オフラインでの配置の構成

インターネット接続が使用できないか、組織によってインターネット アクセスが禁止されている環境で Portal for ArcGIS を構成している場合、ポータルのすべての機能をユーザのローカル リソースにポイントする必要があります。たとえば、マップ ビューアによって使用されるベースマップ サービス、地名検索サービス、およびジオメトリ サービスを変更する必要があります。

変更する必要のあるアイテムには、ポータルのユーティリティ サービスと Web サイト固有のプロパティが含まれます。ユーティリティ サービスの設定は、ポータルを使用して構成します。Web サイトには、変更する必要のある独自の構成ファイルが存在します。いずれかのユーザが Web アプリケーション テンプレートをダウンロードしていて、それらを Web サーバ上でホストしている場合、ローカル リソースをポイントするようにそれらのテンプレートを構成する必要があります。

ローカル リソースへのポータルの再ポイント

以下のプロパティの値を、ローカル リソースに再ポイントする必要があります。

ユーティリティ サービス

  • 印刷サービス
  • ジオコード サービス
  • ジオメトリ サービス
  • ルート サービス

これらのサービスの URL の更新方法については、「ユーティリティ サービスの構成」をご参照ください。

Web サイトのプロパティ

  • blog: インターネット ブログをポイントするように、"<インターネット ブログの URL>" を指定します。ブログのリンクを無効にする場合、showBlogLink:false と指定します。
  • extentService: "<URL to local map service>"。extent サービスは、ポータル Web サイトの [範囲の設定] ダイアログ ボックスで、Web マップ アイテムの範囲を更新または設定するために使用されます。サービスは、WKID(Well-Known ID)が 4326 の WGS 1984 地理座標系を使用する必要があります。
  • forums: インターネット フォーラムをポイントするように、"<インターネット フォーラムの URL>" を指定します。フォーラムのリンクを無効にする場合、showForumsLink:false と指定します。
  • gcsBasemapService: "<URL to local map service>"。GCS ベースマップ サービスは、Web メルカトル座標系をサポートしない OGC WMS サービスのベースマップとして使用されます。
  • resourceCenter: 内部 Web サイトをポイントするように、"<内部 Web サイトの URL>"を指定します。あるいは、ArcGIS Resources のリンクを無効にする場合、null を指定します。
  • showBlogLink: 内部のブログをポイントする場合、true を指定します。ブログのリンクを無効にする場合、false を指定します。
  • showForumsLink: 内部のフォーラムをポイントする場合、true を指定します。フォーラムのリンクを無効にする場合、false を指定します。
  • showSocialMediaLinks: false
  • webSearchEnabled: false

上述したこれらのプロパティとその編集方法の詳細については、「ポータルのオプションの詳細設定」をご参照ください。

ArcGIS API for JavaScript

Portal for ArcGIS には、インストールの一部として ArcGIS API for JavaScript のバージョン 3.7 が含まれています。独自の API をホストして、ポータルをそのローカル バージョンに紐づける必要はありません。ポータルおよび Web アプリケーション テンプレートは、インストールされた API を自動的に参照します。通常、ローカルにインストールされる API は https://webadaptor.domain.com/arcgis/jsapi/jsapi で使用できます。

注意注意:

10.2.1 では、ArcGIS API for JavaScript はバージョン 3.7 にアップデートされました。10.2 では、インストールされるバージョンは 3.5 でした。

Web アプリケーション テンプレート

Portal for ArcGIS には、さまざまな Web アプリケーション テンプレートが含まれています。ユーザは、それらをポータルで公開するか、Web サーバ上にダウンロードしてホストできます。デフォルトでは、ユーザがポータルに公開する Web アプリケーション テンプレートは、ローカルでホストされている ArcGIS API for JavaScript を使用するように自動的に構成されます。ユーザが Web アプリケーション テンプレートをダウンロードし、それらを使用して Web サーバ上でホストされるアプリケーションを作成する場合、ローカルでホストされている API を使用するようにテンプレートを手動で構成する必要があります。これを実行する手順は、テンプレートに付属している readme.html ファイルに含まれています。

Web アプリケーション テンプレートの詳細については、ポータル Web サイトの上部にある [ヘルプ] リンクをクリックし、[Web マップの操作] [Web マップからのアプリケーションの作成] の順に展開して、[アプリケーション テンプレートについて] をクリックして、ご参照ください。

Operations Dashboard for ArcGIS

Operations Dashboard for ArcGIS は、組織サイト内のイベントやシステムを監視するための共通の操作写真を提供するアプリケーションです。ポータルで Operations Dashboard を配置し、オペレーション ビューを構築できます。このビューには、リアルタイム地理データを表示して追跡するためのマップ、リスト、チャート、およびその他のツールが含まれています。詳細については、「Portal for ArcGIS への Operations Dashboard の配置」をご参照ください。

5/10/2014