ランダム ラスタの作成(Create Random Raster) (データの管理)

ライセンス レベル:BasicStandardAdvanced

サマリ

ユーザが指定した分布と範囲に基づいて、ランダム ラスタ データセットを作成します。

使用法

構文

CreateRandomRaster_management (out_path, out_name, {distribution}, {raster_extent}, {cellsize})
パラメータ説明データ タイプ
out_path

出力ラスタ データセットの場所。

Workspace;Raster Catalog
out_name

作成するラスタ データセットの名前。

ジオデータベースに保存しない場合、TIFF ファイル形式には *.tif、ERDAS IMAGINE ファイル形式には *.img を指定します。GRID ファイル形式には拡張子を指定しません。

String
distribution
(オプション)

必要なランダム値の分布は次のとおりです。

  • UNIFORM {最小値}, {最大値} - {最小値} と {最大値} で範囲が定義された一様分布。{最小値} と {最大値} は両方とも、double タイプです。

    デフォルト値は、{最小値} が 0.0、{最大値} が 1.0 です。

  • INTEGER {最小値}, {最大値} - {最小値} と {最大値} で範囲が定義された整数分布。{最小値} と {最大値} は両方とも、long タイプです。

    デフォルト値は、{最小値} が 1、{最大値} が 10 です。

  • NORMAL {平均値}, {標準偏差} - {平均値} と {標準偏差} が定義された正規分布。{平均値} と {標準偏差} は両方とも、double タイプです。

    デフォルト値は、{平均値} が 0.0、{標準偏差} が 1.0 です。

  • EXPONENTIAL {平均値} - 平均値が定義された指数分布。{平均値} は double タイプです。

    {平均値} のデフォルト値は 1.0 です。

  • POISSON {平均値} - {平均値} が定義されたポアソン分布。{平均値} は double タイプです。

    {平均値} のデフォルト値は 1.0 です。

  • GAMMA {アルファ}, {ベータ} - {アルファ} と {ベータ} が定義されたガンマ分布。{アルファ} と {ベータ} は両方とも、double タイプです。デフォルト値は、{アルファ} が 1.0、{ベータ} が 1.0 です。
  • BINOMIAL {N}, {確率} - {N} と {確率} が定義された二項分布。{N} は long タイプ、{確率} は double タイプです。

    デフォルト値は、{N} が 10、{確率} が 0.5 です。

  • GEOMETRIC {確率} - {確率}が定義された幾何分布。{確率} は double タイプです。

    {確率} のデフォルト値は 0.5 です。

  • NEGATIVE BINOMIAL {r}, {確率} - {r} と {確率} が定義されたパスカル分布。{r} は double タイプ、{確率} は double タイプです。

    デフォルト値は、{r} が 10.0、{確率} が 0.5 です。

String
raster_extent
(オプション)

ランダム ラスタ データセットの空間範囲。

Extent
cellsize
(オプション)

新規ランダム ラスタ データセットのセル サイズ。

Double

コードのサンプル

CreateRandomRaster(ランダム ラスタの作成)の例(Python ウィンドウ)

次の Python ウィンドウ スクリプトは、イミディエイト モードで CreateRandomRaster(ランダム ラスタの作成)関数を使用する方法を示しています。

import arcpy
arcpy.CreateRandomRaster_management("c:/output", "randrast", 
                                    "NORMAL 3.0", "0 0 500 500", 50)
CreateRandomRaster(ランダム ラスタの作成)の例 2(スタンドアロン スクリプト)

次のスタンドアロン スクリプトは、CreateRandomRaster(ランダム ラスタの作成)関数をスクリプティング環境に適用する単純な例を示しています。

# Name: CreateRandomRaster_Ex_02.py
# Description: Creates a random raster dataset based on a 
#              user-specified distribution and extent.
# Requirements: None

# Import system modules
import arcpy

# Set local variables
outPath = "c:/output"
outFile = "randrast02"
distribution = "POISSON 6.4"
outExtent = "250 250 750 750"
cellSize = 25

# Execute CreateRandomRaster
arcpy.CreateRandomRaster_management(outPath, outFile, distribution, 
                                    outExtent, cellSize)

環境

関連トピック

ライセンス情報

ArcGIS for Desktop Basic: 次のものが必要 3D Analyst または Spatial Analyst
ArcGIS for Desktop Standard: 次のものが必要 3D Analyst または Spatial Analyst
ArcGIS for Desktop Advanced: ○
9/14/2013