分析範囲
概要
分析範囲は、分析する範囲を定義するために Business Analyst で作成される地理的な境界です。分析範囲は、通常、指定された領域にデータが限定されるようにプロジェクトの開始時に作成されます。分析時に分析範囲内のレイヤのみが考慮されるため、分析範囲が作成されると処理時間が短縮されます。
ArcMap に複数の分析範囲を読み込むことができますが、一度にアクティブにできるのは、1 つの分析範囲のみです。ArcMap のコンテンツ ウィンドウとマップ上に、太枠で表示されます。
Business Analyst には、仮想分析範囲と定義済み分析範囲の 2 つの分析範囲が含まれています。仮想分析範囲は、マップ ドキュメントの現在の範囲です。定義済みの境界はありません。定義済み分析範囲には境界があります。
大陸部分の米国によって分析範囲を作成するよう選択すると、アラスカとハワイが除かれた分析範囲が作成されます。
ブックマークの代わりに、[分析範囲の設定] を使用できます。[ブックマーク] メニューで選択肢を事前設定すると、マップの現在のマップ ビューがオンのままになり、すべての分析が表示範囲でのみ機能します。たとえば、ジョージア州アトランタの定義済み分析範囲で作業し、作成した ArcMap のブックマークを使用してマップ ビューをミシガン州デトロイトに移動した場合、分析範囲はアトランタに設定されたままになります。マップの移動にブックマークを使用するデメリットは、アクティブな範囲を変更して分析することができないことです。
仮想分析範囲のメリットは、ブックマークの長いリストをスクロールすることなく、現在の範囲を効率よく設定し、分析範囲を更新することもできることです。
仮想分析範囲は、Business Analyst メニューの [分析範囲の設定] を使用して作成されます。[ジャンプ] オプションを使用すると、マップをある州または主要な CBSA(コアベース統計地域)の位置にすばやく移動させることができます。また、同時に、分析範囲をジャンプ先のエリアに変更できます。
入力の前提条件
分析範囲の作成に必要なデータはありません。
マップから分析範囲を作成する場合、マップ上で複数エリアを囲むボックスをドラッグするか、または Shift キーを押したまま各エリアをクリックして選択することで、複数のオプションを選択できます。別の選択をするか、または選択を解除するまで、フィーチャがハイライト表示されたままになります。フィーチャを選択解除するには、[フィーチャ選択] ツールをクリックしてから、Shift キーを押したまま選択解除したいマップ上のエリアをクリックします。[拡大] ツールを使用して、さらに詳細に表示したいエリアを表示します。[アノテーション] ツールをクリックして、マップ上に名前を表示します。