ライセンスおよび ArcGIS Network Analyst エクステンション
ArcGIS Network Analyst エクステンション関連の一部の操作は、実際にエクステンションをインストールして有効にしなくても実行できます。ただし、すべての機能を利用するには、エクステンションをインストールして、有効にする必要があります。このトピックでは、ArcGIS Network Analyst エクステンションを備えている場合および備えていない場合に使用できる機能について説明します。
ArcGIS Network Analyst エクステンション ライセンス付きの ArcGIS for Desktop
ArcGIS Network Analyst エクステンションを有効にすると、すべてのネットワーク解析機能およびネットワーク データセット機能を利用できるようになります。したがって、ArcGIS Network Analyst エクステンションのすべてのネットワーク解析（ネットワーク データセットの作成、編集、構築など）を実行できます。これは、インストールしているのが ArcGIS for Desktop Basic、Standard、Advanced のいずれかがインストールされている場合でも同じです。
ArcGIS for Desktop Basic、Standard、および Advanced
Network Analyst 機能には編集が含まれていませんが、場合によっては、ネットワーク データセットに属する（またはネットワーク データセットにこれから追加する）フィーチャを編集する必要が生じます。その場合、ArcGIS for Desktop のライセンス レベル（ArcGIS for Desktop Basic、Standard、Advanced）によって使用できる編集ツールが異なります。そのため、結果の精度にも影響をおよぼす可能性があります。たとえば、ArcGIS for Desktop Standard にはトポロジ、サブタイプ編集、高度なフィーチャ データセット管理などの機能が備わっていますが、ArcGIS for Desktop Basic ではこれらの機能を使用できません。ArcGIS for Desktop Advanced では、ArcGIS for Desktop Standard の全機能に加え、交差するライン上に頂点を作成するインテグレート ツールなどを利用できます。ArcGIS for Desktop のライセンス レベルが高ければ、より早く、より正確に交通網をモデリングできます。
ArcGIS Network Analyst エクステンション ライセンスのない ArcGIS for Desktop
ArcGIS Network Analyst エクステンション ライセンスがない場合でも、以下の機能を利用できます。
- ネットワーク データセットのプロパティを参照する
- ArcMap に、ネットワーク データセット レイヤ（関連するあらゆる交通量フィードを含む）を表示する
- ArcMap にネットワーク解析レイヤを表示する
- ネットワーク解析レイヤのプロパティを変更する
利用できないのは以下の機能だけです。
- ネットワーク データセットを作成、構築、および再構築する
- ネットワーク解析レイヤで解析を実行する
をクリックして、このダイアログ ボックスを開きます。ただし、ArcGIS Engine、ArcGIS for Server、および ArcGIS Network Analyst エクステンション
Network Analyst 機能は、ArcGIS Engine および ArcGIS for Server のエクステンションとして追加することもできます。この機能は互換性がないため、アプリケーションごとに別々の ArcGIS Network Analyst エクステンション ライセンスが必要になります。つまり、ArcGIS Engine で Network Analyst 機能を利用するには、ArcGIS Engine 専用の ArcGIS Network Analyst エクステンション ライセンスを入手する必要があります。同じように、ArcGIS for Server で Network Analyst 機能を利用するには、別の ArcGIS Network Analyst エクステンション ライセンスが必要になります。