ArcGIS Help 10.2 - ダイアグラムの作成（Create Diagram） (スケマティック)

サマリ

スケマティックダイアグラムを作成します。

関連するスケマティックビルダに応じて、フィーチャレイヤ、フィーチャクラス、オブジェクトテーブル、ネットワーク解析レイヤ、または XML データからダイアグラムを作成できます。

使用法

出力スケマティックダイアグラム名がすでに存在する場合、既存のダイアグラムが削除されてから再作成される必要があります。この削除が行われないようにするには、[ジオプロセシングオプション] ダイアログボックスの [ジオプロセシング処理の出力ファイルを上書き] チェックボックスをオフにします。
作成するダイアグラムに対して指定したダイアグラムテンプレートに関連するスケマティックビルダに応じて、[入力データ] パラメータの指定が必要な場合と不要な場合があります。
- ダイアグラムテンプレートが、ジオメトリックネットワークまたはネットワークデータセットから動作するように構成されたスタンダードビルダに基づく場合、このパラメータの指定は必須です。フィーチャレイヤ、フィーチャクラス、またはオブジェクトテーブルを入力テーブルとして指定できます。
- ダイアグラムテンプレートがネットワークデータセットビルダに基づく場合は、ユニークなネットワーク解析レイヤを [入力データ] パラメータとして指定する必要があります。
- ダイアグラムテンプレートが XML ビルダに基づく場合は、ユニークな XML ファイルを [入力データ] パラメータとして指定する必要があります。
- ダイアグラムテンプレートがカスタムクエリから動作するように構成されたスタンダードビルダに基づく場合、入力データの指定は不要です。

構文

CreateDiagram_schematics (out_location, out_name, diagram_type, {in_data}, {builder_options})

パラメータ	説明	データタイプ
out_location	ダイアグラムの作成先のスケマティックデータセットまたはスケマティックフォルダ。注意: このコンテナはすでに存在している必要があります。	Schematic Dataset;Schematic Folder
out_name	作成するスケマティックダイアグラムの名前。	String
diagram_type [diagram_type,...]	作成するスケマティックダイアグラムのスケマティックダイアグラムテンプレート。	String
in_data [in_data,...] (オプション)	ダイアグラムを生成する入力データ。 [入力データ] パラメータには、ダイアグラムの生成のベースとして使用するエレメントを指定します。定義済みスケマティックビルダのほとんどで、このパラメータを指定する必要があります。ダイアグラムテンプレートが、ジオメトリックネットワークまたはネットワークデータセットから動作するように構成されたスタンダードビルダと連動する場合、[入力データ] パラメータで少なくともフィーチャレイヤ、フィーチャクラス、またはオブジェクトテーブルを参照する必要があります。ダイアグラムテンプレートがネットワークデータセットビルダと連動する場合、[入力データ] パラメータでユニークなネットワーク解析レイヤを参照する必要があります。関連するネットワーク解析が実行されない場合、解析済みの解析レイヤを入力として使用できるように、解析の実行が試みられます。ダイアグラムテンプレートが XML ビルダに関連付けられている場合、ダイアグラムを生成するためのデータが外部コンポーネントによって提供されるなら、[入力データ] パラメータの指定はオプションです。しかし、ビルダプロパティで外部コンポーネントを定義していない場合は、[入力データ] パラメータで XML ファイルを参照する必要があります。どちらの場合も、入力 XML データは XMLBuilderDiagram XML スキーマファイルに従って構築する必要があります。ダイアグラムテンプレートが、カスタムクエリから動作するように構成されたスタンダードビルダと連動する場合、入力データは不要です。注意: ダイアグラムテンプレートが、ジオメトリックネットワークまたはネットワークデータセットから動作するように構成されたスタンダードビルダ、XML ビルダまたはネットワークデータセットビルダと連動する場合、入力データを指定しないと、ダイアグラムを作成できません。	Table View;Data Element;Layer
builder_options (オプション)	スケマティックビルダの作成パラメータ。これらのパラメータはネットワークデータセットビルダに基づくダイアグラムのみで必要で、ノードをマージするかどうかを指定します。 MERGE_NODES —ルート解析結果のルートに沿って複数回取得されたネットワークエレメントジャンクションを、生成するスケマティックダイアグラムで 1 つのスケマティックフィーチャノードによって表現することを指定します。また、到達圏解析で同じ位置にあるミッドスパンジャンクションエレメントをマージすることもできます。 NO_MERGE_NODES —スケマティックフィーチャノードをマージしないことを指定します（デフォルト）。	String

コードのサンプル

CreateDiagram（ダイアグラムの作成）とジオメトリックネットワークデータで動作するスタンダードビルダ - 例 1（スタンドアロン Python スクリプト）

ジオメトリックネットワークにまとめられた GIS フィーチャから、サンプルのスケマティックダイアグラムを作成します。

この Python スクリプトの例の実行方法は次のとおりです。

新しい空のマップを使用して ArcCatalog または ArcMap を起動します。
以下のスクリプトをコピーして Python ウィンドウに貼り付けます。
Enter キーを押します。

# Name: CreateDiagramStd.py
# Description: Create schematic diagrams sample from GIS features organized into a geometric network
# Requirement: ArcGIS Schematics エクステンション

# import system modules
import arcpy
msgNoLicenseAvailable = "ArcGIS Schematics エクステンション license required"

try:
    # Checks out the ArcGIS Schematics エクステンション license
    if arcpy.CheckExtension("Schematics") == "Available":
        arcpy.CheckOutExtension("Schematics")
    else:
        raise Exception(msgNoLicenseAvailable)

    # Sets Schematics general settings
    dataLocation="C:/ArcGIS/ArcTutor/Schematics/Schematics_In_ArcMap"
    gdbName="ElecDemo.gdb"
    out_schDataset="ElecDemo"
    out_diagAName="FeederDiagram"
    out_diagBName="ElectricMainNetworkDiagram"
    out_diagTempName="GeoSchematic"
    input_FC1="ElectricNetwork/Feeder"
    input_FC2="ElectricNetwork/PrimaryLine"
    input_LayerName="PrimaryLineLayer"
    input_Filter="PHASECODE=135"

    # Sets environment settings
    arcpy.env.overwriteOutput = True
    arcpy.env.workspace = dataLocation + "/" + gdbName

    # CreateDiagram from a feature class, Feeder
    arcpy.CreateDiagram_schematics(out_schDataset, out_diagAName, out_diagTempName, input_FC1)

    # CreateDiagram from a feature layer
    # 1) Creates a layer with the selection
    InputLayer = arcpy.MakeFeatureLayer_management(input_FC2, input_LayerName, input_Filter)
    # 2) Uses the layer as input of CreateDiagram
    arcpy.CreateDiagram_schematics(out_schDataset, out_diagBName, out_diagTempName, InputLayer)

    # Returns the ArcGIS Schematics エクステンション license
    arcpy.CheckInExtension("Schematics")

    print "Script completed successfully"

except Exception as e:
    # If an error occurred, print line number and error message
    import traceback, sys
    tb = sys.exc_info()[2]
    print "An error occured on line %i" % tb.tb_lineno
    print str(e)

CreateDiagram（ダイアグラムの作成）とネットワークデータセットビルダ - 例 2（スタンドアロン Python スクリプト）

解析済みのネットワーク解析レイヤから、サンプルのスケマティックダイアグラムを作成します。

この Python スクリプトの例の実行方法は次のとおりです。

ArcMap を起動します。
C:\ArcGIS\ArcTutor\Schematics\Schematics_Configuration\Network_Dataset に保存されている ParisTours.mxd ファイルを開きます。
[ジオプロセシング] → [ジオプロセシングオプション] の順にクリックします。
[バックグラウンド処理] セクションの [有効] をオフにして、[OK] をクリックします。
以下のスクリプトをコピーして Python ウィンドウに貼り付けます。
Enter キーを押します。

# Name : CreateDiagramNDS.py
# Description : Create a schematic diagram from the network dataset builder
# Requirement: ArcGIS Schematics エクステンション,ArcGIS Network Analyst エクステンション 

# import system modules
import arcpy
msgNoLicenseSchematicsAvailable = "ArcGIS Schematics エクステンション license required"
msgNoLicenseNetworkAnalystAvailable = "ArcGIS Network Analyst エクステンション license required"

try:
    # Checks out the ArcGIS Schematics エクステンション licence
    if arcpy.CheckExtension("Schematics") == "Available":
        arcpy.CheckOutExtension("Schematics")
    else:
        raise Exception(msgNoLicenseSchematicsAvailable)

    # Checks out the ArcGIS Network Analyst エクステンション licence
    if arcpy.CheckExtension("Network") == "Available":
        arcpy.CheckOutExtension("Network")
    else:
        raise Exception(msgNoLicenseNetworkAnalystAvailable)

    # Sets general settings
    dataLocation="C:/ArcGIS/ArcTutor/Schematics/Schematics_Configuration/Network_Dataset"
    gdbName="NetworkAnalyst_Schematics.gdb"
    out_schDataset="NA_SchematicDataset"
    out_diagAName="DiagramTour_MERGED"
    out_diagBName="DiagramTour_NOTMERGED"
    out_diagTempName="NADiagrams"
    in_NALayerName="Routes/Tour1"
    option1="MERGE_NODES"
    option2="NO_MERGE_NODES"

    # Sets environnement settings
    arcpy.env.overwriteOutput = True
    arcpy.env.workspace = dataLocation + "/" + gdbName

    # CreateDiagram from a solved route network analysis layer
    # 1) Solves the route network analysis layer, Tour1
    arcpy.Solve_na(in_NALayerName)
    # 2) Creates diagrams from this solved route network analysis layer
    # a - A diagram where a single node is created to represent a GIS point crossed N times along this route (option1)
    arcpy.CreateDiagram_schematics(out_schDataset, out_diagAName, out_diagTempName, in_NALayerName, option1)
    # b - A diagram where N nodes are created to represent a GIS point crossed N times along this route (option2)
    arcpy.CreateDiagram_schematics(out_schDataset, out_diagBName, out_diagTempName, in_NALayerName, option2)

    # Returns the licences
    arcpy.CheckInExtension("Schematics")
    arcpy.CheckInExtension("Network")

    print "Script completed successfully"

except Exception as e:
    # If an error occurred, print line number and error message
    import traceback, sys
    tb = sys.exc_info()[2]
    print "An error occured on line %i" % tb.tb_lineno
    print str(e)

CreateDiagram（ダイアグラムの作成）と XML ビルダ - 例 3（スタンドアロン Python スクリプト）

XML ビルダに基づくサンプルのスケマティックダイアグラムを作成します。

この Python スクリプトの例の実行方法は次のとおりです。

ArcCatalog を起動します。
サンプルスクリプトで使用するスケマティックデータセットを作成して構成します。
- カタログツリーで、C:\ArcGIS\ArcTutor\Schematics\Schematics_Configuration\XML_Data フォルダに移動します。
- GISDatabaseForXML ジオデータベースを右クリックし、[新規作成] をポイントして、[スケマティックデータセット] をクリックします。
- 新しく作成するスケマティックデータセットの名前として「XMLDataset」と入力し、Enter キーを押します。
- XMLDataset スケマティックデータセットを右クリックし、[編集] をクリックします。
- データセットエディタのツリーで [XMLDataset] エントリを右クリックし、[新規スケマティックダイアグラムテンプレート] をクリックします。
- [名前] テキストボックスに「XMLDiagrams」と入力します。
- [スケマティックビルダ] セクションで [XML ビルダ] を選択します。
- [スケマティックビルダプロパティ] をクリックし、[スケマティックフィーチャクラスの自動作成] をオンにします。
- [ビルダプロパティ] ダイアログボックスを閉じます。
- [OK] をクリックします。
- [スケマティックデータセットエディタ] ツールバーの [保存] をクリックし、スケマティックデータセットエディタを閉じます。
以下のスクリプトをコピーして、ArcCatalog または ArcMap Python ウィンドウに貼り付けます。
Enter キーを押します。

# Name: CreateDiagramXML.py
# Description: Create a sample schematic diagram based on the XML builder
# Requirement: ArcGIS Schematics エクステンション

# import system modules
import arcpy
msgNoLicenseAvailable = "ArcGIS Schematics エクステンション license required"

try:
    # Checks out the ArcGIS Schematics エクステンション license
    if arcpy.CheckExtension("Schematics") == "Available":
        arcpy.CheckOutExtension("Schematics")
    else:
        raise Exception(msgNoLicenseAvailable)

    # Sets Schematics general settings
    dataLocation="C:/ArcGIS/ArcTutor/Schematics/Schematics_Configuration/XML_Data"
    gdbName="GISDatabaseForXML.gdb"
    out_schDataset="XMLDataset"
    out_diagName="XMLDiagramSample"
    out_diagTempName="XMLDiagrams"
    input_XmlFile="SampleNetworkData.xml"

    # Sets environment settings
    arcpy.env.overwriteOutput = True
    arcpy.env.workspace = dataLocation + "/" + gdbName

    # CreateDiagram from a XML file, SampleNetworkData.xml file
    arcpy.CreateDiagram_schematics(out_schDataset, out_diagName, out_diagTempName, dataLocation + "/" + input_XmlFile)

    # Returns the ArcGIS Schematics エクステンション license
    arcpy.CheckInExtension("Schematics")

    print "Script completed successfully"

except Exception as e:
    # If an error occurred, print line number and error message import traceback, sys
    tb = sys.exc_info()[2]
    print "An error occured on line %i" % tb.tb_lineno
    print str(e)

CreateDiagram（ダイアグラムの作成）とカスタムクエリから動作するスタンダードビルダ - 例 4（スタンドアロン Python スクリプト）

カスタムクエリからサンプルのスケマティックダイアグラムを作成します。

この Python スクリプトの例の使用方法は次のとおりです。

ArcCatalog を起動します。
このスクリプトは ElecDemo チュートリアルジオデータベースのコピーで使用して、元のプラント内ダイアグラムを上書きしないようにします。
- カタログツリーで、C:\ArcGIS\ArcTutor\Schematics\Schematics_In_ArcMap フォルダに移動します。
- ElecDemo ジオデータベースをコピーして貼り付けます。新しく作成した ElecDemo_1 ジオデータベースが、サンプルのスクリプトで処理するジオデータベースです。
以下のスクリプトをコピーして、ArcCatalog または ArcMap Python ウィンドウに貼り付けます。
Enter キーを押します。ArcGIS Schematics エクステンション

# Name: CreateDiagramCustomQuery.py
# Description: Create a schematic diagram from custom queries
# Requirement: 

# import system modules
import arcpy
msgNoLicenseAvailable = "ArcGIS Schematics エクステンション license required"

try:
    # Checks out the ArcGIS Schematics エクステンション license
    if arcpy.CheckExtension("Schematics") == "Available":
        arcpy.CheckOutExtension("Schematics")
    else:
        raise Exception(msgNoLicenseAvailable)

    # Sets Schematics general settings
    dataLocation="C:/ArcGIS/ArcTutor/Schematics/Schematics_In_ArcMap"
    gdbName="ElecDemo_1.gdb"
    out_schDataset="ElecDemo"
    out_schFolder="Inside Plants"
    out_diagName="Substation 08"
    out_diagTempName="InsidePlants"

    # Sets environment settings
    arcpy.env.overwriteOutput = True
    arcpy.env.workspace = dataLocation + "/" + gdbName

    # CreateDiagram from a diagram template configured from custom queries
    arcpy.CreateDiagram_schematics(out_schDataset + "/" + out_schFolder, out_diagName, out_diagTempName)

    # Returns the ArcGIS Schematics エクステンション license
    arcpy.CheckInExtension("Schematics")

    print "Script completed successfully"

except Exception as e:
    # If an error occurred, print line number and error message
    import traceback, sys
    tb = sys.exc_info()[2]
    print "An error occured on line %i" % tb.tb_lineno
    print str(e)

環境

出力データの座標系

ライセンス情報

ArcGIS for Desktop Basic: 次のものが必要スケマティクス

ArcGIS for Desktop Standard: 次のものが必要スケマティクス

ArcGIS for Desktop Advanced: 次のものが必要スケマティクス

5/10/2014

ダイアグラムの作成（Create Diagram） (スケマティック)

サマリ

使用法

構文

コードのサンプル

環境

関連トピック

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