オーバービューの定義(Define Overviews) (データ管理)

ライセンス レベル:BasicStandardAdvanced

サマリ

さまざまな解像度でモザイク データセットの一部または全部をカバーする、前処理されたラスタ データセットのタイル スキーマとプロパティを定義します。

使用法

構文

DefineOverviews_management (in_mosaic_dataset, {overview_image_folder}, {in_template_dataset}, {extent}, {pixel_size}, {number_of_levels}, {tile_rows}, {tile_cols}, {overview_factor}, {force_overview_tiles}, {resampling_method}, {compression_method}, {compression_quality})
パラメータ説明データ タイプ
in_mosaic_dataset

モザイク データセットのパスおよび名前。

Mosaic Layer
overview_image_folder
(オプション)

オーバービューの保存先となるフォルダまたはジオデータベース。

パーソナル ジオデータベースおよびファイル ジオデータベース内で保存および管理されるオーバービューについては、属しているジオデータベースと同じワークスペース内にデフォルトのオーバービュー フォルダの場所があります。

Workspace
in_template_dataset
(オプション)

ラスタ データセットまたはポリゴン フィーチャクラスを使用して、オーバービューの範囲またはシェープを定義します。

ラスタ データセットの使用時はラスタ データセットの範囲が使用され、フィーチャクラスの使用時はポリゴンのシェープが使用されます。

Raster Layer; Feature Layer
extent
(オプション)

4 つの座標で、生成されるオーバービューの範囲を定義します。

この値は、「X の最小値 X の最大値 Y の最小値 Y の最大値」の順番にスペースで区切って指定します。

範囲が定義されない場合、オーバービューの範囲の指定には、モザイク データセットの境界が使用されます。

Envelope
pixel_size
(オプション)

オーバービューの生成に使用される基本のピクセル サイズ。デフォルト値がソフトウェアによって指定されます。

このパラメータの単位は、モザイク データセットの空間参照の単位と同じです。

Double
number_of_levels
(オプション)

生成されるオーバービュー レベルの数。

値が 0 より大きい場合、この値は生成されるオーバービュー レベルの数を示します。たとえば 3 では、3 つのレベルのオーバービューが生成されます。値が空白または -1 の場合、システムによってオーバービューの最適な数が生成されます。

Long
tile_rows
(オプション)

オーバービュー内のロウの最適数。

この値が大きいほど、ファイルのサイズが大きくなり、画質が低下した場合にファイルの再生成が必要になる確率が高くなります。

この数は、作成されるオーバービュー イメージの数に影響します。大きい数を指定すると、生成されるオーバービューの数が少なくなり、小さい数を指定すると、生成されるオーバービューの数が多くなります。

Long
tile_cols
(オプション)

オーバービュー内のカラムの最適数。

この値が大きいほど、ファイルのサイズが大きくなり、画質が低下した場合にファイルの再生成が必要になる確率が高くなります。

この数は、作成されるオーバービュー イメージの数に影響します。大きい数を指定すると、生成されるオーバービューの数が少なくなり、小さい数を指定すると、生成されるオーバービューの数が多くなります。

Long
overview_factor
(オプション)

次に生成されるオーバービューのサイズを指定するために使用される比率。たとえば、最初のレベルのセル サイズが x で、オーバービュー ファクタが 3 の場合、次のオーバービューのピクセル サイズは 3x になります。

Long
force_overview_tiles
(オプション)

オーバービューが生成されるレベルに影響します。

  • NO_FORCE_OVERVIEW_TILESオーバービューは、プライマリ ラスタのピラミッド レベルより上のレベルでのみ作成されます。これはデフォルト設定です。
  • FORCE_OVERVIEW_TILES プライマリ ラスタにピラミッドがある場合でも、オーバービューはすべてのレベルで作成されます。
Boolean
resampling_method
(オプション)

オーバービューの作成時に使用されるリサンプリング アルゴリズム。

  • NEAREST最近隣内挿法。[キー メタデータ] データ タイプが不連続である場合、最近隣内挿法がデフォルトになります。
  • BILINEAR共一次内挿法。[キー メタデータ] データ タイプが不連続でない場合は、これがデフォルトです。 共一次内挿法を使用してオーバービューを作成するときに、ガウスぼかしを使用して高周波のノイズやエイリアスを削除します。特に複数のリサンプリング レベルが発生したときにこれを使用すると画質が向上します。
  • CUBIC三次たたみ込み内挿法。
String
compression_method
(オプション)

オーバービュー イメージの保存に使用されるデータ圧縮のタイプを定義します。

  • JPEG非可逆圧縮。[キー メタデータ] データ タイプが不連続でない場合は、これがデフォルトです。 この圧縮方法は、モザイク データセット アイテムが JPEG 仕様に準拠している場合にのみ有効です。
  • JPEG_YCbCrLuma(Y)と chroma(Cb と Cr)色空間成分を使用する不可逆圧縮
  • Noneデータ圧縮なし。
  • LZW可逆圧縮[キー メタデータ] データ タイプが不連続である場合、最近隣内挿法がデフォルトになります。
String
compression_quality
(オプション)

JPEG 圧縮方式で使用される圧縮品質。圧縮品質は、1 ~ 100 の範囲です。値が大きいほど画像の品質が高いことを意味しますが、圧縮度は低くなります。

Long

コードのサンプル

DefineOverviews(オーバービューの定義)の例 1(Python ウィンドウ)

DefineOverviews(オーバービューの定義)の Python サンプルを次に示します。

import arcpy
arcpy.DefineOverviews_management("c:/workspace/fgdb.gdb/md01", 
                                 "c:/temp", "#", "#", "30", "6", "4000", 
                                 "4000", "2", "CUBIC", "JPEG", "50")
DefineOverviews(オーバービューの定義)の例 2(スタンドアロン スクリプト)

DefineOverviews(オーバービューの定義)の Python スクリプトのサンプルを次に示します。

#Define Overviews to the default location
#Define Overviews for all levels - ignore the primary Raster pyramid
#Define Overviews compression and resampling method

import arcpy
arcpy.env.workspace = "C:/Workspace"

    
arcpy.DefineOverviews_management("DefineOVR.gdb/md", "#", "#", "#", "#", 
                                 "#", "#", "#", "#", "FORCE_OVERVIEW_TILES",
                                     "BILINEAR", "JPEG", "50")

環境

関連トピック

ライセンス情報

ArcGIS for Desktop Basic: ×
ArcGIS for Desktop Standard: ○
ArcGIS for Desktop Advanced: ○
7/28/2014