ArcGlobe と ArcScene のキーボード ショートカット

ArcGlobe および ArcScene で利用できるキーボード ショートカットの一部を以下のリストに示します。これは、ArcGIS 3D Analyst エクステンションのアプリケーションだけに適用できるショートカットのリストですが、ArcMap、ArcGlobe、および ArcScene に共通で使用できるこれ以外のキーボード ショートカットもあります。

3D でのナビゲート

インタラクティブな 3D ナビゲーション ツールの多くは、使用するマウスのボタンやキーボードのショートカットの種類に従って観測点と目標点に異なるルールを適用します。これらのショートカットは、3D のナビゲーションに必須の部分として学習する必要があります。この理由は、ショートカットにより ArcGlobe や ArcScene を使用するときの生産性を大幅に向上できるからです。

使用状況

ショートカット

機能

ナビゲート ナビゲート

Ctrl キーを押しながらクリックする。

新しい目標点を設定します。

ナビゲート ナビゲート

Ctrl キーを押しながら右クリックする。

目標点にズームします。

ナビゲート ナビゲート

Ctrl キーを押しながら、マウスの中央ボタンをクリックする。

新しい観測点を設定します。

ナビゲート ナビゲート

Ctrl + Shift キーを押しながらクリックする。

動画回転を有効または無効にします。

動画回転で ナビゲート

Page Up/Page Down キーを押す。

動画 3D ビューの回転速度を速くする、または遅くします。

フライ フライ

Shift キーを押す。

飛行中に一定の標高を維持して、宇宙まで上昇したり、地表より下に下降したりしないようにします。

3D 画面移動 画面移動

Shift キーを押す。

観測点および目標点(カメラ位置)の標高を上下に調整します。

計測 計測, 対象地域 対象地域、または編集 の任意のタスク

Space キーを押す。

切り替えツールを使わずに動的にナビゲーション モードに切り替えます。Space キーを放すと、アクティブなタスクに戻ります。

ArcGlobe および ArcSceneでのナビゲーション操作をすばやく調整できるキーボード ショートカット

ArcGlobe および ArcScene では、3D ナビゲーション ツールに広範な機能が組み込まれているため、大抵はこのツールが主要なナビゲーション ツールとして使われます。左、右、中央のボタンをクリックするとともに上下左右にドラッグすると、ビューを回転させたり、拡大/縮小したりすることができます。各種マウス ボタン(左、中央、右)を使って各モードをナビゲートする方法のヒントについては、ArcGlobe および ArcScene の 3D ナビゲーションのルックアップ テーブルをご参照ください。

3D での選択

[ツール] ツールバーでさまざまな 3D 選択ツールを使用するときは、キーボード キーを組み合わせて使用すると、選択方法を変更する(切り替える)ことができて便利です。これらのショートカットは、[選択] ドロップダウン メニューに表示された対話型選択方法に対応しています。

下の表に示されているショートカット キーを使用すると、[選択] メニューを開き、対話型選択方法を手動で変更するのに要する時間が短縮され、3D ビューでの直接的な作業を続行できます。

選択方法のキーボード ショートカットを使用するには、[ツール] ツールバーから 1 つの選択ツールを選択し、対話型選択方法が [選択セットの新規作成] に設定されていることを確認する必要があります。

選択ツールを選ぶ

デフォルトの選択方法を確認する

対話型選択方法をリアルタイムに変更するショートカット

3D の対話型選択ツール
3 つの選択ツールの 1 つを選択し、選択するフィーチャを対話的にクリックするか、ドラッグします。

対話的なフィーチャ選択ツールの詳細

ヒントヒント:

選択ツールを使用しながら Space キーを押して ビューをナビゲートし、三次元表示を変更することができます。

[選択] ドロップダウン メニューの対話型選択方法
選択方法はデフォルト設定の [選択セットの新規作成] を維持します。

[選択] [選択方法] の順にクリックして確認します。

次のキーを切り替えて、3D ビューでのフィーチャの選択を直接迅速化します。

  • Shift キー - 押したままにして、現在の選択に追加します。
  • Ctrl キー - 押したままにして、現在の選択から削除します。
  • Shift + Ctrl キー - 両方のキーを押したままにして、[現在の選択セットから絞込選択] と同じ振舞いを適用します。これにより、選択したままにしたいフィーチャが再選択され、それ以外のフィーチャは選択が解除されます。

注意注意:

ドロップダウン メニューを使用して対話型選択方法を手動で切り替えたい場合は、そのようにできます。ただし、一度デフォルトの [選択セットの新規作成] 以外の方法を選択すると、キーボード ショートカットを組み合わせることはできません。たとえば、ポインタを [現在の選択セットに追加] モードにする対話型選択方法を設定できないときは、キーボード キーを押して選択されたフィーチャから削除します。[選択] [選択方法] の順にクリックし、[現在の選択セットから削除] を選択して、ポインタのモードを変更する必要があります。

ArcGlobe および ArcScene で対話型選択方法を手動で変更する方法の詳細

3D での編集

次のキーボード ショートカットは、アクティブな 3D 編集セッションの作業中のみ適用できます。

フィーチャの選択と配置編集ツール

[3D エディタ] ツールバーの [配置編集] 配置編集 ツールを使用して、編集タスクのためのフィーチャを選択できます。この操作は、デフォルトになっている [ツール] ツールバーの [四角形による選択] 四角形によるフィーチャの選択 ツールとまったく同じです。

[配置編集] 配置編集 ツールをドラッグして、指定したビュー内でフィーチャを選択します。グローブまたはシーンのナビゲート方法にかかわらず、選択四角形は常に同じ方向で表示されます。このドラッグ操作は、[配置編集] ツールを選択に使用した場合にも適用されます。

ヒントヒント:
  • この同じ方法は、ArcScene の [頂点編集] 頂点編集 ツールにも適用されます。

編集を迅速に適用するには、選択後に以下のショートカット キーを押して編集機能を起動します。

選択したフィーチャ編集のショートカット

キーボード ショートカット

編集機能

M

[相対 X、Y、Z] ウィンドウを開いて、正確な移動を行います。

R

[回転] ウィンドウを開いて、角度を入力します。

C

[スケール] ウィンドウを開いて、縮尺係数を入力します。

N

同じジオメトリで次に選択可能なフィーチャに選択を切り替えます。この操作は、同じ標高を共有するフィーチャや、複数の標高がある同じジオメトリ タイプ(多層建築の各階など)の次のフィーチャにジャンプする場合などに適用できます。

X

ショートカット キーを押しながらポインタをドラッグして、選択したフィーチャを X 軸方向のみに移動します。

Y

ショートカット キーを押しながらポインタをドラッグして、選択したフィーチャを Y 軸方向のみに移動します。

Z

ショートカット キーを押しながらポインタをドラッグして、選択したフィーチャを Z 軸方向のみに移動します。

ArcGlobe および ArcScene でのフィーチャ選択の詳細

編集セッション中の選択ツールの使用

[ツール] ツールバーのすべての対話的なフィーチャ選択ツールは、現在編集セッション中であるかどうかにかかわらず機能しますが、編集セッション中は X、Y、Z 方向のさまざまな場所に散らばる多くのフィーチャの選択が強力にサポートされます。上述したように、[配置編集] ツールの選択の振舞いは [四角形による選択] ツールと同じですが、ボリューム内のフィーチャのグループを選択する必要がある場合はどうすべきでしょうか。たとえば、次の方法により、[3D ボックスによる選択] ツール、およびそれに関連したキーボード ショートカットを使用して、ビュー内の編集が必要なさまざまな領域でフィーチャを選択することができます。

[ツール] ツールバーで、[3D ボックスによる選択] 3D ボックスによるフィーチャの選択 を選択して、目的のフィーチャの周りをドラッグします。次に Z キーを押しながら、選択ボリュームを垂直方向に広げます。半透明のボックスに一部または全部が入っているフィーチャが選択されます。

  • Shift キーを押しながらクリックまたはドラッグして、現在の選択にフィーチャを追加します。
    • Z キーを押して、別のボリューム選択を拡大します。
    • Space キーを使用して三次元表示をナビゲートし、変更します。
  • Ctrl キーを使用して、フィーチャをクリックし、現在の選択から削除します。
  • Ctrl + Shift キーを使用して、現在の選択から選択します。

選択が終了したら、再び編集ツールとコマンドの使用に切り替えて、目的の編集タスクを完了します。たとえば、建物の複数階を垂直方向に複製する場合は、[3D エディタ] [垂直方向に複製] の順にクリックします。

ArcScene に固有のキーボード ショートカット

対象地域ツールの使用

指定範囲、つまり対象地域(AOI)は、ArcScene では [AOI] ツール 対象地域 を使用して指定することができます。このツールは高度な対話機能を持つ範囲ボックスを使用するため、次のキーボード ショートカットを使うことによって、希望するバウンディング ボックスを対象地域に適用するときの操作効率を高めることができます。

  • Enter キーを押して範囲を適用します。完全に対象地域の外側にあるすべてのフィーチャとサーフェスが、ビューに表示されなくなります。
  • Esc キーを押して範囲を消去します。ドキュメント内のすべてのフィーチャとサーフェスが表示されます。

LAS データセットの操作

ArcScene には、場所を指定して、その周囲にあるすべての LAS データセット レイヤを最大解像度で表示する機能があります。この機能は、QA の実行中や、オブジェクト間の距離を対話的に測定しているときなどに、対象地域の周囲でキャプチャされた個々の LIDAR ポイントをすべて表示したいときに便利です。次のキーボード ショートカットを使うことにより、ArcScene での LAS データセットの操作効率を高めることができます。

  • F キー(最大解像度)を押して [ナビゲート] ツールをダブルクリックし、LIDAR データの対象地域を指定します。ビュー内のすべての LAS データセット レイヤが、指定した場所の周囲では最大解像度で描画されます。
  • R キー(リセット)を押して [ナビゲート] ツールをダブルクリックし、対象地域を消去します。すべての LAS データセット レイヤで、それぞれの最大範囲にわたってポイント バジェットが使用されます。

関連トピック

5/10/2014