ポート 6080 での ArcGIS Server への管理アクセスの無効化
ArcGIS Server とともに ArcGIS Web Adaptor を構成していて、管理アクセスを有効にしていない場合、サイトを管理するには、http://gisserver.domain.com:6080/arcgis/manager のように、ポート 6080 を通じて直接接続する以外に方法はありません。しかし、ArcGIS Server が Web 層の認証を使用している場合は、アイデンティティ ストアのユーザがポート 6080 を通じてサイトを管理できないようにサイトを構成できます。このようにすると、ユーザは ArcGIS Web Adaptor の URL（例: http://webadaptor.domain.com/arcgis/manager）を通じてサイトにアクセスするように強制されます。
ポート 6080 での管理アクセスを無効化するには、ArcGIS Server が Web 層の認証を使用するように構成されていて、アイデンティティ ストアの少なくとも 1 人のユーザがサイトに管理アクセスできる必要があります。また、ArcGIS Web Adaptor をホストしている Web サーバは、ArcGIS Server で構成されているのと同じアイデンティティ ストアを使用してユーザ認証を適用する必要があります。詳細については、「ArcGIS Server のセキュリティの構成」をご参照ください。
プライマリ サイト管理者のアカウントは、ポート 6080 を通じて引き続きサイトを管理できます。ポート 6080 でのアクセスを完全に無効化するには、必要に応じてプライマリ サイト管理者を無効化できます。ArcGIS Web Adaptor が使用できなくなった場合や、管理アクセスできるユーザを Web サーバが認証できない場合、サイトを管理できなくなるので注意してください。この状態からサイトを復旧するには、プライマリ サイト管理者を再び有効化して、このアカウントを使用してポート 6080 を通じてサイトに接続する必要があります。
ArcGIS Server へのポート 6080 での管理アクセスを無効化するには、次の手順に従います。
- サイトに管理アクセスできるように、ArcGIS Web Adaptor を構成します。手順については、「ArcGIS Web Adaptor のインストール後の設定」をご参照ください。
- Web Adaptor の URL を使用して ArcGIS Server Administrator Directory を開き、サイトの管理者権限を持つユーザでログインします。通常、ArcGIS Server Administrator Directory は http://webadaptor.domain.com/arcgis/admin で使用できます。
- [security] → [config] → [update] の順にクリックします。
- [Operation - update] ページで、[Allow direct administrator access] オプションを無効にして、[Update] をクリックします。
- 必要に応じて、プライマリ サイト管理者のアカウントを無効化して、ポート 6080 でのアクセスを完全に無効化します。この手順については、「プライマリ サイト管理者の無効化」をご参照ください。
これらの手順を完了したら、ArcGIS for Desktop とクライアント アプリケーションのすべてのサーバ接続が Web Adaptor の URL を使用して ArcGIS Server に接続していることを確認してください。