算術演算関数
算術演算関数は、2 つのラスタ間や、ラスタとスカラー間で算術演算を実行します。
この関数に対する入力は次のとおりです。
- 入力ラスタ 1
- 入力ラスタ 2
- 操作
- セル サイズ
- 範囲
ラスタ内のすべてのピクセル値に定数値を使用する場合は、ダイアログ ボックスの [定数からラスタを作成] セクション内にある [ラスタ] ドロップダウン矢印をクリックして、[ラスタ 1] または [ラスタ 2] を選択します。次に [定数] テキスト ボックスで値を指定します。
入力がマルチバンド ラスタであり、バンドごとに異なる定数値を使用する場合は、[定数からラスタを作成] セクションを使用する必要があります。[ラスタ] オプションを [ラスタ 2] に設定する必要があります。また、[定数] には、バンドごとに定数値を設定し、それぞれをスペースで区切ります。たとえば、0.5 2 4 0.33。
演算
次のような演算オプションがあります。
- 加算 - 各ラスタの対応するすべてのピクセル値の合計を出力します。
出力 = ラスタ 1 + ラスタ 2
- 減算 - 各ラスタの対応するピクセル値の差を出力します。これは変化の検出を計算するために使用できます。
出力 = ラスタ 1 - ラスタ 2
- 累乗 - 各ラスタの対応するピクセル値の積を出力します。これは一部のコスト関数を実行するのに使用できます。
出力 = ラスタ 1 x ラスタ 2
- 除算 - 各ラスタの対応するピクセル値間での除算の結果を出力します。
出力 = ラスタ 1 ÷ ラスタ 2
- 乗数 - 対応するピクセル値を入力ラスタまたはスカラーの値で累乗した値を出力します。
出力 = ラスタ 1ラスタ 2
- モード - すべての重複ピクセルの中で最も多く発生するピクセルの値を出力します。たとえば、ラスタの中に 6 つのバンドがある場合、6 つの重複するピクセルが存在します。4、5、6、4、7、9 の値の場合、モード値は 4 になります。
セル サイズ
セル サイズは、入力ラスタのセル サイズがそれぞれ異なる場合に、出力のセル サイズを計算する方法を定義します。
- 入力ラスタ 1 に一致 - 最初の入力ラスタのセル サイズを使用して出力セル サイズを定義します。
- 入力ラスタ 2 に一致 - 最後の入力ラスタのセル サイズを使用して出力セル サイズを定義します。
- 最大 - 入力ラスタの最大セル サイズを使用して出力セル サイズを定義します。
- 平均 - 両方の入力ラスタの平均を使用して出力セル サイズを定義します。
- 最小 - 入力ラスタの最小セル サイズを使用して出力セル サイズを定義します。
範囲
範囲は、入力ラスタの範囲がそれぞれ異なる場合に、出力の範囲を計算する方法を定義します。
- 入力ラスタ 1 に一致 - 最初の入力ラスタの範囲を使用して出力範囲を定義します。
- 入力ラスタ 2 に一致 - 最後の入力ラスタの範囲を使用して出力範囲を定義します。
- 共通の範囲 - 入力ラスタの交差領域として出力範囲を定義します。
- すべての範囲 - 入力ラスタをすべて合わせた範囲として出力範囲を定義します。
Input rasters |
[入力ラスタ 1 に一致] 範囲 |
[入力ラスタ 2 に一致] 範囲 |
[共通の範囲] 範囲 |
[すべての範囲] 範囲 |
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5/10/2014