World Elevation サービスのFAQ

注意:

ベータ版利用上の注意: World Elevation サービスへのアクセスは制限されています。サービスをご利用になる場合は、Esri ベータ コミュニティの World Elevation Services ベータ プログラムにサイン アップしてください。

elevation サービスを利用できるクライアント ソフトウエア アプリケーションの種類は？

• ArcGIS Software（10.0 以降）を接続してイメージ サービスを利用することができます。
• 標準プロトコルと互換の Web アプリケーション、たとえば Esri のオープン REST ならびに SOAP 規格に加えて、OGC 規格（WMS はすべてのサービスが対象、WCS は限定したサービスが対象）があります。
• メタデータのサービスを容易に表示するには、Web ブラウザを使うことができます。

World Elevation サービスの表示と使用

World Elevation サービスにクライアント ソフトウェアを接続するには、Esri グローバル アカウントを使用した認証（ログインおよびパスワード）が必要です。一部には、これらのサービスの認証を正しく処理しないクライアントソフトウェアもあります。以下の手順を参照して、ArcGIS Desktop、ArcGIS Online マップ ビューア、ArcGIS Explorer Desktop でサービスに接続します。

ArcMap 内での接続

手順:

1. ArcMap を開きます。
2. カタログ ウィンドウを開きます。
3. カタログ ウィンドウで、[GIS Servers] を展開し、[ArcGIS Server サーバの追加] をダブルクリックします。
4. [GIS サービスを使用する] を選択し、[次へ] をクリックします。
5. [サーバの URL] に「http://elevation.arcgisonline.com/arcgis/services」と入力し、Esri グローバルの [ユーザ名] と [パスワード] を入力し、[完了] をクリックします。

   カタログ ウィンドウに、さまざまな World Elevation サービスを格納する WorldElevation フォルダが表示されます。

   World Elevation Services（BETA）グループのメンバーでない場合、これらのサービスにアクセスできません。サービスをご利用になる場合は、Esri ベータ コミュニティの World Elevation Services ベータ プログラムにサイン アップしてください。

ArcGIS Online マップ ビューアでの接続

手順:

1. ArcGIS.com に移動し、サイン インします。
2. ウィンドウの上部にある [グループ] をクリックします。
3. グループのリストから [World Elevation Services（BETA）] をクリックします。

   これが表示されない場合は、グループに参加していないということです。サービスをご利用になる場合は、Esri ベータ コミュニティの World Elevation Services ベータ プログラムにサイン アップしてください。

4. イメージ サービスにアクセスするには、イメージ サービスとして特定されたものを探します。
5. [開く] 矢印をクリックし、[ArcGIS.com マップ ビューアで開く] をクリックします。
6. Web ビューアが開き、セキュリティ警告が表示されます。[いいえ] をクリックします。

   [はい] を選択すると、イメージ サービスを表示できません。

7. サイン インするよう求められます。Esri グローバル アカウントとパスワードを入力します。

   イメージ サービスが Web ビューアに読み込まれます。

ArcGIS Explorer Desktop 内での接続

手順:

1. ArcGIS Explorer Desktop を起動します。
2. [ホーム] タブで、[マップ] → [コンテンツの追加] → [GIS Servers] の順にクリックします。
3. [サーバ] テキスト ボックスで、World Elevation サービスの URL「http://elevation.arcgisonline.com/arcgis/services」を入力します。
4. ユーザ名とパスワードを入力して [次へ] をクリックします。
5. サービスのディレクトリからサービスを選択して、[サービスを追加] をクリックします。

   新しいレイヤがコンテンツ ウィンドウに表示されます。

   一部のサービスは、SlopeMap や Hillshade などの標高データの視覚化に使用されます。標高データ値が必要な場合は、DSM、DTM、DTMEllipsoidal、または TopoBathy を使用します。

6. データが標高データ値である場合、ArcGIS Explorer Desktop を 3D モードに変更することで、3D ビューとして使用できます。
   1. [ホーム] タブで、[マップ] → [2D/3D] → [3D 表示] の順にクリックします。
   2. コンテンツ ウィンドウで標高レイヤを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
   3. [レイヤ タイプ] ノードをクリックし、[標高ソースとして使用] をクリックします。
   4. [OK] をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。

サービスを利用するために費用がかかりますか？

イメージ サービスは非商用目的や、開発およびテストを目的とする場合は無料でご利用いただけます。データは多くのパブリック ドメイン データ ソースによるもので、たとえば、GMTED からは 1 km 解像度のもの、SRTM からは 90 メートル解像度のもの、USGS NED データなどです。イメージ サービスを商用でお使いになりたい場合は、http://www.esri.com/legal/pdfs/e-800-termsofuse.pdf にある Web サービスと API の利用条件をご参照ください。

実際の標高値にアクセス可能ですか？それとも小さい写真だけにアクセス可能ですか？

イメージ サービスは標高値ときれいな画像の両方へのアクセスを提供します。分析のためのイメージ サービスは実際の値へのアクセス、視覚化のためのイメージ サービスは格好の良い画像へのアクセスと区別されます。「各イメージ サービスの詳細についてのイメージ サービス テーブル」をご参照ください。

標高データはどこから来ていますか？

Esri の World Elevation サービスのソース データは、表にまとめてあるように、さまざまな権威あるソースから来ています。詳細については、オンライン メタデータをご参照ください。

ソース	データ	推定セル サイズ（m）
www.oregonmetro.gov	Portland LIDAR DEM	0.9
www.intermap.com	Intermap DEM	4.6
www.usgs.gov	NED 2, 1, 1/3rd, 1/9th Arc Second DEM	62 - 3.1
www.usgs.gov www.cgiar-csi.org www.nasa.gov	SRTM DEM	93
www.usgs.gov	GMTED DEM	232
www.bodc.ac.uk	GEBCO Bathymetry	928
earth-info.nga.mil	EGM2008	4638

データ ソース

標高データの空間解像度とはなんですか？

標高データは、異なる解像度と地理空間範囲における、複数のソースで構成されています。詳細については上記の表をご参照ください。

データの精度はどの程度ですか？

ArcGIS Online の World Elevation サービスは、ほとんどがパブリック ドメインなデータ（狭い範囲、現在ではインターマップとオレゴン メトロを除きます）が元になっています。たとえば、USGS NEDによって、USA は 31 メートル（1 秒角）と10.3 メートル（1/3 秒角）の解像度のデータでカバーされており、一部で 3.1 メートル（1/9 秒角）の解像度のエリアもあります。ところが、精度はいくつかの要因で変わります:

• データ ソースによる場合 - アクセスするデータセットによります。たとえば、およそ 400,000 分の 1 のスケールでは、サーバは SRTM データを返します
• 地域による場合 - 一部のデータは複数のソース（たとえば GMTED や GEBCO）からまとめられていて、元のソースの場所によって、精度は変化します。

個々のラスタ データセットの精度メタデータは、一部のケースで利用可能です（今後のリリースで増加予定です）。現在のところ、すべての NED 10.3 メタデータのようなメタデータは、全データセットだけと決められています。

データセットの属性テーブルを検索する場合、LE90 と CE90 のフィールドは線形誤差（垂直）と円形誤差（水平）を推定したものを示します。

海抜高さと楕円体高さの違いは何ですか？

海抜高度は、ジオイド モデル サーフェスに対する標高値です。ジオイドは、局所的な海抜に近くなります。ジオイドも、比較的滑らかな数学的サーフェスですが、重力の局所的な差異により、変動が楕円体よりはるかに大きくなります。従来の（衛星を使用しない）調査方法の場合、すべての計測はジオイド（局所的な海抜）に対して行われます。

• 楕円体の高さは通常、GPS データに基づくアプリケーションや衛星画像のオルソ補正に使用されます。一方、航空写真は、外部評定要素に使用される測地基準系に応じて、いずれかに使用できます。外部評定要素は、海抜高度（投影のコントロールが地上局のデータを使用して生成された場合）または楕円体（空中の GPS + IMU など）です。後者の場合、オルソ補正処理をサポートするために、楕円体の地表の高さが必要になります。
• 海抜高度は通常、調査、水文解析、農業、および土地管理に使用されます。

傾斜を画面（デスクトップまたはオンライン マップ）に読み込むと、画面が真っ黒になります。これは正常ですか？

混乱させるかもしれませんが、これは World Elevation Slope イメージ サービスが非常に小さい縮尺（例: 全世界や全大陸の表示）の場合は正常です。Slope イメージ サービスは 0 から 90 度までの数値を返し、視覚化を目的としていません。

ArcMap のレイヤ プロパティを変更して、（荒れた地形を強調し、ランドマークを特定できるように）ヒストグラムをストレッチすることでコンテキストの情報を提供できますが、ベースマップや Slope Map イメージ サービスを追加するほうが優れた方法です。

また、小縮尺（1:250,000 未満）では、スクリーン上の単一ピクセルをリサンプルした空間解像度は、傾斜の概念が多少無意味なものになります。Esri は小縮尺でのこのようなサービスを無効にすることを検討していますが、画面が白くなる場合も同様にユーザを混乱させます。傾斜の実用的な視覚化が必要な場合は、World Elevation Slope Map イメージ サービスを使用し、数値が必要な場合には、World Elevation Slope Map イメージ サービスを大縮尺で使用します。

エクスポートの時にエラーが生じたり、黒い画像になるのはなぜですか？

World Elevation サービスは、エクスポートできる画像のサイズを 4000 x 4000 ピクセルに制限しています。ArcGIS 10.0 SP4 以降では、この制限を超えた領域をエクスポートしようとすると、エラー メッセージが表示されます。ところが、ArcGIS 10.0 SP4 以前のバージョンを使用していると、エクスポートできますが、黒い画像になります。

[ラスタ サイズ（行、列）] テキスト ボックスの [エクスポート] ダイアログ ボックスでサイズを確認できます。オプションが選択されていなくても、推定値がこのテキスト ボックスに設定されます。

数値を変更するには、図を使ってイメージ サービスにクリックするために、範囲を変更することができます。または、たとえば [セル サイズ] あるいは [ラスタ サイズ] といったダイアログ ボックスの他のパラメータを変更することもできます。

[ラスタ サイズ] を変更する時には、[スクエア] をオンにして、[セル サイズ] の寸法を同じに保ちます。