フィーチャ

一般的に、ArcGIS のフィーチャは実世界の地物をマップ上に表現したもので、ArcGIS によってサポートされているデータベース形式のテーブルの行に関連付けられています。道路は ArcGIS フィーチャの一例です。

ArcGIS の軍事関連フィーチャには、歩兵小隊や主攻の進軍矢印の軸などがあります。

歩兵小隊および陸上の主攻矢印

フィーチャおよびジオデータベースの基礎

ArcGIS のフィーチャの意味を十分に理解するには、ジオデータベースおよびフィーチャクラスとマップの関係について少し理解する必要があります。

ArcGIS では、前述の行を含むデータベース テーブルはフィーチャクラスと呼ばれます。たとえば、フィーチャクラスの 1 つの行は 1st Platoon という名前の歩兵小隊を表すことができます。2 番目の行は 2nd Platoon という名前の歩兵小隊を表すことができます。

ArcGIS によってサポートされているデータベースは一般的にジオデータベースと総称され、ファイル ジオデータベース、Microsoft Access データベース、マルチユーザ リレーショナル DBMS(Oracle、Microsoft SQL Server、PostgreSQL、Informix、IBM DB2 など)などがあります。

ジオデータベース内のデータ(テーブル - フィーチャクラス)は、ArcGIS の 2 つの主要なコンポーネントのうちの 1 つです。もう 1 つの主要コンポーネントはマップです。マップ(たとえば、ArcMap マップ用の *.mxd ファイルなど)には、ジオデータベースに格納されたデータの表示方法に関する情報が含まれています。マップにはジオデータベース データは含まれていません。ただし、マップには、マップのレイヤを使用したジオデータベース データへの参照が含まれています。マップとデータは別個のエンティティです。

マップ、レイヤ、およびフィーチャクラス間の関係

マップには、マップのレイアウトやマップに含めるレイヤなどの情報が含まれています。レイヤには、その他の表示情報が含まれています。このため、ArcGIS の説明は表示(マップおよびレイヤ)とデータの 2 つのカテゴリに分かれていることがあります。

ArcGIS マップのレイヤは、ジオデータベースのフィーチャクラスをポイントしています。レイヤには、フィーチャクラスのフィーチャに使用するシンボル、マップ上で表示するフィーチャクラス内のフィールドなど、マップ内でのフィーチャクラスの表示方法に関する情報が含まれています。

1 つのフィーチャクラスを多くのマップで参照(表示)することができます。同じデータに対して 2 種類の異なる描画(視覚化)をさせたいときには、同じマップ内で異なるレイヤとしてフィーチャクラスを参照することもできます。この 1 対多の関係は、レイヤとデータが別個のエンティティであることを浮き彫りにしています。レイヤは、マップのユーザがデータ(元のデータとも呼ばれる)を視覚化するのに役立ちます。ArcMap 内のレイヤの基礎になるデータを表示するには、レイヤを右クリックし、[属性テーブルを開く] をクリックします。

レイヤ/フィーチャクラスで共通のタイプは、ポイント、ライン、およびポリゴンです。レイヤとフィーチャクラスを組み合わせる場合、それらは同じタイプ(ポイント、ライン、ポリゴンなど)である必要があります。レイヤまたはフィーチャクラスのポイント タイプは、ポイント フィーチャのみを含んでいる必要があります。ライン レイヤはラインのみを含んでいる必要があります。その他も同様です。原則として、軍事関連フィーチャのコーディング方式(SIDC の 1 桁目の値)や、軍事仕様内で軍事関連フィーチャが属しているカテゴリ(戦闘、戦術グラフィックスなど)によって、ArcGIS でフィーチャが属するレイヤ/フィーチャクラスのタイプ(ポイント、ライン、およびポリゴン)が決定されます。詳細とレイヤ タイプを決定する他の要因については、「フィーチャに使用するレイヤの識別」をご参照ください。

ArcGIS for Desktop 製品の場合(フィーチャ サービスと編集機能を使用するクライアントと比べた場合)、フィーチャクラスに格納されているデータを変更するには、ArcMap の編集セッションでフィーチャクラスを編集する必要があります。テーブル スキーマを変更するには、ArcCatalog または ArcMap でフィーチャクラスを編集します。

Esri 軍事関連フィーチャ レイヤ パッケージには、ArcGIS でサポートされる軍事関連シンボル仕様に示されているシンボル用に設計されたテーブル スキーマ、フィーチャ テンプレート、シンボル、カートグラフィック リプレゼンテーション、ジオメトリック エフェクト、個別値レイヤ、およびラベル プロパティが含まれているため、マップに軍事関連フィーチャを追加する作業が容易になります。個別値レイヤを使用する方法の詳細については、「軍事作戦ポイント」をご参照ください。リプレゼンテーションおよびジオメトリック エフェクトを使用する方法の詳細については、「軍事作戦ラインおよびエリア」をご参照ください。

マップを保存すると、基本的に表示情報のみが保存されます。編集セッションで編集内容を保存すると、基礎データ(編集した 1 つ以上のフィーチャクラス)への変更が保存されます。

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5/10/2014