ArcScene の LAS データセット レイヤ プロパティ
ArcScene は三次元表示のシーンの生成に非常に適した 3D ビューアで、LAS データセットのナビゲーションと対話操作ができます。ArcScene の LAS データセット レイヤは、[レイヤ プロパティ] ダイアログ ボックスで制御します。
ArcScene の LAS データセット レイヤのプロパティにアクセスするには、コンテンツ ウィンドウで LAS データセット レイヤを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
一般タブ
[レイヤ プロパティ] ダイアログ ボックスの [一般] タブで、レイヤ表示名と説明を変更することができます。さらに、LAS データセット レイヤを表示する縮尺範囲を設定することもできます。
ソース タブ
[ソース] タブには、LAS データセットの境界範囲が表示されます。また、[データ ソース] 情報も表示されます。たとえば、データ タイプ、場所、名前、z 範囲、LAS ファイルの数、サーフェス制御の数、LAS ポイントの数、分類コード統計、座標系などです。
サーフェス制御タブ
[サーフェス制御] タブには、LAS データセットが参照するすべてのサーフェス制御が一覧表示されます。[すべて選択] ボタンおよび [すべて消去] ボタンを使用して、サーフェス制御のオン/オフを切り替えることができます。
フィルタ タブ
[フィルタ] タブには、ArcScene 内の LAS データセットに適用できる有効なフィルタが一覧表示されます。選択されているフィルタは、ポイントとしてまたはサーフェスとして表示された LAS データセットに適用できます。[分類コード]、[リターン]、および [フラグ] は、表示および解析用にポイントをフィルタする目的に使用できます。[定義済み設定] フィルタ設定を使用して、一般的な LIDAR フィルタからすばやく選択できます。このような一般的なフィルタとしては [すべてのリターン]、[地表]、[地表でない]、[ファースト リターン] などがあります。
表示タブ
[表示] タブでは、ArcScene 内でビューが変更されたときに LAS データセット データがどのように表示されるかを制御します。
[レンダリングの設定] では、ArcScene の LAS データセットでレンダリングされる LIDAR ポイント量を最適化できます。[サーフェス オプション] を使用すると、サーフェス解析オプションの変更をコントロールできます。使用可能な各オプションについて次に説明します。
LAS ファイルの範囲 - [LAS ファイルの範囲を常に表示] オプションを有効にすると、LAS ファイルの範囲を示すために使用される境界ボックスが常に表示されます。
ヒント:B キーを押すと、境界ボックスの表示オプションを切り替えることができます。
標高をマップ チップとして表示 - ArcScene の LAS データセット上でポインタを動かしたときに、標高をマップチップとして表示します。
透過表示 - 透過表示は、すべてのシンボル タイプに使用できますが、サーフェス上の他のレイヤでサーフェス レイヤを描画する場合に特に役立ちます。上位レイヤを透過表示すると、それらのレイヤを表示しながら下にあるレイヤを確認することができます。ArcScene の LAS データセットに適用されるパーセントを変更して、LAS データセット レイヤに透過表示を追加できます。
レンダリングの設定
ポイント数を制限 - [ポイント数を制限] は、LAS データセット レイヤの表示に使用されるポイント数を制限するためのサイズを設定します。デフォルト値はサーフェス ビューの場合 800,000 で、LAS データセットのポイント ビューの場合 12,800,000 です。特定の表示範囲で、指定されたポイント数を超えるサーフェスが生成されるような設定を使用した場合は、レイヤが一般化されたレイヤに切り替わります。
点密度 - LAS データセットによって適用されるポイントの密度です。この設定を対話形式で行うには、スライダ バーを使用します。スライダを左側へ動かすと、サーフェスが粗くなります。右側へ動かすと、サーフェスが精細度が向上し、解像度が最適化されます。スライダ バーを動かすと、それに応じて [最大解像度ポイント バジェット] が 0% から 100% に変わります。デフォルトでは、密度は 100% に設定されます。
シンボル タブ
[シンボル] タブは、ArcScene の LAS データセット レイヤを表現するさまざまな方法を提供します。
LAS データセットには、複数のシンボル レンダラが存在します。デフォルトでは、ArcScene に LAS データセット レイヤのポイントが表示されます。
LAS データセットのシンボル レンダラの変更
- [シンボル] タブを選択します。
- [追加] ボタンをクリックします。
- 表示するテレイン フィーチャを表すレンダラをクリックし、[追加] をクリックします。
- レンダラの追加が終了したら、[終了] をクリックします。リストが更新され、描画する内容が表示されます。
- [表示] リスト内のエレメントをクリックします。
- 上方向キーまたは下方向キーをクリックして、エレメントの描画順序を変更します。
リストの上部にある LAS データセット フィーチャは、それより下にある LAS データセット フィーチャより上に描画されます。
- [OK] をクリックします。
基準高度タブ
基準高度の設定については、「ArcScene での基準高度の設定」をご参照ください。
レンダリング タブ
ArcScene でのレンダリングについては、「ArcScene でレイヤをレンダリングするタイミングの制御」をご参照ください。