スライス(Slice) (Spatial Analyst)
サマリ
入力セルの値の範囲を、等間隔または等面積となるゾーンまたは自然分類に基づいて切り直すか再分類します。
使用法
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[スライス(Slice)] は、正規分布しているデータで最適に機能します。使用する入力ラスタ データが偏っていると、予想または指定したクラスの一部が出力結果に含まれない場合があります。
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環境マスクが設定されている場合、マスクされているセルは出力スライス ラスタで値が NoData になります。
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スライスの方法に EQUAL_AREA を使用する場合は、必ずしもすべての出力ゾーン(クラス)でセルの数(つまり、エリア)が等しくなるとは限らず、近い値にすらならない場合があります。これは、入力値の性質と指定したゾーンの数に基づく本質的な結果です。結果が望ましくない場合は、ゾーンの数を減らすか、統計的な変換(たとえば、対数や平方根など)を適用して、もう一度試すことができます。
構文
パラメータ | 説明 | データ タイプ |
in_raster |
再分類対象の入力ラスタ。 | Raster Layer |
number_zones | 入力ラスタを再分類するゾーンの数。 スライスの方法が EQUAL_AREA の場合は、それぞれのゾーンにほぼ同じ数のセルが含まれるように、定義した数のゾーンが出力ラスタに生成されます。 EQUAL_INTERVAL を使用する場合は、それぞれのゾーンに出力ラスタで等しい値の範囲が含まれるように、定義した数のゾーンが出力ラスタに生成されます。 NATURAL_BREAKS を使用する場合は、それぞれのゾーンにクラスの閾値で決定した数のセルが含まれるように、定義した数のゾーンが出力ラスタに生成されます。 | Long |
slice_type (オプション) |
入力ラスタの値を切り直す方法。
| String |
base_output_zone (オプション) |
出力ラスタ データセットの最小のゾーン値を定義します。 デフォルト値は 1 です。 | Long |
戻り値
名前 | 説明 | データ タイプ |
out_raster |
出力再分類ラスタ。 出力は常に整数タイプになります。 | Raster |
コードのサンプル
入力ラスタを、データに内在する自然なグループに基づいて 5 つのクラスに再分類します。
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
outslice = Slice("elevation", 5, "NATURAL_BREAKS")
outslice.save("C:/sapyexamples/output/elev_slice")
入力ラスタを、データに内在する自然なグループに基づいて 10 のクラスに再分類します。
# Name: Slice_Ex_02.py
# Description: Slices a range of values of the input cells of a raster by
# zones of equal interval or equal area.
# Requirements: Spatial Analyst Extension
# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
# Set environment settings
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
# Set local variables
inRaster = "elevation"
numberZones = 10
baseOutputZone = 5
# Check out the ArcGIS Spatial Analyst extension license
arcpy.CheckOutExtension("Spatial")
# Execute Slice
outSlice = Slice(inRaster, numberZones, "NATURAL_BREAKS", baseOutputZone)
# Save the output
outSlice.save("C:/sapyexamples/output/outslice")