Portal for ArcGIS への Operations Dashboard の配置
Operations Dashboard for ArcGIS は、ArcGIS の組織向けサブスクリプションに対して機能します。通常は、このアプリケーションを ArcGIS Online からダウンロードして使用することができます。ただし、次の状況では、Operations Dashboard for ArcGIS を Portal for ArcGIS に配置する必要があります。
- プライベート ネットワークで作業していて、インターネット接続が利用できない場合
- 会社独自の証明書を使用してアプリケーションに署名し、アプリケーションを信頼することが会社で要求されている場合
- ユーザが実行している Operations Dashboard のバージョンを管理する必要がある場合
- 組織のメンバーが会社のポータルのみに接続でき、他の組織のポータルに接続できないようにすることを管理者が希望している場合
そのような場合、組織のメンバーは会社のポータルから会社の証明書を使用して署名された Operations Dashboard をダウンロードできます。さらに会社のポータルに接続し、オペレーション ビューを作成して使用することができます。
会社のポータルから Operations Dashboard をインストールすると、ユーザが会社のポータル上でオペレーションビューにアクセスすることを制限できます。ただし、ArcGIS Online、Portal for ArcGIS、および ArcGIS for Server から取得したデータも含め、ユーザは引き続き、自分のマップに配置できる任意のデータをポータルに取り込むことができます。
ポータルへの Operations Dashboard のインストールは、次の 4 つの手順で実行できます。最初に、Operations Dashboard for ArcGIS Deployment Utility をダウンロードし、このユーティリティを使用してポータルに配する必要のあるファイルを作成し、次にそれらのファイルをポータルにコピーし、最後にOperations Dashboard のコピーを参照するアイテムをポータル内に作成します。
配置ユーティリティのダウンロード
Operations Dashboard for ArcGIS Deployment Utility をダウンロードして、Operations Dashboard をポータルに配置します。
- お客様番号に紐付けられている Esri グローバル アカウントを使用して Esri Customer Care サイトにログインします。
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[マイ ソフトウェア] の [ソフトウェア ダウンロード] をクリックします。
利用できるすべてのソフトウェア ダウンロード(お客様番号に基づく)が表示されます。
- [プロダクト名] の横のボックスに「dashboard」と入力して、リストをフィルタします。
- [Operations Dashboard for ArcGIS Deployment Utility] を見つけ、[ダウンロードできる製品] で、[Operations Dashboard for ArcGIS 10.2 Deployment Utility] リンクをクリックします。
- Operations Dashboard for ArcGIS Deployment Utility(OperationsDashboardUtility_<バージョン>_<Customer Care 番号>.exe。たとえば、OperationsDashboardUtility_102_138405.exe)の [ダウンロード] をクリックして、ユーティリティをコンピュータに保存します。
Operations Dashboard ファイルの作成
ポータルで使用するために、Operations Dashboard を構成する必要があります。Operations Dashboard for ArcGIS Deployment Utility を実行して Operations Dashboard のインストールをカスタマイズし、ポータルのユーザが Operations Dashboard をインストールしてポータル内にある自分のデータにアクセスできるようにします。
このユーティリティは、どのコンピュータでも実行できます。Portal for ArcGIS が動作しているコンピュータで実行する必要はありません。
- downloaded exe ダブルクリックし、ユーティリティのファイルを展開する場所のパスを指定します。[OK] をクリックし、ファイルを展開します。
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[ユーティリティの起動] チェックボックスがオンになっていることを確認して [閉じる] をクリックします。
後でユーティリティを実行するには、[ユーティリティの起動] チェックボックスをオフにして、[閉じる] をクリックします。ユーティリティを実行する準備ができたら、前のステップで指定したファイルの展開場所を参照し、OperationsDashboardUtility フォルダを開き、OperationsDashboardUtility.exe をダブルクリックして、配置ユーティリティを実行します。
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プロンプトが表示されたら、配置ユーティリティを使用する前提条件を満たしていることを確認します。
注意:
Microsoft .NET Framework 4.5 が必要です。
- [次へ] をクリックして、ユーティリティのインストールを続けます。
- 生成される Operations Dashboard ファイルを保存する場所を指定し、[次へ] をクリックします。
- ポータルの URL を指定し、[次へ] をクリックします。この URL には、「webadaptor」という文字を含める必要があります。たとえば、https://host.domain.com/webadaptor です。
- 会社のコード署名証明書(*.pfx ファイル)とパスワードを指定して [次へ] をクリックします。
- ポータルの認証タイプを選択し、[次へ] をクリックします。
-
設定が正しいことを確認し、[次へ] をクリックし、配置パッケージを生成します。
パッケージが生成されるのを待ちます。実行の過程で、いくつかのウィンドウが開き、閉じます。完了すると、ユーティリティによって、配置パッケージに関する情報が表示されます。
注意:新しい秘密署名キーをインポートしようとしていると表示された場合は、[OK] をクリックして続行します。
- Operations Dashboard に対応する自己インストーラの配置パッケージおよびヘルプ ファイルが、このユーティリティで先に指定した場所に作成されます。ユーティリティで表示されているように、ファイルをポータルにコピーします。次のセクションの手順を実行してください。
- [完了] をクリックしてユーティリティを終了します。
ポータルへのファイルのコピー
ここまでで、ポータルに Operations Dashboard をインストールするために必要なファイルを生成しました。今度は、それらのファイルをポータルにコピーします。これを行うには、コンピュータの管理者である必要があります。
ポータルが PKI によって保護されている場合は、ファイルをコピーするために多少異なる手順が必要になります。このセクションの手順に従う代わりに、「PKI で保護されているポータルへのファイルのコピー」をご参照ください。
- Operations Dashboard for ArcGIS Deployment Utility を実行したコンピュータで、(このユーティリティですでに指定した)ファイルの作成場所を参照します。
- opsdashboard フォルダをコピーします。
- ポータル コンピュータで、<portal install directory>\arcgis\portal\webapps\docroot を参照し(ここで、<portal install directory> はポータルのインストール先パスです)、opsdashboard フォルダを貼り付けます。たとえば、c:\Program Files\ArcGIS\Portal\webapps\docroot です。
- ユーティリティを実行したコンピュータで、ファイルの作成場所に戻ります。
- operations-dashboard フォルダをコピーします。
- ポータル コンピュータで、<portal install directory>\arcgis\portal\webapps\docroot\help\en を参照し(ここで、<portal install directory> はポータルのインストール先パスです)、operations-dashboard フォルダを貼り付けます。たとえば、c:\Program Files\ArcGIS\Portal\webapps\docroot\help\en です。
- ArcGIS Web Adaptor(Java Platform)を使用して LDAP でセキュリティ保護されたポータルに配置する場合、ArcGIS Web Adaptor の web.xml ファイルのセキュリティ制約を更新します。詳細については、「LDAP でセキュリティ保護されたポータルのセキュリティ制約の更新」をご参照ください。
ポータル上でのアイテムの作成
ここまでで、ポータルに Operations Dashboard をインストールするために必要なファイルをコピーしました。今度は、ポータル上でアイテムを作成します。ユーザがポータルで Operations Dashboard を検索すると、このアイテムが見つかり、ユーザはこのアイテムを使用してアプリケーションをインストールします。
- Web ブラウザを使用してポータルにログインします。
- [マイ コンテンツ] をクリックし、[アイテムの追加] をクリックします。
- アイテム ドロップダウン リストで [アプリケーション] を選択し、[モバイル] ラジオ ボタンを選択します。
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Operations Dashboard アプリケーションの URL を入力します。例: https://host.domain.com/webadaptor/opsdashboard/OperationsDashboard.application(ここで、host、domain、および webadaptor は、実際のポータルに関する情報で置き換えられます)。
注意:
ポータルが PKI によって保護されている場合は、パスは https://host.domain.com/opsdashboard/OperationsDashboard.application のようになります。
- タイトルとして、「Operations Dashboard for ArcGIS」と入力します。
- タグとして、「Operations Dashboard」と入力します。
-
[アイテムの追加] をクリックします。
新しく追加した Operations Dashboard for ArcGIS アイテムに対応するアイテム詳細ページが表示されます。
- 新しいアイテムを共有するために、[共有] をクリックします。
-
アクセスの割り当て先として、適切な共有オプションを選択します。
- [すべての人に公開] - 組織の Web サイトにアクセスできるすべてのユーザが、ダウンロードにアクセスできます。
- [組織] - 組織のすべてのメンバーは、ダウンロードにアクセスできます。
- 1 つ以上のグループ - 選択したグループのメンバーはダウンロードにアクセスできます。注意:
[フィーチャ マップとアプリ] グループとアイテムを共有します。その結果、アイテムは、組織の [フィーチャ コンテンツ ギャラリー] 内に含まれます。このグループ内のアイテムを共有する権限は、すべてのユーザに付与されるわけではありません。
- [共有] ダイアログ ボックスで [OK] をクリックします。
- [編集] ボタンをクリックしてアイテムの詳細を編集します。
-
[説明] フィールドに、次のように入力します。
組織内のグループを対象とする 1 つ以上の事象の監視、追跡、レポートに関する共通オペレーション画面を提供します。管理者にとって最も関連の強い事象または動作のさまざまな側面に注目します。サービス、配送、人員、車両など、世界中のあらゆるものを監視します。
主要な機能
- 対話型マップ、チャート、ゲージ、その他の業績評価指標を含むオペレーション ビューを作成および共有します。
- 複数のモニタまたは単一の表示デバイスで使用するオペレーション ビューを構築します。
- 新しいウィジェット、マップ ツール、およびフィーチャ アクションを使用して、Operations Dashboard の拡張とカスタマイズを行います。
Operations Dashboard の詳細については、その ヘルプをご参照ください。
Operations Dashboard for ArcGIS のインストール
ここで、ヘルプ は https://host.domain.com/webadaptor/portalhelp/en/operations-dashboard/help にリンクされ、Operations Dashboard for ArcGIS のインストール は、https://host.domain.com/webadaptor/opsdashboard/OperationsDashboard.application にリンクされています(ここで、host、domain、および webadaptor は、実際のポータルに関する情報で置き換えられます)。
注意:ポータルが PKI によって保護されている場合は、パスは https://host.domain.com/opsdashboard/OperationsDashboard.application のようになります。
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[アクセスと使用の制限] に、次のように入力します。
ArcGIS 組織アカウントが必要です。
Operations Dashboard は Windows 上で動作します。Microsoft .NET Framework 4.5 が必要です。このコンポーネントは、 Microsoft Download Center からダウンロードできます。Microsoft .NET 4.5 Framework をインストールするには、コンピュータ(デスクトップまたはタブレット)に対する管理権限が必要です。
「 Operations Dashboard のシステム要件 」をご参照ください。
ここで、Microsoft Download Center は http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=30653 にリンクされ、Operations Dashboard のシステム要件 は https://host.domain.com/webadaptor/portalhelp/en/operations-dashboard/help にリンクされています(ここで、host、domain、および webadaptor は、実際のポータルに関する情報で置き換えられます)。
- [保存] をクリックします。
これで、ポータルから Operations Dashboard をインストールできるようになりました。Operations Dashboard アプリケーションのアイテム ページで、ユーザが [開く] をクリックして、自分のコンピュータにこのアプリケーションをインストールします。ユーザは、自分の組織アカウントを使用してサイン インするよう求められます。Operations Dashboard を使用することで、ユーザはオペレーション ビューを作成および使用できます。