サーバ ログについて
ArcGIS Server は、サイト内で発生するイベントと、それらのイベントに関連するエラーをログに記録します。サーバの起動、サービスの開始、ArcGIS Server サイトへのコンピュータの追加などのイベントは、すべてログに記録されます。マップ サービスのレイヤ描画時間などのメッセージもログに書き込むことができます。
サーバが実行されている間はログが作成され、サイトに参加しているすべての GIS サーバ コンピュータに配信されます。サーバがログを書き込むデフォルトのディレクトリは、C:\arcgisserver\logs です。
ログ ディレクトリとサーバ ディレクトリまたは構成ストアの場所には関連がありません。これらのディレクトリの場所を変更しても、サーバ ログは(上で示した)デフォルト ディレクトリ、または指定したディレクトリから移動されません。ログ ディレクトリの場所を変更する場合は、場所を GIS サーバのルート レベルに維持するようにしてください。ログの場所としてネットワーク ディレクトリを指定することはできません。
サーバ ログの役割
ログは、サイトの問題を監視してトラブルシューティングするための重要なツールです。ログはエラーの識別に役立ちます。ログに記録された情報を通して、問題の対処方法を判断できます。ログは、時間の経過に伴うイベントの履歴でもあります。
たとえば、管理者がサーバ ログを表示していて、サイト内で新しいサービスの作成に関連する多数のエラーが発生していることに気付いたとします。ログをさらに調査することで、問題領域を特定の GIS サーバ コンピュータに絞り込むことができます。さらにログ メッセージの情報から、たとえば、エラーが発生しているサーバ コンピュータが出力ディレクトリにアクセスできないことがわかります。管理者はこの情報を基にディレクトリへのアクセスに関する問題を解決し、ログを使ってエラーの再発の有無を確認することができます。
サーバ ログへのアクセス
サーバ ログの表示、検索、構成、および削除を行うには、ArcGIS Server Manager を使用します。Manager は、各 GIS サーバ コンピュータに保持されているさまざまなログを読み取り、メッセージを読みやすく操作しやすい表形式で集計します。
ログにアクセスするには、以下の手順に従います。
- Manager を開き、ログインします。この手順のヘルプについては、「ArcGIS Server Manager へのログイン」をご参照ください。
- [ログ] → [ログの表示] の順にクリックします。
- [ログの表示] モジュールでフィルタ コントロールを使用して、ログに記録されたイベントを検索し、サーバの問題を特定します。詳細については、「サーバ ログの表示、検索、および構成」をご参照ください。
- ログのデフォルト レベル、ログをディスク上に保持する日数、サーバがログを書き込む場所などの、ログの設定を管理するには [設定] をクリックします。指定可能な設定の詳細については、「サーバ ログ設定の指定について」をご参照ください。
- ログを削除するには、[ログの削除] をクリックします。サイトに参加している各 GIS サーバから、すべてのログ メッセージが削除されます。
詳細なログの記録
ArcGIS Server の上級ユーザは、ArcGIS Server Administrator API を使用してログを表示、検索、および構成できます。RESTful API を使用すると、詳細な検索の構築、ログ設定の変更、および時間的な統計の集計をプログラムで実行できます。これらの検索の構築には、ArcGIS Server Administrator Directory を利用できます。
次のような、ArcGIS Server Administrator API を使用してログを操作するためのサンプル スクリプトも用意されています。