ArcGIS Server でのデータベースへの接続の構成
サポートされているデータベース プラットフォームに ArcGIS Server から接続するには、次の作業を行う必要があります。
データベース クライアント ソフトウェアのインストールと設定
次のトピックでは、特定のデータベース用のクライアント ソフトウェアをインストールして設定する方法について説明しています。インストールするクライアント ソフトウェアのリリースが、接続先のデータベースのリリースと互換性があることを確認してください。
次のトピックの指示に従って、ArcGIS Server でデータベースへの接続を設定します。
init_user_param.sh スクリプトでのデータベース クライアント ライブラリの参照
データベースへの接続を設定したら、ArcGIS Server でのデータベース クライアント ライブラリの参照を init_user_param.sh スクリプトに追加する必要があります。このスクリプトにアクセスするには、<ArcGIS Server インストール場所>/arcgis/server/usr ディレクトリに移動します。
参照を追加する前に、ArcGIS Server のインストール所有者がデータベース クライアント ライブラリに対する読み取りおよび実行以上の権限を持っていることを確認します。
init_user_param.sh スクリプトで、データベース クライアント ライブラリおよびその他のデータベース変数を参照して、対象となる RDBMS に関連するセクションを編集します。変数を有効にするには、export で始まる行から # を削除します。
次に例を示します。
DB2
#
# For Direct Connect with DB2
#
export DB2_CLIENT_HOME=<DB2_InstallDir>
export DB2INSTANCE=<set when data source name is cataloged>
export PATH=DB2_CLIENT_HOME/bin:$PATH
export LD_LIBRARY_PATH=$DB2_CLIENT_HOME/lib64:$LD_LIBRARY_PATH
Informix
#
# For Direct Connect with Informix
#
export INFORMIXDIR=<Informix_InstallDir>
export INFORMIXSERVER=<Informix_Database_Server_Name>
export INFORMIXSQLHOSTS=<Location_to_sqlhosts>
export ODBCINI=<Location_to_.odbc.ini>
export PATH=$INFORMIXDIR/bin:$PATH
export LD_LIBRARY_PATH=$INFORMIXDIR/lib:$INFORMIXDIR/lib/cli:$INFORMIXDIR/lib/esql:$LD_LIBRARY_PATH
Netezza
# -----------------------------------------------------------------------
# Modify this section to configure a connection to Netezza.
#
# To make a connection, name the ODBC connection files as .odbcinst.ini
# and .odbc.ini and store them in the ArcGIS Server's $HOME directory.
#
# -----------------------------------------------------------------------
#export LIB_ODBC_DRIVER_MANAGER=<Location_to_libodbc.so.2.0.0>/libodbc.so.2.0.0
Oracle
#
# For Direct Connect with Oracle
#
export ORACLE_BASE=<Oracle_Installdir>/app
export ORACLE_HOME=$ORACLE_BASE/<Oracle_Release>/product/<Oracle_Version>/client_1
export ORACLE_SID=<set when applicable>
export TNS_ADMIN=<set when applicable. e.g.$ORACLE_HOME/network/admin>
export PATH=$ORACLE_HOME/bin:$PATH
export LD_LIBRARY_PATH=$ORACLE_HOME/lib:$LD_LIBRARY_PATH
複数の Oracle クライアントをインストールしている場合は、複数の Oracle クライアント フォルダが表示されます。ORACLE_HOME 変数が、ArcGIS Server のデータベースへのダイレクト コネクションで使用する予定のフォルダに設定されていることを確認します。
Esri Customer Care ポータルから Oracle データベース Instant Client ライブラリをダウンロードする場合、参照する必要があるのは $LD_LIBRARY_PATH のみです。次に例を示します。
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# For Direct Connect with Oracle Client from Esri Customer Care Portal
#
export LD_LIBRARY_PATH=<Location_to_instantclient_11_2>:$LD_LIBRARY_PATH
PostgreSQL
#
# For Direct Connect with PostgreSQL
#
export PGHOME=<PostgreSQL_InstallDir>
export PATH=$PGHOME/bin:$PATH
export LD_LIBRARY_PATH=$PGHOME/lib:$LD_LIBRARY_PATH
ArcGIS Server の再起動
この設定を init_user_param.sh スクリプトで有効にするには、ArcGIS Server を再起動する必要があります。そのためには、startserver.sh スクリプトを実行して、環境内の各 GIS サーバを手動で再起動します。
接続のテスト
ArcGIS Server のデータベースへの接続を設定したら、次の手順で接続をテストします。
- データベースをサーバに登録する
- データベースに置かれたデータを使用してサーバにサービスを公開する
接続に関する問題が起きたら、サーバ ログで詳細な内容を検討します。サーバ ログの詳細については、「サーバ ログの表示、検索、および構成」をご参照ください。
以前にユーザ プロファイルのデータベース クライアント ライブラリを参照したことがある場合は、ArcGIS Server のデータベースにも接続できます。ただし、ユーザ プロファイルと init_user_param.sh で参照情報が異なる場合は、データベースへの接続を試みたときに問題が発生する可能性があります。接続の問題を軽減するには、ユーザ プロファイルから参照情報を削除し、上述した方法を使用してデータベース クライアント ライブラリを再参照します。