10047: レイヤに表示距離の範囲が設定されていません
レイヤでは通常、表示設定の閾値を設定することが効果的です。レイヤで距離範囲を効果的に使用することで、グローブが拡大/縮小されたときに不要なレイヤを描画しないようにします。データ量が多いレイヤや非常に詳細なレイヤは、グローブが大きな縮尺に拡大されたときだけに描画する方が適切であると考えられます。また、レイヤを表示する代表的な縮尺範囲を定義することで、ベクタ フィーチャのタイル全体での配置方法を決定するのに役立ちます。
解決策
- レイヤが表示される距離範囲を指定します。
- [レイヤ プロパティ] ダイアログ ボックスの [一般] タブにある [より縮小時に表示]、および [より拡大時に表示] ボックスに値を入力します。
- 表示する距離範囲の単位は、[グローブ プロパティ] ダイアログ ボックスの [一般] タブで設定したグローブ表示単位と同じ単位になります。
- 縮尺範囲および通常表示するレイヤを指定します。
- [一般] タブの [フィーチャ プロパティ] をクリックし、スライダをドラッグします。選択した縮尺がグラフィックスに反映されます。
追加情報
ArcGlobe にデータを追加する際は、[データの追加] ウィザードを使用して縮尺範囲と距離範囲を事前に設定します。表示範囲は、[レイヤ プロパティ] ダイアログ ボックスの [一般] タブを使用して、後からいつでも更新できます。縮尺範囲スライダにアクセスするには、[フィーチャ プロパティ] をクリックします。
通常、ドキュメントのパフォーマンスを高めるために、レイヤの表示設定の閾値と縮尺範囲を設定することは優れたドキュメント作成テクニックの 1 つです。これにより、公開済みのグローブ サービスとしてレイヤが使用される際のパフォーマンスが最終的に向上します。距離ベースの表示設定の詳細については、「ArcGlobe での縮尺依存のレンダリング」をご参照ください。
表示縮尺スライダを調整する際は、[遠] および [近] の間の緑色の範囲が推奨範囲となり、黒のマークは現在の値またはデフォルト値を示しています。緑色の領域の外側に設定することもできますが、詳細レベルを高くする場合は注意が必要です。詳細レベルを高くすると、表示されるシンボルの解像度が高くなり、そのレイヤのメモリ使用量も増えます。レイヤの代表的な縮尺値により、ラスタ化されたレイヤのラスタ セル サイズおよびベクタ レイヤのタイル分配サイズが決まります。