ArcScene でビューをクリックしてフィーチャを対話的に選択する
フィーチャを対話的に選択すると、フィーチャのサブセットを簡単に定義して、3D 編集、3D 解析、属性の表示など、他の GIS 操作の効率を上げることができます。ArcScene には、ビュー内でクリックまたはドラッグできる 3 つの選択ツールがあります。使用状況によっては、特定のツールが適している場合があります。このトピックでは、それぞれの選択ツールと、その要件や使用時のヒントについて説明します。最も効果的な 3D 選択ツールは、基準高度、利用可能なサーフェス、および選択する必要がある対象の重要性などの要因によって変わります。
選択ツールでは、次の選択操作やキーボード ショートカットは共通です。
- クリックまたはドラッグしてフィーチャを選択できます。
- クリックまたはドラッグするときに Shift キーを押したままにすると、現在の選択内容にフィーチャを追加できます。
- Ctrl キーを押したままクリックすると、現在の選択内容からフィーチャの選択を解除できます。
- Ctrl + Shift キーを押したままにすると、現在の選択内容から選択し、残りのフィーチャの選択を解除できます。
- 現在の選択ツールをアクティブにしたままの状態で、Space キーを押したままにして、3D ビューをナビゲートできます。
- 選択フィーチャ以外の部分をクリックするか、[ツール] ツールバーの [選択解除] ボタンをクリックすると、3D ビュー内の選択を解除できます。
四角形による選択ツールの使用
これは、[ツール] ツールバーのデフォルトの選択ツールで、おそらく最もよく使用される選択方法です。このツールの動作は、3D 編集セッションを実行するときに、[配置編集] ツール でも使われます。このツールは、フィーチャを個別にクリックして選択したり、画面上で平面の四角形のボックスをドラッグしたりできます。そのビュー内に描画されているすべてのものが選択されます。このため、(大きなフィーチャの背後に隠れて)表示されないフィーチャも選択されます。
ドラッグする操作の方向
長方形の選択ボックスをドラッグするとき、操作を開始する方向に応じて動作が変わります。ボックスを左から右へクリックおよびドラッグした場合、その形状の中に完全に収まるフィーチャだけが選択されます。右から左へクリックおよびドラッグした場合、その形状の中にすべてまたは一部が収まるフィーチャが選択されます。
使用例
このツールは、フィーチャがサーフェスに関連付けられているかどうかに関係なく、フィーチャを簡単に選択したい場合に便利です。また、ビューをどのようにナビゲートしても、長方形は画面上で同じ向きであるため便利です。
- [ツール] ツールバーの [四角形による選択] ボタン をクリックします。
- 3D ビュー上で長方形のボックスをドラッグして、フィーチャを選択します。
- 必要に応じて、フィーチャを個別にクリックして選択できます。Shift キーを押したままにすると、複数のフィーチャを選択内容に追加できます。
ドレープ範囲による選択ツールの使用
このツールでは、サーフェスが 3D ビューの一部である必要があります。ArcScene では、これはカスタム サーフェスです。クリックおよびドラッグすると、クリックしたカスタム標高サーフェスに沿ってデジタイズされた形状が表示されます。この動作は、サーフェス ハギングとして知られ、このツールで実現できる一番重要なフィードバック機能です。サーフェスの表示設定がオフに設定されている場合でも、ドレープ範囲の外枠は、フィードバックとしてサーフェスのパターンに沿って表示されます。これは、サーフェスが必要であるために、[四角形による選択] ツールよりも選択上の制限が少し強くなります。
ドレープ範囲オプションは、ドレープされていたり、サーフェスの上下に浮動していたりするフィーチャを含む、2D エンベロープ内にあるすべてのフィーチャを選択します。
重要な要件
ラスタ、TIN、または LAS データセットなどのサーフェスが必要です。
使用例
このツールは、フィーチャの高さを無視して、近くにあるすべてのガスや電気フィーチャなどを選択するときに便利です。
- [ツール] ツールバーで、[選択] ドロップダウン メニューから [ドレープ範囲による選択] をクリックします。
- サーフェス上を任意の方向に、マウスの左ボタンを押したままクリックおよびドラッグします。
- X および Y 方向にドレープ形状をドラッグします。
3D ボックスによる選択ツールの使用
フィーチャの 3D ボリュームを、他のフィーチャが「積み重なっている」中から選択する必要がある場合、[3D ボックスによる選択] ツール を使用します。3D 選択ツールの中でこのツールに特有の動作は、その他のフィーチャの間に垂直方向に存在するフィーチャをより簡単かつ正確に選択できることです。
重要な要件
選択は、サーフェスまたはフィーチャから開始する必要があります。フィーチャがない空いているスペースを最初にクリックした場合、3D ボックスの開始位置は、高さ 0 がデフォルトになります。
編集時に [現在の Z 値] コントロールを使用すると、3D ボックスの開始位置を定義できます。
使用例
このツールは、建物内の交通ネットワークなど、積み重なったフィーチャを選択するのに便利です。
- [ツール] ツールバーで、[選択] ドロップダウン メニューから [3D ボックスによる選択] をクリックします。
- クリックおよびドラッグして、3D ボックスの最初のステージをデジタイズします。ボックスの基準 XY 平面だけが表示されます。
- Z キーを押したままポインタを動かすと、ボックスの高さを拡張できます。正の方向または負の方向にドラッグできます。
- ポインタを放します。
コンテンツ ウィンドウで [選択状態別にリスト] ビュー で設定を調整すると、選択フィーチャの一部にするレイヤをカスタマイズできます。