パーセル ファブリック情報モデルについて

このトピックは、ArcGIS for Desktop Standard および ArcGIS for Desktop Advanced にのみ該当します。

パーセル ファブリック情報モデルは、選ばれた組織のデータ モデルとパーセル編集ワークフローで強化されたパーセル ファブリック データセットです。現在、パーセル ファブリックは、Local Government 情報モデル(米国の地方自治体向けのモデル)で有効にできます。

Local Government 情報モデル

Local Government 情報モデルをパーセル ファブリックで有効にすると、Local Government のパーセル保守の編集要件を反映したパーセル タイプ、属性、ドメインがパーセル ファブリック テーブルに追加されます。パーセル ファブリック レイヤは、Local Government 構成を使用して表示およびシンボル化されます。また、パーセル ファブリックは、効率のよい自動化されたパーセル編集ワークフローで使用できます。

情報モデルで有効にされたパーセル ファブリック

パーセル ファブリック レイヤのパーセルは、一連のサブレイヤのパーセル タイプごとに表示されます。各サブレイヤは、1 つのパーセル ファブリック [Parcels] テーブルを参照します。このテーブルは、サブレイヤのパーセル タイプに基づいて別に構成されます。たとえば、[Parcels] テーブルの [Name] システム属性には [Tax Parcels] サブレイヤの [Parcel Identification Number]、および [Lots and Units] サブレイヤの [Lot or Unit Number] という名前のエイリアスがあります。パーセル サブレイヤごとに、別の属性が編集のためにオン/オフされます。

ヒントヒント:

パーセル ファブリック [Parcels] テーブルを表示するには、[System Toolboxes] [レイヤとテーブル ビュー] の順に選択し、[パーセル ファブリック テーブル ビューの作成(Make Parcel Fabric Table View)] ジオプロセシング ツールを使用します。

パーセル タイプと属性ドメイン

パーセル ファブリックで Local Government 情報モデルを有効にする前に、Local Government パーセル タイプを使用してパーセルを入力していることを確認してください。さらに、[Historic Parcels][Subs and Condos][Lots and Units]、および [Encumbrances] サブレイヤが属性ドメインを使用して表示されます。また、これらのパーセル タイプに属性ドメインを指定していることも確認する必要があります。

注意注意:

パーセル タイプがないか、パーセル タイプに異なるナンバリングを使用している場合、パーセルはパーセル ファブリック レイヤに表示されません。[Historic Parcels][Subs and Condos][Lots and Units]、および [Encumbrances] サブレイヤに属性ドメインを設定していない場合、それらのパーセルはパーセル ファブリック レイヤに表示されません。

Local Government 情報モデルでは次のパーセル タイプが使用されます。

サブ レイヤ

パーセル タイプ

Historic Parcels

タイプ = 7、9、6

Cadastral Framework

タイプ = 1、2、3

Subs and Condos

タイプ = 5

Tax Parcels

タイプ = 7

Lots and Units

タイプ = 6

Encumbrances

タイプ = 9

Local Government 情報モデルでは、次のサブレイヤで属性ドメインが使用されます。

サブ レイヤ

属性ドメイン

Historic Parcels

Reason Parcel Retired

Subs and Condos

Sub or Condo Type

Lots and Units

Lot or Unit Type

Encumbrances

Encumbrance Type

Local Government 情報モデルのデータ ディクショナリの詳細

パーセル編集ワークフロー

Local Government 情報モデルでパーセル ファブリックを有効にすると、自動パーセル編集ワークフローを使用できます。これらのワークフローは、地方自治体がパーセルの管理に使用する一般的な編集ワークフローです。これらのワークフローにアクセスするには、[パーセル エディタ] [パーセル ワークフロー] の順にクリックします。

パーセル ファブリック情報モデルの有効化

パーセル ファブリックは、カタログ ウィンドウを使用して情報モデルで有効にできます。パーセル ファブリックを右クリックし、[情報モデル] をポイントして、[情報モデルの有効化] をクリックし、[ファブリック情報モデルの有効化] ウィザードを実行します。

Local Government 情報モデルの有効化

Local Government 情報モデルは、フィーチャリンク アノテーション クラス(パーセル ファブリック ラインへのフィーチャリンク)を使用します。既存のライン フィーチャリンク アノテーション クラスがある場合は、[ファブリック情報モデルの有効化] ウィザードでそのアノテーション クラスを検出して使用します。ライン フィーチャリンク アノテーション クラスが検出されない場合は、新しいライン フィーチャリンク アノテーション クラスが作成されます。

有効化している間にスキーマ エラーが見つかった場合、パーセル ファブリックは Local Government 情報モデルで有効化されません。スキーマ エラーは [ファブリック情報モデルの有効化] ウィザードの [情報モデルレポート] ページに表示されます。これらのエラーを修正した後でなければ、パーセル ファブリックを Local Government 情報モデルで有効化することはできません。

9/14/2013