カスタム計算の作成
フュージョン レポート デザイナを使用して、レポート用のカスタム計算を作成できます。計算のタイプには、単一のセルに対する計算とバッチ演算があります。
単一セルに対する計算
- [カスタム スクリプト] - 複数の変数の組み合わせを含む、任意のタイプの計算を作成します。
- [パーセンテージ/平均] - 既存の変数からパーセンテージと平均を計算します。
- [インデックス] - 全国平均の 100 を基準にインデックス値を構築します。
バッチ演算
- [合計] - 選択した複数のセルを集計します。選択したセルの最下行の下に集計用のセルが追加されます。
- [パーセンテージ/平均] - 選択したセル値の右側にパーセンテージまたは平均を計算します。
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カスタム計算を作成するには、目的のセルをクリックし、[計算] をクリックして [カスタム スクリプト] をクリックします。
[計算フィールドのセットアップ] ダイアログ ボックスが表示され、複雑なカスタム変数を作成できます。計算の確認、保存、および他のカスタム レポートへの読み込みを実行できます。
計算を作成することで、カスタム変数を生成できます。計算に使用できる変数は、Business Analyst 変数の標準リストから、または [カスタム データ セットアップ] ツールを使用して作成した任意のカスタム変数から選択できます。このダイアログ ボックスは、ArcMap の標準フィールド演算機能と同様に機能します。デフォルトでは、この変数の名前は SCRIPT になります。この名前は変更可能です。
- 変数名を変更するには、[フィールド名] ダイアログ ボックスに新しい名前を入力します。
- たとえば、「Current Year Total Population(今年の総人口)」に 0 ~ 9 歳の新しい年齢階級を作成するには、まず目的のセルをクリックします。
- メイン メニューで [計算] をクリックし、[カスタム スクリプト] をクリックします。
ダイアログ ボックスが表示され、新しいカスタム変数を作成できます。
- [フィールド] リストで [Current Year Total Population 0-4(今年の総人口(0 ~ 4 歳))] を選択し、[+] をクリックします。
- [Current Year Total Population 5-9(今年の総人口(5 ~ 9 歳))] を選択して、[適用] をクリックします。
サンプルの計算は、[POPU5_CY] + [POP5_CY] のようになります。
パーセンテージと平均の計算
パーセンテージと平均を計算するには、計算対象の変数をセルにドラッグします。この計算では、選択した変数が分子とみなされます。分母は自動的に選択されます。分子と分母は、次に説明するようにどちらも編集可能です。
[パーセンテージ計算] ダイアログ ボックスで、分子または分母に使用する変数を選択できます。パーセンテージの計算では、計算結果に 100 が乗算されます。カスタム計算の変数名の末尾には、平均またはパーセンテージを区別するための文字列が自動的に付与されます。平均は _A で示され、パーセンテージは _P で示されます。
インデックスは、値が 100(平均)の基準と比較して、特定の変数が現れる傾向を統計的に予測します。変数のインデックス値が 100 の場合、その変数のパーセンテージは基準と同じです。したがって、100 未満の値はターゲット変数が(基準との比較で)平均未満であることを表し、100 を超える値はターゲット変数が基準よりも高いことを表します。インデックスが 725 の場合は、参照プロファイルの平均と比較して、この変数が 7.25 倍現れやすいことを意味します。インデックスは、ターゲットの構成比を基準の構成比で除算し、これに 100 を乗算した値です。
たとえば、郡内の世帯が子供服(消費支出変数)に支出する見込みを全国平均と比較したい場合は、インデックスでその傾向を判断できます。子供服のインデックスが 220 である場合は、郡内の世帯で子供服が購入される見込みが、基準となる全国平均よりも 2.2 倍高いことを意味します。
ダイアログ ボックスには、標準の Business Analyst データセットにあるインデックス化可能な変数、または独自の Business Analyst Dataset(BDS)を作成して [カスタム データ セットアップ] から追加した任意のカスタム変数だけが表示されます。標準の Business Analyst データセットから選択した変数でも、全国平均が自動的に選択されてダイアログ ボックスに表示されます。