ArcGIS Spatial Data Server for Java チェックリスト
次のリストは、ArcGIS Spatial Data Server for the Java Platform セットアップの記録に使用できる要件およびタスクのリストです。問題が発生した場合は、チェックリストを参照して、必要なソフトウェア、ファイル、および構成がすべてインストールされているか確認します。
例として、Apache Tomcat が Web サーバに使用されていますが、他の Web アプリケーション サーバもサポートされています。詳細については、「ArcGIS Spatial Data Server のシステム要件」をご参照ください。
ArcGIS for Desktop から ArcGIS Spatial Data Server for Java に公開するためのソフトウェア要件
次のソフトウェアおよびファイルが必要です。
- ArcGIS for Desktop がクライアント コンピュータにインストール済みで、ライセンス(最低 Standard または Advanced)が登録されている必要があります。
- データベース管理システム(DBMS)の 32ビット クライアント ライブラリを ArcGIS for Desktop クライアント コンピュータにインストールする必要があります。
- ArcGIS Spatial Data Server for Java をインストールして認証する必要があります(データを編集する場合、ArcGIS for Server Enterprise Standard または Advanced ライセンスが必要です)。
認証キー、REST ディレクトリ、および arcgis.war ファイルが作成されます(Windows サーバの場合は、c:\Program Files\ArcGIS\SDS<バージョン番号>\java、Linux サーバの場合は、ユーザのホーム ディレクトリの /arcgis/SDS<バージョン番号>/java)。
- DBMS をサーバにインストールして構成する必要があります。
- データを所有して公開するには、適切な権限を使用して DBMS にユーザを作成します。
- ArcGIS Spatial Data Server をインストールするサーバに Java Runtime Environment(JRE)をインストールする必要があります。
- ArcGIS Spatial Data Server をインストールするサーバに JDBC ドライバを配置する必要があります。
JDBC ドライバは通常、DBMS のインストール時に提供されるか、DBMS ベンダーの Web サイトからダウンロードできます。
- ArcGIS Spatial Data Server をインストールするサーバに Web サーバ アプリケーションをインストールする必要があります。
Apache Tomcat を使用したい場合、http://tomcat.apache.org/download-70.cgi から Apache Tomcat をダウンロードできます。次は、Tomcat をインストールする場合のタスクの例です。
- インストールを管理者ユーザとして実行します。
- JAVA_HOME 変数を作成します。
- データ ソースを Tomcat の context.xml ファイルに追加します。
- JDBC ドライバを Tomcat の lib ディレクトリにコピーします。
ArcGIS Spatial Data Server for Java の配置
すべてのソフトウェアをインストールすると、Spatial Data Server を配置できます。
- Tomcat を使用する場合、arcgis.war ファイルを ArcGIS Spatial Data Server インストール ディレクトリから Tomcat Web アプリケーションのディレクトリにコピーまたは移動します。
- Tomcat を起動または再起動します。
Web アプリケーション サーバとして WebLogic または WebSphere のいずれかを使用する場合は、「WebLogic での Web アプリケーションの配置」または「WebSphere での Web アプリケーションの配置」をご参照ください。
配置した Spatial Data Server の認証
ソフトウェアおよび配置した ArcGIS Spatial Data Server for Java を認証する必要があります。
ArcGIS Spatial Data Server for Java をインストールするサーバで、次の手順を実行します。
- インターネット ブラウザを起動して、http://localhost:<Web アプリケーションのポート>/arcgis/admin/authorizeSDS に移動します。Web アプリケーションのポートを <Web アプリケーションのポート> に置き換えます。Tomcat のデフォルトのポートは 8080 です。
- ArcGIS Spatial Data Server for Java ソフトウェアを認証したときに作成された認証キーコードを参照します。
キーコード ファイルは、Windows サーバの場合は、\\Program Files\ESRI\License<バージョン番号>\sysgen に、Linux サーバの場合は、ユーザのホーム ディレクトリの /arcgis/SDS<バージョン番号>/java/sysgen に作成されます。
サーバからインターネットにアクセスできない場合、手順の詳細については、「配置された ArcGIS Spatial Data Server for Java を Web ブラウザを使用せずに認証する」をご参照ください。
Spatial Data Server への公開
公開するデータがデータベースに読み込まれ、ArcGIS Spatial Data Server for Java がインストール、配置、認証されると、ArcMap からマップを作成して公開できます。
- カタログ ツリーで、データを格納するデータベースへのデータベース接続を作成します。
フィーチャ サービスを使用してデータを編集できるようにしたい場合は、データの編集権限が付与されたユーザで接続します。
ユーザ名とパスワードが保存されているか確認してください。
Oracle データを公開する場合、Easy Connect(簡易接続)方式の構文を使用する必要があります。
- また、カタログ ツリーで、ArcGIS Server 接続を作成します。
[GIS サービスの公開] 接続を作成し、サーバ タイプとして [Spatial Data Server] を選択します。
- 公開するデータをマップに追加します。
- フィーチャ シンボル、表示するデータの縮尺範囲、およびフィールド エイリアスなど、データに必要なレイヤ プロパティを設定します。
- ウィザードを実行して、マップをサービスとして共有します。
[ファイル] → [共有] → [サービス] の順にクリックします。
- 公開する前にサービスを分析します。
このとき、ArcGIS for Desktop で一意のデータ ソースを特定できない場合は、データ ソース マッピングを定義できます。データ ソースを定義する際、データベース接続で指定したユーザと同じユーザを使用します。
エラーがある場合、公開する前に修正する必要があります。
- サービスを公開します。
公開されたサービスを表示するには、Web ブラウザを起動して、http://<ホスト名>:<Web アプリケーションのポート>/arcgis/rest/services にアクセスします。サービスを選択して、[表示: ArcGIS.com マップ] を選択します。