ASP.NET を使用したカスタム アイデンティティ ストアの設定
カスタム アイデンティティ ストアのユーザとロールによって ArcGIS Server のセキュリティを強化できます。これを行うために、ArcGIS Server には ASP.NET メンバーシップとロール プロバイダのサポートが用意されています。
ASP.NET を使用してカスタム アイデンティティ ストアを構成するには、次の手順に従います。
カスタム ASP.NET プロバイダを構成したら、Manager でコンテンツを表示し、カスタム ストアにあるロールを使用して Web サービスの権限を設定できます。
カスタム ASP.NET メンバーシップ プロバイダの実装
カスタム ASP.NET アイデンティティ ストアを実装するには、ASP.NET プロバイダの要件を実装する必要があります。プロバイダは ArcGIS Server Manager 以外の場所で作成し、構成する必要があります。さらに、Manager でプロバイダを使用するためには、まずユーザとロールのストアを設定しなければなりません。
ASP.NET メンバーシップとロール プロバイダを実装する方法については、ASP.NET のドキュメントをご参照ください。
次のメソッドを、ArcGIS Server のための ASP.NET メンバーシップ プロバイダに実装する必要があります。
- FindUsersByName
- GetAllUsers
- GetUser
- ValidateUser
- AssertUserExists
次のメソッドを、ArcGIS Server のための ASP.NET のロール プロバイダに実装する必要があります。
- FindUsersInRole
- GetAllRoles
- GetRolesForUser
- GetUsersInRole
- IsUserInRole
- RoleExists
ASP.NET カスタム プロバイダの実装のサンプルは、<ArcGIS Server インストール ディレクトリ>\help\samples\asp.net\in_memory_provider\ にあります。
カスタム プロバイダの ArcGIS Server への配置
手順:
- カスタム プロバイダを .dll ファイル内に構築し、ArcGIS Server をホストしているコンピュータにコピーします。
- カスタム プロバイダ .dll を GAC 内にインストールします。
例: gacutil /i MyCustomProvider.dll
カスタム プロバイダを使用するための ArcGIS Server の構成
手順:
- ArcGIS Sever Administrator Directory を開いて、ログインします。
- [セキュリティ] → [config] → [updateIdentityStore] の順にクリックします。
- ユーザ ストアの構成を JSON 形式で入力します。構文は次のようになります。
{ "type": "ASP_NET", "class": "{Membership provider's type attribute value}", "providerName": "{Name of the membership provider}", "properties": { "Property One": "value", .... "Property X": "value" } }
- ロール ストアの構成を JSON 形式で入力します。構文は次のようになります。
{ "type": "ASP_NET", "class": "{Role provider's type attribute value}", "providerName": "{Name of the role provider}", "properties": { "Property One": "value", .... "Property X": "value" } }
- [更新] をクリックして構成を保存します。
9/15/2013