リプレゼンテーションに関する FAQ
リプレゼンテーションに関する一般的な質問
リプレゼンテーションとは何ですか?
リプレゼンテーションとはフィーチャクラスのプロパティで、フィーチャをシンボル表示する方法についての情報を格納します。フィーチャクラスは複数のリプレゼンテーションをサポートするので、異なるマップでフィーチャの表示を変えることができます。
マップにはどのようにしてリプレゼンテーションを描画すればよいですか?
ソース フィーチャクラスと関連付けられているリプレゼンテーションを使用して、レイヤをシンボル表示することができます。
リプレゼンテーションはシンボルで構成されるのですか?
いいえ、正確には違います。リプレゼンテーションは、表示ジオメトリおよびそのジオメトリを描画するためのシンボルを生成するリプレゼンテーション ルールのコレクションです。
リプレゼンテーション ルールと標準シンボルの違いは何ですか?
標準シンボルとは異なり、リプレゼンテーション ルールは、空間ジオメトリとは異なるダイナミック フィーチャ ジオメトリを作成できます。リプレゼンテーション ルールは、空間シンボルのリプレゼンテーション コントロール ポイントと呼ばれる頂点を使用して制御できます。また、リプレゼンテーション ルールは、ルールに対するフィーチャ固有のオーバーライドをサポートできます。
リプレゼンテーションには別のタイプのレイヤが必要ですか?
いいえ。レイヤのタイプには変更はありません。リプレゼンテーションは、リプレゼンテーションを持つフィーチャクラスを指し示す標準レイヤをシンボル表示する 1 つの方法です。
リプレゼンテーションはデータ タイプですか?
いいえ。リプレゼンテーションは、フィーチャクラスのプロパティです。リプレゼンテーションの情報は、追加のフィーチャクラス フィールドおよびジオデータベース システム テーブルに格納されます。
リプレゼンテーション シンボルはどのように管理すればよいですか?
リプレゼンテーション シンボルは、リプレゼンテーション ルールで定義されています。ルールの構造は、フィーチャクラスのプロパティとして、またはリプレゼンテーションで描画されたレイヤのプロパティを使用して管理できます。レイヤから作業するときは、レイヤのプロパティを変更するだけでなく、ソース フィーチャクラス自体を変更しているということを理解しておくことが重要です。このようにして行った変更は、そのフィーチャクラス リプレゼンテーションを参照する他のマップにも反映されます。
リプレゼンテーションを使用するにはシンボル設定を行ったデータを初めに使う必要がありますか?
必要ありませんが、シンボル設定をしたデータを初めに使うことをお勧めします。
ArcCatalog または ArcMap でリプレゼンテーション ルールを一から作成することができます。リプレゼンテーション ルールの定義と標準シンボルの定義の違いは、リプレゼンテーション ルールは、よりインテリジェントにフィーチャを描画し、描画の前にジオメトリを動的に変更でき、レイヤではなくフィーチャクラスに関連付けられることです。
別の方法として、既存のマップ上でシンボルが設定されたレイヤをソース フィーチャクラスに対する一連のリプレゼンテーション ルールに直接変換することで、リプレゼンテーションを利用することができます。このようにすると、すでに定義してあるシンボルを再度設定する手間を省くことができます。新しいシンボル仕様で新しいマップを作成する場合は、最初にレイヤのシンボル設定をするというワークフローに従う必要はありません。
フィーチャクラスにリプレゼンテーション ルールを追加するとどうなりますか?
新しいリプレゼンテーションを追加するたびに、2 つのフィールドがフィーチャクラスに追加されます。デフォルトの名前が付いたルール ID フィールドとオーバーライド フィールドが追加されます。ルール ID フィールドは、リプレゼンテーション ルールを各フィーチャに関連付け、オーバーライド フィールドは、リプレゼンテーション ルールに対するフィーチャ固有の例外を保持します。
リプレゼンテーション ルールをフィーチャに割り当てるにはどうすればよいですか?
リプレゼンテーション ルールは、ルール ID フィールドによってフィーチャにリンクされます。ルール ID フィールドは、コード値ドメインを含む整数フィールドです。リプレゼンテーション内の各ルールには、固有の整数と名前が設定されています。編集セッションで [リプレゼンテーション プロパティ] ウィンドウを使用するか、または [リプレゼンテーション ルールの計算(Calculate Representation Rule)] ジオプロセシング ツールを使用して、このフィールドの値を計算するだけで、リプレゼンテーション ルールをフィーチャに適用できます。
自分のデータを使用してリプレゼンテーション シンボルを制御できますか?
はい、フィールドの割り当てを使用して行うことができます。リプレゼンテーション ルールの各プロパティ、ジオメトリック エフェクト、およびマーカー配置スタイルを、フィーチャクラスの明示的なフィールドに割り当てることができます。
以下のフィールド タイプがフィールドの割り当てに使用されます。
- 数値プロパティ: Float および Double
- ドロップダウン リスト プロパティ: Short Integer および Long Integer
- チェックボックス プロパティ: Short Integer、Long Integer、Text
- カラー スウォッチ プロパティ: BLOB
フィーチャのリプレゼンテーション ジオメトリは空間ジオメトリとは異なりますか?
異なる場合があります。リプレゼンテーション ルールは、ジオメトリを動的に変更するジオメトリック エフェクトを含むことができ、さらにはジオメトリ タイプを切り替えることもできます。また、フィーチャ ジオメトリを編集して結果を格納し、リプレゼンテーション シンボルだけがアクセスできるようにすることもできます。空間ジオメトリには影響ありません。
フィーチャ リプレゼンテーションを標準の編集ツールで変更できますか?
はい。標準の編集ツールを使用して、フィーチャを選択して編集できます。フィーチャのジオメトリに対する変更は、ジオメトリ編集時の振舞いの設定により、Shape フィールドまたはオーバーライド フィールドに格納されます。
リプレゼンテーションが設定されていないフィーチャをリプレゼンテーション編集ツールで変更できますか?
いいえ、できません。[リプレゼンテーション] ツールバーのツールは、リプレゼンテーションによって描画されている選択可能なフィーチャ レイヤに対してのみアクセスできます。
マルチユーザ環境でのリプレゼンテーションの使用
カートグラフィック リプレゼンテーションは、異なる ArcSDE ジオデータベース編集環境(バージョン対応、バージョン未対応、ベース テーブルに保存)ではどのように振舞いますか?
フィーチャクラス リプレゼンテーションは、関連付けられているフィーチャ タイプと同じように振舞います。
リプレゼンテーションは Oracle で機能しますか?DB2、Informix、UNIX では?
すべてで動作します。
リプレゼンテーションはレプリケーションで機能しますか?
はい。複製するデータにリプレゼンテーションがある場合は、リプレゼンテーションも複製されます。あるレプリカのフィーチャにシンボルを適用して同期させると、相対レプリカのフィーチャにもシンボルが適用されます。ただし、レプリカ作成後のリプレゼンテーションの変更はサポートされていません。たとえば、リプレゼンテーションに新しいシンボルが追加され、レプリカのフィーチャに適用されるケースでは、そのフィーチャを同期させると、相対レプリカには新しいシンボルが存在しないので、相対レプリカでは不明のシンボルで描画されます。また、同じ ID を持つ異なるシンボルが相対レプリカに追加されることもあります。その場合、同期によって追加されたフィーチャは、相対レプリカでは正しくないシンボルで描画されます。
他のデータ タイプでのリプレゼンテーションの使用
リプレゼンテーションは 3D で機能しますか?
- ArcGlobe では、ラスタ化されたフィーチャのシンボルに対してリプレゼンテーションを使用できます。ベクタ化されたフィーチャのシンボルに対しては、リプレゼンテーションを使用できません。
- ArcScene では、リプレゼンテーションはサポートされていません。
リプレゼンテーションは ArcGIS Publisher および ArcReader で機能しますか?
はい。リプレゼンテーションを *.pmf ファイルにパブリッシュし、ArcReader で表示できます。
Esri Production Mapping はリプレゼンテーションでどのように機能しますか?
Esri Production Mapping(以前は PLTS for ArcGIS と呼ばれていました)の Visual Specifications コンポーネントのリリース 9.2 以降は、多数のレイヤ間でのリプレゼンテーションの体系的な管理を追加し、フィーチャ属性とリプレゼンテーション ルールの間のリンクを維持することで、リプレゼンテーションの機能を拡張します。