アノテーションの概要
注意:フィーチャリンク アノテーション フィーチャクラスは、ArcGIS for Desktop Advanced および ArcGIS for Desktop Standard では作成および編集可能ですが、ArcGIS for Desktop Basic では読み取り専用です。
ArcMap およびカタログ ツリーには、標準アノテーションおよびフィーチャリンク アノテーションを作成するためのツールが用意されています。アノテーションを作成するには、アノテーションを格納するフィーチャクラスを作成し、アノテーション フィーチャを設定する必要があります。この作業は、次のいずれかの方法で行います。
- すでに ArcInfo Workstation カバレッジ、PC ARC/INFO カバレッジ、SDE 3、CAD、VPF などのアノテーションを作成している場合は、それらを ArcMap で表示するか、新しい標準またはフィーチャリンク アノテーション フィーチャクラスにインポートすることができます。
カバレッジまたは CAD アノテーションのジオデータベース アノテーションへのインポート
SDE 3、VPF、PC ARC/INFO カバレッジ アノテーションのインポートの詳細
これらのアノテーションをフィーチャリンク アノテーション フィーチャクラスにインポートしても、アノテーションはフィーチャにリンクされません。インポートしたアノテーション フィーチャクラスに、リンク先のフィーチャクラスのフィールドに関連付けられたフィールドがある場合には、SQL を使用してアノテーションをそのフィーチャにリンクすることができます。このようなフィールドがない場合は、ArcMap の編集ツールを使用して、インポートしたアノテーションをフィーチャに手動でリンクすることができます。
- 表示対象のテキストがフィーチャクラスの複数の属性に格納されている場合、ArcMap でそのテキストをラベルとして表示し、それらをアノテーションに変換できます。これにより、新しい標準アノテーションまたはフィーチャ リンク アノテーション フィーチャクラスが作成されます。
- データがない場合、またはアノテーション フィーチャクラス スキーマを一から設計したくない場合は、カタログ ツリーで、空の標準アノテーション フィーチャクラスまたはフィーチャリンク アノテーション フィーチャクラスを作成できます。
空の標準アノテーション フィーチャクラスにアノテーションを追加するには、ArcMap でラベルをアノテーションに変換するか、[アノテーション] ツールバーのツールを使用して、アノテーションを手動で追加します。空のフィーチャリンク アノテーション フィーチャクラスにアノテーションを設定するには、ArcMap でフィーチャを選択し、[選択フィーチャにアノテーション追加] を使用して、アノテーションを生成します。または、新しいフィーチャを追加したときに、ArcMap に新しいアノテーションを作成させることもできます。
ラベルを変換する、または他の形式からインポートすることにより、ArcSDE ジオデータベースでアノテーションを作成する場合は、常に、データをバージョン対応登録する前にアノテーションを作成してください。データがバージョン対応登録されていない場合は、すべてのデータがベース テーブルに直接読み込まれ、データベースの圧縮も必要ありません。
ジオメトリック ネットワーク フィーチャクラスにリンクされるフィーチャリンク アノテーションを作成する場合は、ジオメトリック ネットワークを構築した後に、アノテーションを作成してください。ジオメトリック ネットワークを構築する過程でフィーチャをスナップすると、それらのジオメトリは、リンクされたアノテーション フィーチャを更新するメッセージがアノテーション フィーチャ自体に送信されないレベルで変更されます。このため、ジオメトリック ネットワークを構築した後にフィーチャのジオメトリがスナップ プロセスで変更された場合、フィーチャとそのリンク先のアノテーションが正しく対応しなくなる可能性があります。