マップへのラスタ データの追加

ラスタ データをマップに追加する際に使用する主なオプションは、次の 2 つです。

• カタログ、別の ArcGIS アプリケーション、または Windows のファイル ブラウザ ウィンドウからドラッグ アンド ドロップして追加します。
• [標準] ツールバーの [データの追加] ボタン を使用して追加します。

[データの追加] ダイアログ ボックスまたはカタログ ウィンドウからラスタ データを追加する際には、個々のデータセット タイプがタイプ別のアイコンによって表示されます。これにより、追加しようとしているデータの種類、およびラスタ データを追加する際に選択できるオプションが分かります。

ラスタ データセットを ArcMap（ArcGlobe または ArcScene）に追加する際には、次のいずれかを選択できます。

• シングルバンド ラスタの追加
• 複数のバンドを含むラスタの追加
• マルチバンド ラスタからのシングルバンドの追加

一部のラスタ データはラスタ プロダクトとして表示されます。これは、たとえば Landsat 7 や QuickBird の衛星画像など、さまざまなベンダ プロダクトに関連した特定のメタデータ ファイルから出力されるデータです。ラスタ プロダクトには 1 つ以上の出力ラスタ データセットが含まれ、これらのデータセットをマップに追加できます。それぞれは、ソフトウェア内の設定に従い表示されます。次に示す例では、IKONOS Stereo プロダクトはラスタ データセットのリストとして表示されますが、ラスタ プロダクトとしても表示されるので、マルチスペクトル ラスタ、パンクロマティック ラスタ、またはパンシャープン ラスタとして画像を表示できます。

ArcMap にモザイク データセット を追加すると、モザイク データセットはモザイク レイヤとして追加され、少なくとも [境界線]、[フットプリント]、[イメージ] の 3 つのレイヤを含む特殊なグループ レイヤとしてコンテンツ ウィンドウに表示されます。それぞれ異なるレイヤ プロパティが備わっています。また、モザイク データセットをどのように操作するかによって、表示されるショートカット メニュー オプションも異なります。モザイク データセットを ArcGlobe に追加した場合は、1 つのみのレイヤ（ラスタ レイヤ）として表示されます。ArcScene にモザイク データセットを追加することはできません。

ラスタ カタログはアイコン を付けて表示され、単一のレイヤとしてマップに追加されます。

レガシー:

従来のファイル ベースのラスタ カタログには、テーブルのアイコンが付いています（ArcGIS 8.3: ）。

ArcGIS for Server への接続後、イメージ サービスはアイコン を付けて表示され、単一のレイヤとしてマップに追加されます。

手順:

1. [標準] ツールバーで [データの追加] ボタン をクリックします。
2. [場所] のドロップダウン矢印をクリックし、ラスタ データを格納しているフォルダ、データベース、またはサーバ接続に移動します。
   • マルチバンド ラスタ データセットから単一のバンドを追加する必要がある場合は、ラスタ データセットをダブルクリックしてバンドを表示します。
   • ラスタ プロダクトから出力したラスタ データセットの 1 つを追加する場合は、ラスタ プロダクトをダブルクリックしてその内容を表示します。このようにせずにラスタ プロダクトを追加する場合は、デフォルトが使用されます。
3. 追加するラスタ データ項目をクリックします。
4. [追加] をクリックします。

   ラスタ データ ソースを参照する新しいレイヤがマップ上に作成されます。

注意:

マルチバンド ラスタ レイヤを表示するときに使用される RGB バンドのデフォルトの組み合わせは、変更することが可能です。[カスタマイズ] メニューをクリックし、[ArcMap オプション] をクリックしてから、[ラスタ] タブをクリックします。