ワークフロー:X、Y データのインポートと公開
[XY テーブルからフィーチャクラスを作成] ダイアログ ボックスを使用して、テーブル内の X、Y 座標データをデータベースにインポートすることができます。その後、ArcMap でそのデータをマッピングし、フィーチャ サービスとして Spatial Data Server で公開することができます。
データの準備
データを含むテーブルには、X 値のフィールドと Y 値のフィールドが少なくとも 1 つずつ必要です。これらのフィールドは、数値データ タイプでなければなりません。たとえば、X 値と Y 値を含むスプレッドシートを使用する場合は、これらのフィールドが [標準] や [文字列] ではなく、[数値] として定義されていることを確認してください。
さらに、X、Y 座標が度、分、秒単位で保存されている場合は、それらの値を 10 進経緯度値に変換して数値フィールドに格納する必要があります。値を手動で変換するには、次の演算を使用します。
10 進度 = 度 + ((分 / 60) + (秒 / 3600))
たとえば、「75 59 32.483 W」は、10 進度に変換すると「-75.9923564」になります。多くの場合、DMS には、N、S、E、または W の半球ラベルが付きます。10 進度に変換する際、西半球の経度値または南半球の緯度値は負の 10 進度値に変換されます。
データからのフィーチャクラスの作成
テーブルを含むフォルダへの接続
ArcGIS for Desktop のカタログ ツリーから、インポート元のテーブルとインポート先のデータベースの両方にアクセスできる必要があります。
まず、テーブルが存在する、ディスク上のフォルダへの接続を追加します。
- ArcMap を起動して、カタログ ウィンドウを開きます。
- [フォルダに接続] ボタンをクリックします。
- カタログ ツリーに追加するディスク上のフォルダに移動します。
- [OK] をクリックします。
フォルダが、カタログ ツリーの [フォルダ接続] ノードの下に表示されます。
データベースへの接続
次に、データベースに接続します。これを行うには、ご使用の DBMS に応じたトピックの手順に従います。
データベース接続に指定したユーザは、次の一連の手順により作成するフィーチャクラスの所有者になります。
データのインポート
[XY テーブルからフィーチャクラスを作成] ツールを実行して、データをデータベース内のフィーチャクラスにインポートします。
- 追加したフォルダ接続内のテーブルを参照します。
- テーブルを右クリックし、[フィーチャクラス作成] をポイントしてから、[XY テーブルから] をクリックします。
[XY テーブルからフィーチャクラスを作成] ダイアログ ボックスが表示されます。ツールがフィールド名を検出できる場合は、[入力フィールド] にフィールド名が自動的に設定されます。フィールド名が正しいことを確認します。
- [入力座標の座標系] をクリックします。
[空間参照プロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。
- データが使用している有効な座標系を選択し、[OK] をクリックして [空間参照プロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。
- [参照] ボタンをクリックして、接続を指定します。
[データの保存] ダイアログ ボックスが表示されます。
- データベースへの接続に使用する接続ファイル(*.sde)に移動します。
接続ファイルのデフォルトの場所は、C:\\<ユーザ名>\AppData\Roaming\ESRI\Desktop<リリース番号>\ArcCatalog です。
- [名前] テキスト ボックスに、作成するフィーチャクラスの名前を入力し、[保存] をクリックします。
- [コンフィグレーション キーワード] ドロップダウン リストから、フィーチャクラスが空間列に使用するジオメトリ格納タイプを選択します。
- Oracle または DB2 で ST_Geometry 格納を使用し、かつ空間インデックスのグリッド サイズを指定する場合にだけ、[高度なジオメトリ オプション] をクリックします。
- [OK] をクリックして、フィーチャクラスを作成します。
データベース接続ファイルに指定されているユーザのスキーマで、指定したデータベースに新しいフィーチャクラスが作成されます。新しいフィーチャクラスは、カタログ ツリーのデータベースの下に表示されます。
データのマッピング
新しいフィーチャクラスをマップにドラッグします。シンボルを使用してデータのシンボル設定を行い、縮尺範囲を設定し、マップの他のプロパティを設定して、マップ ドキュメントを保存します。詳細については、「SDS 用のフィーチャ サービスのオーサリング」をご参照ください。
フィーチャ サービスの公開
マップからフィーチャ サービスを公開します。詳細については、「ArcMap から Spatial Data Server へのフィーチャ サービスの公開」をご参照ください。