ST_Raster を使用する SQL 関数の概要
データベースの SQL(Structured Query Language)と、ST_Raster タイプと共にインストールされた特定の関数を使用して、ジオデータベースに格納された ST_Raster データを処理できます。
SQL は、データベース管理システム(DBMS)に格納されたデータを選択し操作するときに使用される標準化された言語です。ST_Raster タイプを Oracle、PostgreSQL、または Microsoft SQL Server 内のジオデータベースにインストールしたときに、特定の SQL 関数とタイプがジオデータベース管理者のスキーマに作成されます。SQL およびこれらの関数とタイプを使用して、データを検索および編集できます。
関数の名前は DBMS の実装によって異なります。Oracle と SQL Server の場合、関数は ST_Raster または ST_PixelData オブジェクトのメンバ メソッドです。PostgreSQL の場合、関数は PL/SQL パッケージ レベルで実装された SQL 関数です。SQL Server で関数を使用するときは、関数名の大文字/小文字はここで示したとおりに指定する必要があります。Oracle または PostgreSQL で使用する場合、すべて小文字でも、すべて大文字でも、大文字小文字を混在させても問題ありません。
ST_Raster 関数を使用するときは、どのデータベースでもジオデータベース管理者のスキーマで関数を修飾する必要があります。ほとんどの場合、これは sde. です。ただし、SQL Server データベースの場合は、管理者スキーマ名として dbo. で修飾する場合があります。
このトピックの最後にある表に、同等の関数を示します。この表は、以下のように構成された特定の ST_Raster SQL 関数のリファレンス トピックにリンクしています。
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定義
関数の説明
- 構文
関数で使用する正しい構文
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戻り値のタイプ
関数を実行したときに返されるデータのタイプ
- パラメータ
関数の引数の一部として指定できる変数値または値のリスト
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例
特定の関数を使用するシナリオのサンプル
Oracle と SQL Server の関数 | PostgreSQL の関数 |
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ST_PixelData.getValueByLoc(SQL Server のみ) | |
setvalue | |
ST_Raster.getValueByLoc(SQL Server のみ) | |
ST_Raster_Util.checkLibraryVersion(Oracle のみ) | |
ST_Raster_Util.getLibraryVersion(Oracle のみ) | |