00062: データ フレームに、エンタープライズ ジオデータベースへの同じ接続を使用していないデータがあります
このエラーは、次のことを示しています。
- [フィーチャ アクセス](フィーチャ サービス)を備えたマップ サービスを公開中に、データ フレームに、別のエンタープライズ ジオデータベースを参照しているレイヤまたはスタンドアロン テーブルが含まれており、データ フレーム内で参照されているジオデータベースの少なくとも 1 つが ArcGIS Server に登録されています。
- トランザクションをサポートする [WFS](WFS-T)ケーパビリティを備えたマップ サービスを公開中に、データ フレームに、別のエンタープライズ ジオデータベースを参照しているレイヤまたはスタンドアロン テーブルが含まれており、データ フレーム内で参照されているジオデータベースの少なくとも 1 つが ArcGIS Server に登録されています。
- SDS(Spatial Data Server)での公開中に、データ フレームに、別のエンタープライズ ジオデータベースまたはエンタープライズ データベースを参照しているレイヤまたはスタンドアロン テーブルが含まれています。
ソース エンタープライズ ジオデータベース(Spatial Data Server で公開しようとしている場合はエンタープライズ ジオデータベース)がすでにサーバに登録されている場合でもこの解析ツールが実行されることがあります。この理由は、ソース エンタープライズ ジオデータベースを参照するレイヤまたはスタンドアロン テーブルで使用されている接続プロパティ(ユーザ名、パスワード、バージョンなど)が、サーバに登録されているエンタープライズ ジオデータベースの接続プロパティに一致しないためです。このような場合は、エンタープライズ ジオデータベースを登録するだけではなく、このジオデータベースへの接続も登録します。登録は、個別の接続ごとに必要とされます。
たとえば、デフォルトと v1 の 2 つのバージョンを持つ DB1 という名前のエンタープライズ ジオデータベースがあり、デフォルト バージョンを使用する DB1 への接続のみを登録するとします。v1 バージョンをポイントするレイヤまたはスタンドアロン テーブルを含むマップを公開しようとしているときに、この DB1 への接続を登録していない場合は、この解析ツールが実行されます。また、ジオデータベースへのそれぞれの接続に別々の名前を使用している場合にもこの状況が発生します。
解決策
- フィーチャ サービスおよび WFS-T の場合
- サービスで使用できるようにしたいすべてのデータセットを、ArcGIS Server に登録されているエンタープライズ ジオデータベースの 1 つにコピーまたは移動します。
- すべてのデータを単一のエンタープライズ ジオデータベース内に格納したら、レイヤのデータ ソースの全部が同じデータベース接続を使用してこのジオデータベースをポイントするようにそのデータ ソースを設定します。
ヒント:サーバによって管理されたデータベースとしてエンタープライズ ジオデータベースを登録できます。これを行うと、公開時にデータがこのジオデータベースにコピーされます。これを正常に機能させるには、元のドキュメントで参照されるすべてのデータ ソースを ArcGIS Server に登録しないでください。公開前に、これらのフォルダ パスまたはデータベースをすべて登録解除する必要があります。すでに ArcGIS Server に登録済みのソースを参照しているデータは、サーバによって管理されたデータベースにコピーされません。
- SDS の場合
- レイヤが参照しているデータセットを、SDS 接続の種類別にサポートされている単一のエンタープライズ ジオデータベースまたは単一の標準エンタープライズ データベースにコピーまたは移動します。SDS 接続の種類別にサポートされているデータベースについては下記の表をご参照ください。
- すべてのデータを単一のエンタープライズ ジオデータベースまたは単一の標準エンタープライズ データベース内に格納したら、レイヤのデータ ソースの全部がこの単一のエンタープライズ ジオデータベースをポイントするようにそのデータ ソースを設定します。
追加情報
フィーチャ サービスおよび WFS-T サービスでは、サービスに含まれるすべてのレイヤおよびスタンドアロン テーブルが、単一接続を使用してエンタープライズ ジオデータベースを参照し、また、そのジオデータベースが ArcGIS Server に登録されている必要があります。
SDS サービスでは、サービスに含まれるすべてのレイヤおよびスタンドアロン テーブルが、単一接続を使用してエンタープライズ ジオデータベースまたは標準エンタープライズ データベースを参照している必要があります。SDS でサポートされているデータ ソースには、エンタープライズ ジオデータベースとジオデータベース以外の標準エンタープライズ データベースの両方が含まれます。SDS 接続は Java または .NET のいずれかになります。これらの SDS 接続の種類では、それぞれ固有のエンタープライズ データ ソースがサポートされています。
.NET | Microsoft SQL Server Windows Azure SQL データベース |
Java | PostgreSQL Oracle IBM DB2 および Spatial Extender |
フィーチャ サービスのオーサリングの詳細、WFS サービスのオーサリングの詳細、および SDS(Spatial Data Server)サービスのオーサリングの詳細