことができます。このワークフローは、パーセルの分割: エリア説明の自動ワークフローの手順を示しています。
このワークフローでは、ArcGIS Resources Web サイトのTax Parcel Editing マップでダウンロードされるサンプル データセットを使用します。自動化されたワークフローをサンプル データで使用するには、Local Government 情報モデルでサンプル データのパーセル ファブリックを有効化します。
パーセル データを Local Government 情報モデルのパーセル ファブリック スキーマに移行する方法を説明します。
ワークフローは下図に示されたコンポーネントで構成されます。
法的説明
エリアを使用したパーセル分割の法的説明は次のようになります。
パーセル 1916326003 の西半分で詳細は以下のとおり。T2N、R10E、SEC 16 PART OF E 1/2 OF SW 1/4 BEG AT PT DIST N 89-02-10 W 517.71 FT FROM CEN OF SEC、TH S 00-57-50 E 230 FT、TH N 89-02-10 W 289.25 FT、TH N 00-57-50 W 230 FT、TH S 89-02-10 E 289.25 FT TO BEG EXC N 60 FT TAKEN FOR HWY 1.13 A C145J。
親パーセルの検索
- MapsandGeodatabase フォルダにある TaxParcelEditingMap ドキュメントを開きます。
- コンテンツ ウィンドウで、[Tax Parcels] レイヤと [Tax Lines Anno] レイヤだけを選択可能にします。
- 分割する親パーセルを検索します。TaxParcelEditingMap ドキュメントのサンプル データセットでは、パーセル 1916326003 を検索します。
サンプル データを使用したこのワークフローでは、[Lots and Units] レイヤと [Historic Parcels] レイヤの表示設定がオフになっています。
Prescriptive Right Of Way(負債パーセル)と区画境界線は、パーセル 1916326003 で重なります。見やすくするために、[Encumbrances] および [Subs and Condos] レイヤの表示設定をオフにします。
親パーセルの選択
- 編集セッションを開始し、[パーセルの編集] ツールバーにある [パーセル フィーチャの選択] ツール を使用して、分割するパーセルを選択します。サンプル データセットを使用した TaxParcelEditingMap では、パーセル 19-16-326-003 を選択します。
親パーセルの分割
- 選択したパーセルの最も左側のラインを右クリックし、[パーセルの分割] をクリックします。
[パーセルの分割] コマンドは、マウス カーソルの位置に基づいて、分割ラインとして使用するパーセル ラインを決定します。右クリックした位置に最も近いパーセル ラインが分割ラインとして使用されます。分割ラインの方位が、パーセルの分割に使用されるラインの方位になります。
- [パーセルの分割] ダイアログ ボックスで、[プラン] をシステム デフォルトの [<マップ>] プランに設定したままにします。
独自のデータを処理するときは、[プラン] をクリックして、新規のパーセルを表すプランを選択または作成します。
- [テンプレート] をクリックして [フィーチャ テンプレートの選択] ダイアログ ボックスを開き、新しい分割パーセルのために [Tax Parcels] を選択します。
- [分割する区画] ドロップダウン リストから [面積比による] を選択します。
- [パートの数] を 2 に設定します。
- [分割ラインの方位角] の方位値はそのままにします。
分割ラインの方位が、パーセルの分割に使用されるラインの方位になります。これは、右クリックした位置の近くにあるパーセル ラインと同じ方位です。
- [開始] の設定は [西] のままにします。
- [[OK] をクリックしたらパーセル名称付与ツールをアクティブにする] を選択して [OK] をクリックし、パーセルを分割しないでください。
パーセル ファブリック プランは、パーセルのマージ、行政区画などを記録した法的書類です。パーセルはプランに作成されます。プランは [プラン ディレクトリ] ダイアログ ボックスで管理します。このダイアログ ボックスは、[パーセルの詳細] ダイアログ ボックスで [プラン] をクリックして開きます。
プランに正確度カテゴリを設定すると、プラン内のすべてのパーセルがその正確度を継承します。
パーセルのアノテーション
- 必要に応じて、[パーセルの詳細] ダイアログ ボックスを閉じるか、固定します。
- コンテンツ ウィンドウで、[Tax Lines Anno] レイヤがオンになっていることを確認します。
- 新しいパーセルを選択し、[パーセル エディタ] ツールバーの [パーセル コースのアノテーション] ツール をクリックします。
- [選択フィーチャにアノテーション追加] ダイアログ ボックスで [ParcelDimensions - 1:1200] を選択し、[OK] をクリックします。
[はい] をクリックして、アノテーションを再作成します。
- 必要に応じて、[アノテーション編集] ツール を使用して、生成されたアノテーションを編集し、配置を変更します。
TaxParcelEditingMap ドキュメントでは、新しいパーセルが追加されたときに新規のアノテーションは自動的に作成されません。
TaxParcelEditingMap ドキュメントのアノテーションの詳細
アノテーションは、[パーセル コースのアノテーション] ツール を使用して作成します。このツールは、パーセル ライン上のアノテーションの重複を処理します。
属性パーセル
ワークフローの最後の手順では、新しいパーセルの属性を更新します。
- 選択チップを使用して、新規の分割されたパーセルを選択し、属性ウィンドウを開きます。
- [Tax Parcels] の下のパーセル リストからパーセルを選択し、[Parcel Identification Number]、[StatedArea]、[LegalStartDate]、[Accuracy].などの属性を更新します。
[LegalStartDate] 属性は、パーセルのプランの日付に対応します。[Accuracy] 属性が空の場合、その値はプランの正確度から内部的に継承されます。プランの正確度を指定変更するには、別のパーセルの正確度を指定します。正確度値は、パーセル ファブリックの最小二乗アジャストで使用されます。
- リスト内の残りのパーセルの属性を更新します。
- 必要に応じて、履歴パーセルの属性を更新します。
- コンテンツ ウィンドウの [Historic Parcels] レイヤをオンにします。
- 選択チップを使用して、マップ内の履歴パーセルを選択します。
- [パーセルの詳細] ダイアログ ボックスを開いて、[LegalStartDate]、[LegalEndDate]、[Reason Parcel Retired] などの属性を更新します。
[パーセルの詳細] ダイアログ ボックスの [プロパティ] タブで、選択した 1 つのパーセルの属性を更新することもできます。