ArcGIS Server のサイト構成のバックアップと復元
多くのサーバ管理者は、ハードウェアの故障や人為的ミス、その他の問題が発生したときにサイトを復元できるように、サイト構成を定期的にバックアップしたいと考えています。このニーズに応えるため、ArcGIS for Server でサイト構成のバックアップを作成できます。バックアップは、サイトが正常のときに定期的に作成します。サイトに問題が生じた場合、バックアップをインポートして、サイトを元の状態に復元できます。
バックアップされる情報 |
バックアップされない情報 |
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サイトを復元した後は、復元を実行したときに有効だったプライマリ サイト管理者の名前とパスワードを引き続き使用できます。これは、プライマリ サイト管理者を無効にしていたサイトを復元する場合にも当てはまります。
サイトのバックアップ作成
バックアップを作成するには、コマンド プロンプトを開き、ArcGIS Server と一緒にインストールされたバックアップ ユーティリティを使用します。このユーティリティを実行するときは、サイトに対して管理者権限を持つユーザの名前とパスワードを指定する必要があります。ArcGIS Server アカウントは、バックアップを配置するフォルダに対して書き込みアクセス権が必要です。
バックアップ中は、サイトに対してその他の管理上の変更はできません。
サイトのバックアップの復元
バックアップを作成したら、いつでも復元できます。復元を実行するには、次の手順に従います。
- コンピュータ上の ArcGIS Server Manager と ArcGIS Server に接続しているその他のアプリケーションを終了します。
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[管理者として実行] オプションを使用してコマンド プロンプト ウィンドウを開き 、ArcGIS Server と一緒にインストールされた復元ユーティリティを実行します。
復元は、GIS サーバの URL を使用して、ポート 6080 を通じて実行する必要があります。ArcGIS Web Adaptor を使った復元処理はサポートされていません。
このユーティリティを実行するときは、ArcGIS Server サイトの管理者権限を持つユーザの認証情報を指定する必要があります。これは、バックアップを作成したときと同じユーザである必要はありません。
復元処理は計算負荷が高く、時間がかかることがあります。サーバは復元を実行している間、他のリクエストに応答できません。
注意:復元の実行中は、サイトで管理操作や公開操作を実行しないでください。
復元が完了するとメッセージが表示されますが、完全に復元するために手動操作が必要な場合があります。復元ユーティリティは、この情報をファイルに書き込むためのオプション パラメータを提供します。
- 手動操作が必要な応答の場合、リストされた問題を確認および修正します。
- サイトに ArcGIS Web Adaptor が含まれている場合、ArcGIS Web Adaptor の構成を再実行します。
サイトを復元した後は、復元を実行したときに有効だったプライマリ サイト管理者の名前とパスワードを引き続き使用できます。バックアップを作成した後にセキュリティ構成を編集したり、ユーザおよびロールを追加したりした場合は、復元が完了した後に、それらの編集をもう一度実行する必要があります。
また、サイト内のコンピュータとクラスタ設定を調整しなければならない場合もあります。たとえば、バックアップを保存した後にコンピュータを追加した場合、復元が完了した後に、それらのコンピュータをもう一度追加する必要があります。
同様に、バックアップを保存した後にクラスタ内のコンピュータを交換した場合、復元の実行後に、クラスタを再構成する必要があります。クラスタ内のすべてのコンピュータが復元中に見つからない場合は、コンピュータをクラスタに追加し直すまで、クラスタ内にあるサービスは開始されません。