傾斜方向の計測

傾斜方向とは、傾斜の向いている方向です。サーフェス上の位置において、傾斜角が最大の下り方向を特定します。高地が面する傾斜方向、またはコンパス方向と考えることができます。傾斜方向は、TIN の各三角形と、ラスタ内の各セルに対して計算されます。

傾斜方向の計測方法

傾斜方向は、0 度（真北）～ 360 度（真北）で反時計回りに計測されます。傾斜方向グリッドの各セルの値は、セルが傾斜している方向を示します。平坦地には方向がなく、-1 の値が割り当てられます。

次に、入力標高グリッドと出力傾斜方向グリッドを示します。

傾斜関数を使用する目的

傾斜関数を使用する理由はいろいろあります。

• スキーに最適な斜面を検索する際に、ある山の北側斜面をすべて検出する。
• 各地の生活の多様性を調べる研究の一環として、ある地域の各場所における直射日光照度を計算する。
• 雪解け水が最初に流れ込む可能性がある住宅地域を特定する研究の一環として、山岳地域の南に面する傾斜のうち、雪が最初に解ける場所を検出する。
• 緊急時に航空機が着陸できる平坦地を特定する。