ネットワーク フィーチャからダイアグラムを構築するためのスタンダード ビルダの構成

スタンダード ビルダは、通常、選択操作またはジオメトリック ネットワークのトレース操作の後、マップ ドキュメントでハイライトされているジオメトリック ネットワークまたはネットワーク データセットで構成される一連の GIS フィーチャから処理を実行するために使用されます。この場合、同じネットワーク フィーチャ セットから生成されたダイアグラムのコンテンツでも、スタンダード ビルダ プロパティ ページで構成されたプロパティによっては異なるものになる場合があります。

以下の手順は、スタンダード ビルダ プロパティ ページの構成に重点を置いています。

初めてスタンダード ビルダ プロパティ ページを表示したときは、[ビルダ プロパティ] ダイアログ ボックスが次のように表示されます。

スタンダード ビルダ プロパティ ページのデフォルト状態
[スタンダード ビルダ プロパティ] タブは 3 つのセクションに分かれています。

注意注意:

スタンダード ビルダに基づくダイアグラム テンプレートが、コンテンツ全体がカスタム クエリによって管理されるスケマティック ダイアグラムを構築するように構成されている場合、[スタンダード ビルダ プロパティ] タブのプロパティに意味はありません。次のセクションでは、スタンダード ビルダ プロパティを構成する手順を説明しています。これは、ネットワーク フィーチャで使用することが想定されるスタンダード ビルダ ダイアグラム テンプレートにのみ関連しています。

手順:
  1. [トポロジ オプション] セクションには、マップ内でハイライトされているネットワーク エッジを、ハイライトされているそれらの端点を除いてビルダで処理する方法を指定する必要があります。
    • ハイライトされているかどうかに関係なく、生成されたスケマティック ダイアグラムにすべてのエッジ端点を含めるには、[接続ノードの追加] を選択します。
    • 両方の端点がハイライトされている場合に、スケマティック ダイアグラムにネットワーク エッジを含める場合にのみ、[端点で接続していないリンクを削除] を選択します。

    デフォルトでは [接続ノードの追加] オプションが選択されています。

    [接続ノードの追加] オプションがオンになっていると、スタンダード ビルダは、入力で指定したすべてのネットワーク エッジの配置を試みます。それらの端点がハイライトされていない場合、関連付けられたスケマティック フィーチャ リンクおよびノードの構築が試みられます。[端点で接続していないリンクを削除] オプションがオンになっていると、スタンダード ビルダは、1 つまたは両方の端点がハイライトされていない場合に、入力で指定されたネットワーク エッジを無視します。

    ヒントヒント:

    端点ジャンクションのないエッジの選択を避けるには、ArcMap メニューで [選択] [選択オプション] の順にクリックし、対話式選択セクションで [ボックスやグラフィックス内に完全に包含されるフィーチャを選択] を選択します。

    注意注意:

    [端点で接続していないリンクを削除] オプションをオンにすると、切断されたスケマティック リンクを含む(つまり端点スケマティック ノードまたは原点スケマティック ノードがない)ダイアグラムの生成が防止されます。たとえば、マップで追加されたいくつかのフィーチャクラスに関連付けられているノード スケマティック フィーチャクラスが存在せず、ノード スケマティック フィーチャクラスが関連付けられていないこれらのフィーチャクラスに関連付けられたフィーチャがいくつか入力に含まれている場合に必要となる場合があります。

  2. [ジオメトリ オプション] セクションで [リンクの頂点を初期値にセット] をオンにし、スケマティック ダイアグラムを生成します。そのダイアグラムでは、マップ内のハイライトされているネットワーク エッジと関連付けられたスケマティック フィーチャ リンクが、それらの初期頂点とともに自動的に表示されます。

    このボックスがオフになっている場合(デフォルトの状態)、スケマティック リンクは端点を結ぶ直線として描画されます。

    注意注意:

    地理模式図 - 部分重複リンク、相対主軸など一部のスケマティック レイアウト アルゴリズムは、ダイアグラム内の実際のセグメントの向きから実行されます。ダイアグラム コンテンツでそうしたアルゴリズムを実行する場合は、良好な結果を得るために [リンクの頂点を初期値にセット] をオンにする必要があります。

  3. ダイアグラム生成に使用する入力ネットワーク フィーチャの中に、多数の頂点を持つポリラインまたはポリゴンがある可能性があり、生成されるダイアグラムの中で関連するスケマティック フィーチャを単純化したい場合は、[ラインの単純化] をオンにします。次に、この単純化の動作内容を設定します。
    1. 頂点を削除できる [最大許容オフセット] を指定します。
    2. 右側のドロップダウン リストから必要なオフセットの単位を選択します。
      注意注意:
      • [リンクの頂点を初期値にセット] がオンになっている場合にのみ、[ラインの単純化] チェックボックスを使用できます。
      • [最大許容オフセット] テキスト ボックスおよびその右側にあるオフセットの単位ドロップダウン リストを使用できるのは、[ラインの単純化] がオンになっているときだけです。

    Schematics ラインの単純化は、[ラインの単純化(Simplify Line)] ジオプロセシング ツールがポイント削除オペレータと連動するように設定されているときに、このツールのために実装されている Douglas-Peucker アルゴリズムと同じアルゴリズムを適用します。この単純化では、基本的な形状を壊すことなくスケマティック ライン上の余分な屈曲や細かな凹凸を取り除きます。このオプションは、スケマティック ラインの基本的な形状を表す重要ポイントを保持し、他のすべてのポイントを削除します。

    注意注意:
    • [ラインの単純化] オプションは、ジオデータベース内の GIS ネットワーク フィーチャに影響を与えません。このオプションが影響を与えるのは、スケマティック ダイアグラムのスケマティック ラインの形状のみです。
    • リレーションシップまたは空間クエリのルールをダイアグラム テンプレートに設定していて、ビルダがラインを単純化するように設定されている場合は、それらのルールに従って作成される新規のスケマティック ラインも自動的に単純化されます。
    注意注意:

    ほとんどの場合、ポリラインおよびポリゴン フィーチャは GIS ネットワーク データを構築するときに単純化されることが多いため、ダイアグラムの生成および更新中に、関連するスケマティック ラインを単純化する必要はありません。スケマティック ラインの単純化が推奨されるのは、ダイアグラム生成のための入力として使用したいネットワーク ライン フィーチャに極めて多くの頂点がある(たとえば、300 以上)場合だけです。そのような場合、関連するスケマティック ラインに多数の頂点が含まれたままでも、問題なくダイアグラムを生成できますが、ラインを単純化することにより、スケマティック レイアウト アルゴリズムを適用するときなどに、ダイアグラムの生成および更新が遅くなることを防ぐことができます。

  4. [その他] セクションの [スケマティック フィーチャクラスの自動作成] は、スケマティック ダイアグラム テンプレートで欠落しているスケマティック フィーチャクラスをスタンダード ビルダが自動的に作成するようにする場合にオンにします。

    このボックスをオフにすると(デフォルトの状態)、スタンダード ビルダの動作時に、新しいスケマティック フィーチャクラスは作成されません。つまり、入力データ中で、スケマティック ダイアグラム テンプレートに対して関連付けられたスケマティック フィーチャクラスがない、フィーチャクラスに基づいたフィーチャをスタンダード ビルダが検出すると、そのフィーチャのスケマティック データセットではスケマティック フィーチャは作成されず、生成されるそのフィーチャのダイアグラムにスケマティック フィーチャは含まれません。

    注意注意:
    • このオプションをオフのままにすることで、使用されていないスケマティック フィーチャを含むダイアグラムの生成が防止されます。
    • 反対に、このオプションをオンにすると、空のダイアグラムや、コンテンツの一部のみを含むダイアグラムの生成を防止できます。

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5/10/2014