チュートリアル: ファブリック内の新規パーセルの作成
このトピックは、ArcGIS for Desktop Standard および ArcGIS for Desktop Advanced にのみ該当します。
この演習では、新規パーセルを作成し、パーセル ファブリックに追加するさまざまな方法を学びます。新規パーセルを既存のプランまたはデフォルトの <map> プランに作成するか、新規のプランを作成することができます。パーセルは、パーセル トラバース環境でトラバースすること、またはパーセル構築環境のネットワーク接続された線画から構築することができます。
新規プランの作成
この演習では、新規プランを作成し、既存のパーセルおよびプランのファブリックに追加します。
- ArcMap を開いて、\ArcTutor\Parcel Editing\ フォルダから ParcelEditing マップ ドキュメント(ParcelEditing.mxd)を読み込みます。
- マップ表示でパーセル編集の概要エリアにズームします。[ブックマーク] メニューをクリックし、[Parcel_Editing_Area] をクリックします。
- [パーセル エディタ] ツールバーの [パーセル エディタ] 矢印をクリックし、[編集の開始] をクリックします。
- [パーセル エディタ] ツールバーの [パーセル エディタ] 矢印をクリックし、[プラン ディレクトリ] をクリックします。
- [プランの作成] をクリックして新しいプランを作成します。
- [プランのプロパティ] ダイアログ ボックスで、[一般] タブをクリックして、新しいプランの名前を入力します。このチュートリアルでは、プラン名として「Map 9000」を入力します。必要に応じてプランの説明を入力することもできます。
- [記録形式] タブをクリックして、このプランで使用する単位を指定します。
- [面積単位] はデフォルトのままにします。
- 必要に応じて、[円弧のパラメータ] および [円弧の方向] ドロップダウン リストをクリックして、このプランの円弧のパラメータを指定します。
- [プランのプロパティ] ダイアログ ボックスの [補正] タブをクリックします。
- [プランのプロパティ] ダイアログ ボックスで [適用] をクリックして、変更を適用します。
- [属性] タブをクリックします。
- [Accuracy] フィールドの横にあるドロップダウン リストをクリックし、正確度カテゴリの [3 - 1908 to 1980] を選択します。
- [プランのプロパティ] ダイアログ ボックスで [OK] をクリックして、プランを作成し、演習を終了します。
- [パーセル エディタ] → [編集の終了] の順に選択し、編集セッションを終了します。編集内容を必ず保存してください。
プラン上のカーブのディメンションを見ることによって、プランで使用されているカーブのパラメータを確認することができます。プラン上のラベリングされたカーブのカーブ テーブルにカーブのディメンションが表示されることがあります。
他の属性をプラン テーブルに追加できます。追加した属性は、[プランのプロパティ] ダイアログ ボックスの [属性] タブで利用可能になります。
プランの作業を行っていない場合、パーセルはシステム デフォルトの <map> プランに保存されます。
フィーチャ テンプレートの作成
新しいパーセルを作成する前に、ファブリック パーセル ポリゴンのフィーチャ テンプレートを作成します。フィーチャ テンプレートには、フィーチャで設定される属性や、フィーチャを保存するレイヤなど、新しいフィーチャの作成に必要なすべての情報が定義されています。フィーチャ テンプレートは、編集中にいつでも追加できます。また、パーセル ライン タイプなどの既存のレイヤ シンボルを基にすることができます。
プラン Map 9000 で作成したパーセルのフィーチャ テンプレートを作成します。
- ArcMap で、[標準] ツールバーの [カタログ] ツール をクリックして、カタログ ウィンドウを開きます。
- カタログ ウィンドウで、チュートリアル データの場所に移動し、FABRIC という名前のパーセル ファブリックを展開して、ファブリックのフィーチャクラスとテーブルを表示します。
- FABRIC_Parcels フィーチャクラスを右クリックして、[プロパティ] をクリックします。
- [フィーチャクラス プロパティ] ダイアログ ボックスで、[フィールド] タブをクリックし、フィールドのリストを下にスクロールして、最初の空の行に新しいフィールド名を入力します。フィールド名として「PlanName」を入力し、[データ タイプ] を [Text] に設定します。
- [OK] をクリックしてフィールドを追加し、[フィーチャクラス プロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。
- カタログ ウィンドウを閉じるか、固定します。
- ArcMap に戻って、[パーセル エディタ] → [編集の開始] の順に選択し、編集セッションを開始して、フィーチャ テンプレートを作成します。
- コンテンツ ウィンドウで、パーセル サブレイヤを右クリックし、[フィーチャの編集] をポイントして、[フィーチャ テンプレートの整理] をクリックします。
- [新規テンプレート] コマンドをクリックします。
- Parcels サブレイヤをオンにして、[新規テンプレート作成ウィザード] ダイアログ ボックスの [完了] をクリックします。
- リストの 2 つめの Parcels テンプレートを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [テンプレート プロパティ] ダイアログ ボックスで、テンプレートの名前を「Plan_Map9000」に変更します。[Type] フィールドに「24」、[Accuracy] フィールドに「3」、[PlanName] フィールドに「Map 9000」を入力します。
- [OK] をクリックして、テンプレート プロパティを適用します。[フィーチャ テンプレートの整理] ダイアログ ボックスが開きます。
- 編集セッションを保存して、演習を終了します。
ArcMap では編集セッション中以外でのみ新しいフィールドを追加できます。
新しいパーセルの作成
上の演習で作成したプランに新しいパーセルを作成し、パーセル ファブリック レイヤに結合します。作成するパーセルがすでにチュートリアル データに存在するため、新しいパーセルを作成する前に、既存のパーセルをファブリックから結合解除し、削除します。
- 必要に応じて、編集セッションを開始します。
- [パーセル エディタ] ツールバーの [パーセル フィーチャの選択] ツール をクリックし、マップ内のパーセル 97 を右クリックして、[結合解除] をクリックします。
- 新しいパーセルをファブリック レイヤに追加するエリアにズームします。
- [パーセル エディタ] → [プラン ディレクトリ] の順に選択して [プラン ディレクトリ] ダイアログ ボックスを開きます。
- 上の演習で作成したプラン(Map 9000)を右クリックし、[新しいパーセル] をクリックします。
- マップ内のどこかをクリックして、パーセル トラバースの始点を追加します。
- [パーセルの詳細] ダイアログ ボックスで、[プロパティ] タブがアクティブであることを確認します。
- [パーセルの詳細] ダイアログ ボックスで、[プロパティ] タブの [テンプレート] ボタンをクリックし、[フィーチャ テンプレートの選択] ダイアログ ボックスで Plan_Map9000 テンプレートを選択します。[OK] をクリックします。
- パーセルの [Name] フィールドに「97」を入力します。
- [パーセルの詳細] ウィンドウで [ライン] タブをクリックし、パーセル トラバースの入力を開始します。
- ライン グリッドで、[テンプレート] フィールドをクリックし、パーセル トラバースの最初のラインで Frontage テンプレートを選択します。
- [Bearing] フィールドに「32-30-0-2」(SE 四分円方位角のショートカット)、[Distance] フィールドに「69.00」と入力します。Enter キーを押して最初のラインを作成します。
- 2 番目のトラバース ラインで、ライン テンプレートを Boundary に設定し、[Bearing] の値に「57-30-0-3」(SW)、および [Distance] の値に「114.00」を入力します。
- 3 番目のトラバース ラインでは、ライン テンプレートを Boundary のままにし、[Bearing] の値に「32-30-0-4」(NW)、および [Distance] の値に「69.00」を入力します。
- 最後のトラバース ラインで、テンプレートを Boundary のままにし、[Bearing] の値に「57-30-0-1」(NW)、および [Distance] の値に「114.00」を入力します。
- [パーセルの詳細] ダイアログ ボックスで、[保持して結合] コマンド をクリックして、パーセルを保存し、ファブリックへのパーセルの結合を開始します。
- [パーセルの結合] ダイアログ ボックスが表示されたら、新しい、分離しているパーセルをドラッグし、結合ラインを簡単に確立できるような位置に配置します。
- [パーセルの結合] ダイアログ ボックスの [結合リンクの作成] ツール をクリックし、結合するパーセルの左上のポイントおよび対応するファブリック ポイントを囲むボックスをドラッグし、最初の結合リンクを作成します。
- ステップ 18 を繰り返して、結合するパーセルの右下のポイントを結合します。
- [パーセルの結合] ダイアログ ボックスの [自動結合] をクリックして、残りの結合ラインを検出します。
- [パーセルの結合] ダイアログ ボックスで [OK] をクリックして、結合を完了します。
- 編集セッションを保存して、演習を終了します。
[パーセル エクスプローラ] ウィンドウが表示されない場合は、[パーセル エディタ] ツールバーの [パーセル エクスプローラ] ツール をクリックします。
パーセルを結合解除する代わりに削除するには、マップ内のパーセルを右クリックして、[削除] をクリックします。結合されていないパーセルを [パーセル エクスプローラ] ウィンドウで右クリックし、[削除] をクリックして削除することもできます。
プランを使用しない場合は、システムのデフォルト プランである <map> プランを右クリックします。<map> がすべてのパーセルの関連プランになります。
[パーセルの詳細] ウィンドウが表示されない場合は、[パーセル エディタ] ツールバーの [パーセルの詳細] ツール をクリックします。
マップ内の既存のポイントを始点としてクリックすることもできます。マップ内の既存のポイントにスナップする場合は、パーセルを作成したら、そのパーセルを結合してファブリックに接続する必要があります。
特に編集しない限り、始点と終点が自動的に設定されます。始点または終点を編集する場合は、トラバース ライン グリッドの残りの始点と終点をチェックし、編集する必要があります。
距離値の後にアスタリスク(*)を入力するのは、これが最後のトラバース ラインであること、およびラインの終点がそのトラバースの始点と同じ 1 であることを示すためです。
[変更を保持] コマンド をクリックして、結合されていないパーセルとして保存することもできます。[パーセル エクスプローラ] ウィンドウで、パーセルを右クリックして [結合] をクリックし、いつでもパーセルをファブリックに結合することができます。
パーセルの結合は、分離したパーセルまたはパーセルのグループのパーセル ポイントを、パーセル ファブリックの対応するポイントに一致させる対話的なプロセスです。
[パーセルまたはパーセル グループの結合] ツール を使用して、手動で結合するパーセルのポイントにスナップし、対応するファブリック ポイントにスナップして結合リンクを作成することもできます。
結合残差は、結合するパーセルのポイントと、パーセル ファブリック内の対応するポイントの間の変換から計算されます。2 つのポイントのみを結合する場合は、ヘルマート変換が使用されます。3 つ以上のポイントを結合する場合は、最小二乗変換が使用されます。別のポイントを結合するたびに、結合残差、縮尺、および回転角度が再計算されます。
結合残差は、結合するパーセルが周囲のファブリックにどれだけよく適合するかを示します。結合プロセス中に [パーセルの結合] ダイアログ ボックスで [閉じる] をクリックし、いつでも結合をキャンセルすることができます。キャンセルすると、パーセルは非結合として保存され、[パーセル エクスプローラ] ウィンドウに結合されていないパーセルとして表示されます。