手書きによる商圏

概要

手書きによる商圏では、任意の形状またはサイズのカスタム商圏を作成できます。これは、商業開発地区として提案されている数平方キロメートルの土地などの標準区画に存在しない地域を指定する場合に役立ちます。[手書きによる商圏] ツールを使用してカスタム境界を作成する場合には、グラフィック ポリゴンを変換したり、新しいフィーチャクラスを作成したりするだけでは得られない効果があります。このツールを使用すると、Business Analyst レポートで使われる特殊フィールドへの入力が可能になります。また、これらの商圏は自動的に Business Analyst リポジトリに保存され、すばやく呼び出すことができます。

[手書きによる商圏] ウィザードを実行すると、ArcMap の [図形描画] ツールバー上でポリゴン ツールが自動的に開きます。このツールを使用して、任意の形状のポリゴンを新規に作成できます。

[手書きによる商圏] ツールでは、単独のポリゴンのみ作成できます。この機能を使用してマルチパート ポリゴンを作成することはできません。マルチパート ポリゴンを作成する場合は、[分析範囲] ウィザードを使用して複数のグラフィック ポリゴンを選択するか、ArcGIS の [編集] ツールバーを使用して新しいフィーチャクラスを作成します。

[手書きによる商圏] を使用すると、[店舗 ID] や [名前] など、Business Analyst レポートに使われる特殊フィールドへの入力が可能になります。

出力例

以下の例では、市街地の周辺に手書きによる商圏が作成されています。この境界は、既存のポリゴンに従わなくてもかまいません。

手書きによる商圏
5/20/2014