クリギング(Kriging) (Spatial Analyst)

ライセンス レベル:BasicStandardAdvanced

サマリ

クリギングによりポイントからラスタ サーフェスを内挿します。

クリギングの仕組みの詳細

使用法

構文

Kriging (in_point_features, z_field, semiVariogram_props, {cell_size}, {search_radius}, {out_variance_prediction_raster})
パラメータ説明データ タイプ
in_point_features

サーフェス ラスタとして内挿する Z 値を含む入力ポイント フィーチャ。

Feature Layer
z_field

各ポイントの高さまたは大きさの値を保持するフィールド。

これは数値フィールドまたは、入力ポイント フィーチャが Z 値を含む場合は Shape フィールドです。

Field
semiVariogram_props
kriging_model

KrigingModel クラスはどのクリギング モデルを使用するかを定義します。

KrigingModel クラスには、次の 2 つのタイプがあります。KrigingModelOrdinary メソッドでは 5 種類のセミバリオグラムが使用できます。KrigingModelUniversal メソッドでは 2 種類のセミバリオグラムが使用できます。

  • KrigingModelOrdinary ({semivariogramType}, {lagSize}, {majorRange}, {partialSill}, {nugget})
    • semivariogramType - 使用するセミバリオグラム モデル。使用可能なモデルは次のとおりです。
      • SPHERICAL - 球セミバリオグラム モデル。これがデフォルトです。
      • CIRCULAR - 円セミバリオグラム モデル。
      • EXPONENTIAL - 指数セミバリオグラム モデル。
      • GAUSSIAN - ガウス分布(正規分布)セミバリオグラム モデル。
      • LINEAR - シルのある線形セミバリオグラム モデル。
  • KrigingModelUniversal ({semivariogramType}, {lagSize}, {majorRange}, {partialSill}, {nugget})
    • semivariogramType - 使用するセミバリオグラム モデル。使用可能なモデルは次のとおりです。
      • LINEARDRIFT - 直線ドリフトのある普遍型クリギング。
      • QUADRATICDRIFT - 二次ドリフトのある普遍型クリギング。
  • {semivariogramType} の後のパラメータは通常型と普遍型とで共通です。
    • lagSize - デフォルトは、出力ラスタのセル サイズの半分です。
    • majorRange - 相関がほとんど、またはまったくなくなる距離を表します。
    • partialSill - ナゲットとシルの差分。
    • nugget - 空間縮尺で検出できない誤差とばらつきを表します。ナゲット効果は原点での不連続として現れます。
KrigingModel
cell_size
(オプション)

作成する出力ラスタのセル サイズ。

環境設定で特定の値が指定されている場合は、その値を使用します。そうでない場合、セル サイズは、入力空間参照において、入力ポイント フィーチャの範囲の幅または高さ(どちらか短い方)を 250 で割った値になります。

Analysis Cell Size
search_radius
(オプション)

Radius クラスは、どの入力ポイントを使用して出力ラスタの各セル値を内挿するかを定義します。

Radius クラスには、次の 2 つのタイプがあります。RadiusVariableRadiusFixed です。可変検索範囲は、指定された数の入力サンプル ポイントを見つけて内挿するときに使用されます。固定タイプでは、指定された固定距離内にあるすべての入力ポイントが内挿に使用されます。デフォルトは可変タイプです。

  • RadiusVariable ({numberofPoints}, {maxDistance})
    • {numberofPoints} - 内挿実行時に使用する最近接入力サンプル ポイントの数を指定する整数値。デフォルトは 12 です。
    • {maxDistance} - 最近接入力サンプル ポイントの検索範囲を制限する距離をマップの単位で指定します。デフォルト値は範囲の対角線の長さです。
  • RadiusFixed ({distance}, {minNumberofPoints})
    • {distance} — 距離を半径として指定します。その距離内にある入力サンプル ポイントが内挿実行時に使用されます。

      半径の値はマップの単位で表します。デフォルトの半径は、出力ラスタのセル サイズの 5 倍です。

    • {minNumberofPoints} - 内挿に使用する最小ポイント数を定義する整数値。デフォルト値は 0 です。

      指定した距離内に必要な数のポイントがない場合は、指定した最小数のポイントが見つかるまで検索距離が大きくなります。 

      検索範囲を大きくする必要がある場合、検索範囲は、その範囲内で {minNumberofPoints} のポイントが見つかるまで、あるいはその範囲が出力ラスタの下限(南)と上限(北)のどちらかまたは両方を超えるまで大きくなります。上記の条件を満たさない位置には No Data が割り当てられます。

Radius
out_variance_prediction_raster
(オプション)

オプションの出力ラスタで、各セルにはその位置に対する予測のセミバリアンス値が格納されます。

Raster Dataset

戻り値

名前説明データ タイプ
out_surface_raster

内挿された出力サーフェス ラスタ。

Raster

コードのサンプル

Kriging(クリギング)の例 1(Python ウィンドウ)

この例では、ポイント シェープファイルを入力として、内挿したサーフェスを GRID ラスタとして出力します。

import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
outKrig = Kriging("ozone_pts.shp", "OZONE", KrigingModelOrdinary("CIRCULAR", 2000, 2.6, 542, 0), 2000, RadiusFixed(20000, 1))
outKrig.save("c:/sapyexamples/output/krigout")
Kriging(クリギング)の例 2(スタンドアロン スクリプト)

この例では、ポイント シェープファイルを入力として、内挿したサーフェスを GRID ラスタとして出力します。

# Name: Kriging_Ex_02.py
# Description: Interpolates a surface from points using kriging.
# Requirements: Spatial Analyst Extension
# Import system modules

import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *

# Set environment settings
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"

# Set local variables
inFeatures = "ca_ozone_pts.shp"
field = "OZONE"
cellSize = 2000
outVarRaster = "C:/sapyexamples/output/outvariance"
lagSize = 2000
majorRange = 2.6
partialSill = 542
nugget = 0

# Set complex variables
kModelOrdinary = KrigingModelOrdinary("CIRCULAR", lagSize,
                                majorRange, partialSill, nugget)
kRadius = RadiusFixed(20000, 1)



# Check out the ArcGIS Spatial Analyst extension license
arcpy.CheckOutExtension("Spatial")

# Execute Kriging
outKriging = Kriging(inFeatures, field, kModelOrdinary, cellSize,
                     kRadius, outVarRaster)

# Save the output 
outKriging.save("C:/sapyexamples/output/krigoutput02")

環境

関連トピック

ライセンス情報

ArcGIS for Desktop Basic: 次のものが必要 Spatial Analyst または 3D Analyst
ArcGIS for Desktop Standard: 次のものが必要 Spatial Analyst または 3D Analyst
ArcGIS for Desktop Advanced: 次のものが必要 Spatial Analyst または 3D Analyst
9/17/2013