幾何補正関数
ジオメトリック プロセスは、センサ定義とテレイン モデルに基づいてオルソ補正された画像を作成します。
オルソ補正の詳細については、「ラスタ データセットのオルソ補正の基礎」をご参照ください。
この関数に対する入力は次のとおりです。
- 入力ラスタ
- 定数 Z
- DEM
この関数は、ラスタ データに RPC(有理多項式係数)が設定されている場合に使用することができます。DEM(デジタル標高モデル)がない場合は、[定数 Z] の値を指定することができます。DEM がある場合は、[DEM を使用] チェックボックスをオンにします。
DEM を使用する場合
モザイク データセット内に含まれる DEM またはラスタ カタログに格納された DEM をラスタ データセットとして使用するか、出力が DEM のモザイク データセットを使用することができます。
Z 係数
標高値を変換する際に使用される縮尺係数。縮尺係数は 2 つの目的のために使用されます。1 つは、標高単位(メートルやフィートなど)をデータセットの水平座標単位(フィート、メートル、度)に変換すること、もう 1 つは、視覚的な効果のために高さ強調を追加することです。
フィートからメートルへ、またはその逆へ変換するには、下の表をご参照ください。たとえば、DEM の標高単位がフィートであり、モザイク データセットの単位がメートルの場合、0.3048 を使用して標高単位をフィートからメートルへ変換します(1 フィート = 0.3048 メートル)。
これは、標高単位がメートルの地理データ(緯度/経度座標を使用した GCS_WGS 84 の DTED など)を使用している場合にも役立ちます。この場合は、メートルから度に変換する必要があります(0.00001、下記参照)。度変換の値は近似です。
変換元 | 変換先 | ||
---|---|---|---|
フィート | メートル | 度 | |
フィート | 1 | 0.3048 | 0.000003 |
メートル | 3.28084 | 1 | 0.00001 |
高さ強調を適用するには、変換係数に強調係数を掛ける必要があります。たとえば、標高およびデータセットの座標がどちらもメートルで、10 倍だけ強調したい場合、縮尺係数は、単位変換係数(表から 1.0)に垂直強調係数(10.0)または 10 を掛けた値になります。別の例として、標高がメートルでデータセットが地理(度)の場合は、単位変換係数(0.00001)に 10 を掛けて 0.0001 が得られます。
Z 値のオフセット
DEM の標高値に追加されるベース値。この値を使用して、海水位を基準としない標高値をオフセットします。
ジオイド
オルソ幾何補正プロセスで地球を球体ではなくジオイドと見なす場合は、[ジオイド] チェックボックスをオンにします。これにより、ジオイド(EGM96)補正が Z 値に適用されます。
ジオデータ変換の整合チェック
[ジオデータ変換] ボタンをクリックすると、ラスタ データに適用されるジオメトリック変換に固有の情報を表示するウィンドウが開きます。