モバイル GIS とは

モバイル コンピューティングとクラウド GIS の進歩により、さまざまなモバイル デバイスで ArcGIS を使用できるようになり、組織は新しい方法でマップとアプリケーションを活用しています。

モバイル GIS を使用すると、次のことが実現します。

一般的なモバイル ワークフローの詳細

すぐに配置可能なアプリケーション

ArcGIS には、スマートフォン、タブレット、および高耐久性デバイス プラットフォームにすぐに配置可能な、以下のフィールド アプリケーションが含まれています。

ArcGIS API

このセクションでは、ArcGIS API について説明します。この API を使用して、選択したプラットフォーム用のネイティブの GIS アプリケーションを作成したり、モバイル用のインターネット アプリケーションを構築したりできます。ArcGIS API の全一覧については、「ArcGIS による開発」をご参照ください。

ネイティブの SDK（ランタイム）

  • ArcGIS Runtime SDK for Android - 組織内または Google Play に配置可能な Android アプリケーションの開発に使用できる、Java 開発者向けツールキット。
  • ArcGIS Runtime SDK for iOS - 組織内または iTunes App Store に配置可能な iPhone、iPad、および iPod Touch アプリケーションの開発に使用できる、ネイティブの Objective-C 開発者向けツールキット。
  • ArcGIS Runtime SDK for Java - 組織内に配置可能な Java アプリケーションの開発に使用できる、Java 開発者向けツールキット。
  • ArcGIS Runtime SDK for .NET を使用して、Windows Desktop（WPF）、Windows Store、および Windows Phone 向けの高性能なクロスプラットフォームの .NET アプリケーションを作成できる、開発者向けツールキット。
  • ArcGIS Runtime SDK for OS X - 高速、軽量のオンラインまたはオフライン アプリケーションの作成に使用できる、開発者向けツールキット。
  • ArcGIS Runtime SDK for Qt - Windows デスクトップ コンピュータ、Linux デスクトップ コンピュータ、および車載デバイス向けの、高速、軽量のオンラインまたはオフライン アプリケーションの作成に使用できる、開発者向けツールキット。
  • ArcGIS Runtime SDK for Windows Mobile - 次の用途に使用できる、開発者向けツールキット。
    • スタンドアロン アプリケーションの開発と、Windows Mobile およびノート型パソコン、タブレット、デスクトップ上で動作する Windows 用の既存アプリケーションへの GIS 機能の埋め込み
    • ArcGIS for Windows Mobile フィールド アプリケーション用のカスタムのタスクおよびエクステンションの開発
  • ArcGIS Runtime SDK for Windows Phone - Windows Phone Store に配置可能な Windows Phone アプリケーションの開発に使用できる、Silverlight 開発者向けツールキット。
  • ArcGIS Runtime SDK for WPF - 組織内に配置できる Windows アプリケーションを開発するための開発者向けツールキット。

Web API

JavaScript および Flex 用の ArcGIS Web API を使用して、ブラウザベースのアプリケーションやサードパーティのツールを使用したネイティブ アプリケーションとして、クロスプラットフォームのモバイル アプリケーションを構築できます。これらの API は、複数のオペレーティング システムに接続できるモバイル アプリケーションを最低限の作業ですばやく提供するのに役立ちます。さまざまなデバイス（Apple、Android、Blackberry）を使用するモバイル作業員を対象にする必要があり、ネイティブ アプリケーションを構築する時間やリソースがない場合は、クロスプラットフォームのモバイル Web ソリューションを構築することが適切なソリューションである可能性があります。

モバイル ソリューションの構築

優れたモバイル ソリューションを構築するには、まず、モバイル作業員のニーズと習慣をよく理解する必要があります（オフィスにいるか外出しているか、作業時に Web に接続しているかどうか、作業場所は危険な現場または車両内か、モバイル デバイスの作業経験があるか紙での作業に慣れているか）。作業員のニーズと習慣を理解すると、SDK を使用して独自の特化型アプリケーションを構築するべきか、または、すぐに配置できるモバイル アプリケーションを構成して必要であれば拡張するべきかがわかります。

ソリューションの成功に大切なことは、モバイル アプリケーションで使用するマップ リソースを定義および作成することです。ワークフローは、強力な情報モデルを構築することから始まります。たとえば、紙ベースのワークフローを置き換える場合、情報タイプの定義は、紙を置き換えるフォームの外観と操作性を決定します。ArcGIS for Desktop を使用すると、強力な情報モデルを構築して、現場で収集したコンテンツをビジネス システムと統合することができます。

また、これらの組織は、既存の調査（規制準拠、作業注文書、国勢調査）や資産点検調査（在庫、施設、危険個所）で、紙の代わりにモバイル デバイスを活用しています。

小規模な配置

フィールド スタッフが大規模な場合（50 〜 100 人）、Web（ArcGIS Online または ArcGIS for Server）を使用してモバイル ソリューションを配置する方が適切でしょう。Web サービスとクラウドを使用して、フィールド アプリケーションでコンテンツを直接同期することで、フィールド スタッフの規模が大きくなっても管理できます

大規模な配置

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5/10/2014