ArcGIS Viewer 3.2 for Silverlight の新機能

このトピックでは、ArcGIS Viewer for Silverlight のバージョン 3.2 における機能強化の概要を説明します。バージョン 3.2 には、多くの機能強化とバグ修正が含まれています。これにより、ユーザ コミュニティからのリクエストに対応し、ArcGIS Server 10.2 と ArcGIS API for Silverlight バージョン 3.2 が提供する機能を利用します。

以前のバージョンの変更点については、ヘルプの「3.1 の新機能」をご参照ください。

アップデートおよび強化された機能

3.2 では、次の機能が更新および強化されました。

[レイヤのクエリ] ツール

バージョン 3.2 のビューアには、ArcGIS Server マップ サービス内のレイヤを検索できる新しいツールが含まれています。アプリケーション設計者は、このツールを使用して、任意のマップ サービス レイヤに対する単純なクエリまたは複雑なクエリを事前に構成し、ラベル、ドロップダウン メニュー、およびテキスト ボックスで構成された、クエリの入力値を指定するシンプルなインタフェースをエンド ユーザに提供できます。このツールのソース コードも ArcGIS Online から入手できます。[レイヤのクエリ] ツールの詳細については、「レイヤの検索」のヘルプ トピックをご参照ください。

クエリ ツール

URL パラメータのサポート

ビューアは、ビューア アプリケーションの URL のクエリ文字列でパラメータを指定することをサポートします。この機能を使用して、対応するクエリ文字列パラメータを URL に含めることによって、範囲、縮尺、中心、ズーム レベル、Web マップ、および場所検索をそれぞれ設定できます。開発者向けに、この機能を有効化するアドインのソース コードが、ArcGIS Online で提供されています。詳細については、「URL パラメータ」のヘルプ トピックをご参照ください。

場所検索 URL パラメータ

ポップアップの機能強化

バージョン 3.2 では、フィーチャをクリックしたときに表示される情報ポップアップが改良されました。この変更には、ポップアップがマップ内に収まるための自動位置設定(ポップアップをビュー内に保持するためにマップを移動する必要がない)、動作速度の向上、外観の改良、タッチ入力をサポートするデバイスを使用した場合にフィーチャをタップしてポップアップを表示する機能などがあります。

ポップアップの機能強化

PKI(Public Key Infrastructure)または IWA(Integrated Windows Authentication)のセキュリティを使用したポータル上のコンテンツへのアクセスのサポート

現在、ビューアは、PKI または IWA のセキュリティを使用する ArcGIS for Portal インスタンスへの接続をサポートしています。PKI または IWA でセキュリティ保護されたポータルへの接続を Application Builder で 指定した場合、適切な認証情報の入力が求められます。そのようなポータルからのサービスを含むビューア アプリケーションの場合、アプリケーションがマップを読み込むときに、認証情報の入力が求められます。

Windows 認証

セキュリティ保護されたフェデレーション サービスのサポート

バージョン 3.2 のビューアは、Portal for ArcGIS インタフェースとフェデレートされた ArcGIS Server サービスの使用をサポートします。これらのサービスへのアクセスが制限されている場合、必要に応じて、認証情報の入力を要求するプロンプトがユーザに表示されます。

開発者向けの拡張機能 - ウィンドウ位置の設定と初期化通知

バージョン 3.2 の ArcGIS Extensibility SDK for Silverlight には、アドイン開発者向けに、重要な以下の 2 つの拡張機能も含まれています。

  • ウィンドウ位置の設定 - 開発者は、MapApplication.ShowWindow メソッドを使用して、アドイン内に表示されるウィンドウの初期位置を指定できます。さらに、ShowWindow メソッドは、ウィンドウへの参照を返します。この参照の FloatingWindow.HorizontalOffset プロパティと FloatingWindow.VerticalOffset プロパティを使用することで、ウィンドウ位置のモニタと変更が容易になります。
  • 初期化通知 - Extensibility SDK バージョン 3.2 には、新しいインタフェース(INotifyInitialized)が含まれています。カスタム ツールまたはビヘイビアーでこのインタフェースを使用して、初期化が完了したことをビューアに通知できます。アドインによって実装した場合、ビューアは、アドインから通知を受信するまで、MapApplication.Initialized イベントの開始を含めて、初期化の完了を延期します。

Visual Studio 2013 との統合

ArcGIS Extensibility SDK for Silverlight のバージョン 3.2 に付属する Visual Studio プロジェクト テンプレートは、Visual Studio 2013 と完全に統合されています。Visual Studio 2013 を使用している場合、SDK をインストールするだけで、Visual Studio の [新しいプロジェクト] ダイアログでビューアのプロジェクト テンプレートが使用可能になります。テンプレートに関するビューアの機能拡張の詳細については、ヘルプの「Visual Studio テンプレート」をご参照ください。なお、Visual Studio 2010 と Visual Studio 2012 は引き続きサポートされます。

Windows 8.1、Server 2012、および Server 2012 R2 のサポート

ArcGIS Viewer for Silverlight の バージョン 3.2 は、Windows 8.1、Windows Server 2012、および Windows Server 2012 R2 上でサポートされます。従来サポートされていた他のすべてのオペレーティング システムも、3.2 で引き続きサポートされます。

新しい 12 の言語

バージョン 3.2 のビューアは、新しい 12 の言語(デンマーク語、オランダ語、エストニア語、フィンランド語、韓国語、ラトヴィア語、リトアニア語、ノルウェー語、ポーランド語、ポルトガル語、ルーマニア語、スウェーデン語)で使用できます。

1/23/2014