プロジェクトの整合チェックとは
Mobile Project Center には、プロジェクト範囲の未設定や不適切なフィールド設定などのプロジェクトの整合性の問題を検証する整合チェック機能があります。 整合チェック機能は、プロジェクトを保存するときに自動的に実行されますが、いつでも手動で実行することもできます。現在のプロジェクトに対して整合チェックを実行する目的は、フィールド デバイスへの配置時に潜在的な問題がないことを確認することです。
プロジェクトの問題には次の 2 種類があります。エラーと警告。エラーがプロジェクトに存在すると、プロジェクトは正しく機能しません。警告が存在すると、プロジェクトは機能しますが、操作性は低下します。
Mobile Project Center での整合チェックの使用
プロジェクトを保存すると([ファイル] → [保存] または [ファイル] → [名前を付けて保存])、整合チェック機能が自動的に実行されます。メイン ウィンドウで [プロジェクト] → [整合チェック] の順にクリックして手動で実行することもできます。[整合チェック結果] パネルが表示され、特定された問題が一覧表示されます(存在する場合)。
整合チェックが完了すると、[整合チェック結果] パネルがウィンドウの下部に表示されます。このパネルには、以下の 2 つのタブがあります。
- [エラーと警告] - このタブには、特定された問題に加え、重要度、ソース、各コードが表示されます。Mobile Project Center は、デフォルトの操作を使用して一部の問題を修正できます。たとえば、プロジェクト範囲を設定しなかった場合、Mobile Project Center はプロジェクト範囲を全体表示に設定できます。エラーまたは警告を右クリックし、推奨される解決策を選択して、クイック修正ツールにアクセスできます。
- [詳細] - このタブには、問題に関する詳細情報(問題の原因となったマップ レイヤの名前やフィールドなど)に加え、問題を解決する方法も表示されます。
プロジェクトの問題の重要度
Mobile Project Center は、潜在的な問題を次のグループに分類します。
- エラー - これらの問題を解決しないでプロジェクトを保存した場合、プロジェクトは適切に実行されない可能性があります。
- 警告 - 問題を修正しない場合、使用性または機能性が失われる可能性がありますが、最適なワークフローになるよう解決できます。
プロジェクトの問題のソース
エラーと警告はソース別に分類されます。この情報は、問題の原因となったモバイル プロジェクトのコンポーネントの特定に役に立ちます。ソースの種類、ソースごとの一般的な解決策を以下のリストで説明していますが、[詳細] タブを使用して問題の詳細を確認できます。
- プロジェクト範囲 - プロジェクト範囲が設定されていないか、部分的にしか設定されていないか、すべてのマップ レイヤの全範囲から完全に外れています。[プロジェクト] → [プロジェクト範囲] の順に選択して修正してください(詳細については、「モバイル プロジェクトの作成」をご参照ください)。
- 空間参照 - 一部のモバイル マップ レイヤで空間参照が一致しません。一致しない空間参照を持つレイヤを削除して修正してください。
- マップ レイヤ フィールド - フィールド キャプションがないか、必須のフィールドが編集不可としてマークされています。レイヤを選択し、[フィールド] タブで問題を修正してください(詳細については、「マップ レイヤ フィールドの構成」をご参照ください)。
- プロジェクト タスク/ケーパビリティ - タスクまたはケーパビリティのキャプションがありません。左側のパネルの [タスク] または [ケーパビリティ] タブでこの問題を修正してください。
- プロジェクト ID - プロジェクトの ID レイヤの設定が不完全または不適切であるか、ID レイヤはないが、他のレイヤには ID 情報が自動入力されるフィールドがあります(詳細については、「プロジェクト ユーザ ID の構成」をご参照ください)。
- ログ - ログまたはフィールド作業員の自動入力設定が不完全です(詳細については、「ログ レイヤとフィールド作業員レイヤの構成」をご参照ください)。
8/23/2013