ArcGIS for Desktop の検索の新機能
空間検索のサポート
データを空間検索できるようになりました。概念的には、空間検索は、単に検索クエリに地理的な制限を追加することにすぎません。空間検索を有効にすると、検索結果がマップの現在の表示範囲に関連付けられます。マップをズーム/画面移動する都度、検索結果が更新され、現在の表示範囲内の(または現在の表示範囲に重なっている)関連データが表示されます。この振舞いは、Google マップでレストランやその他のランドマークを検索するときと似ています。Google マップをズーム/画面移動すると、自動的に現在の表示範囲内の結果に更新されます。検索では、テキストベースの空間検索もサポートされています。つまり、関連データを地名で検索することもできます。たとえば、「Data in Paris, France」 というクエリを入力すると、ArcGIS はフランス、パリの空間範囲を特定し、フランス、パリの範囲に一致する結果を返します。
検索結果のソートとグループ化
検索結果をさまざまな選択肢でソートできるようになりました。デフォルトでは、検索結果が関連性でソートされます。ソート順序は、個々のニーズに合わせていつでも変更できます。検索結果は、ソートだけでなく、データ タイプごとにグループ化することもできます。たとえば、データ タイプごとに検索結果の内訳を素早く確認し、関心のあるデータ タイプのサブセットを選択して検索結果を絞り込むことができます。
シノニムのサポート
シノニムとは、特定のコンテキストの中でほぼ同じ意味をもつ単語のグループのことです。単語を検索する場合に取得できるのは、その単語に完全に一致する検索結果です。シノニムのサポートにより、同一または類似する意味を持つ単語が検索に含められます。たとえば、「roads」を検索するときに、「roads」についての検索結果だけでなく、「routes」や「streets」のような単語が含まれた関連する検索結果の取得も望む場合に便利です。組み込まれているシノニム サポートは、一般的なシノニム リストを用いており、GIS の用語に固有ではありません。シノニムは、ユーザ定義シノニムのサポートを利用すれば、各組織に固有のニーズに応じてカスタマイズできます。
その他の改善点
検索結果の外観と操作が改善され、サムネイルが表示されるようになりました。また、検索結果に対して実行できるいくつかのアクションを表示するショートカット メニューも追加されています。インデックス構築オプションも改善され、データのインデックスを構築するときにサムネイルの生成を選択できるようになりました。