トラッキング レイヤの作成(Make Tracking Layer) (Tracking Analyst)
サマリ
このツールは、時系列データを含むフィーチャクラスまたはレイヤからトラッキング レイヤを作成します。
使用法
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このツールを使用するには、入力フィーチャクラスまたは入力レイヤが、日付と時刻の情報を保持する単一の時間フィールドを持つ必要があります。そのフィールドのタイプは Text、Short、Long、Float、Double、または Date でなければなりません。時間フィールドのデータ タイプが date の場合、このツールは自動的に形式を検出します。時間フィールドのデータ タイプが date 以外の場合、時間フィールドの形式(そしておそらく時間フィールドの text データ タイプのための他の情報)がデータ値を正しく解析するために必要とされます。
選択した時間フィールドが text、short、long、float、double の場合、時間フィールドの形式はサポートされている時間フィールド形式のリストから選択するか、またはカスタムの時間フィールド形式を定義して、カスタムの日付や時間値をテキスト フィールドに変換することができます。テキスト フィールドのカスタム形式の詳細については、「文字列の時間値を日付形式に変換する」をご参照ください。
可能であれば、このツールで date データ タイプの時間フィールドを使用することをお勧めします。[時間フィールドの変換(Convert Time Field)] ジオプロセシング ツールは、このツールを実際に使用する前に、入力フィーチャクラスまたはレイヤ内に日付フィールドを作成するために使用することができます。
フィーチャクラスまたはレイヤが、2 つの別々のテキスト フィールドに日時に関する情報を含む場合には、情報を 1 つのテキスト フィールドに結合するために、[日付と時間フィールドの結合(Concatenate Date and Time Fields)] ツールを、実際にこのツールを使用する前に、使用することができます。
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出力トラッキング レイヤのためのトラック ID フィールドの指定は、オプションです。
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このツールにより、出力トラッキング レイヤに使用するストレージ ポリシーを指定することができます。デフォルト設定では、出力トラッキング レイヤをメモリに格納しますが、出力トラッキング レイヤをディスク上に格納するオプションを選択すると、トラッキング レイヤをより大きなデータセットから作成することができます。出力レイヤをディスク上に格納することを選択して、時間フィールドがテキストまたは数値データ タイプの場合には、サポートされている時間フィールド形式のみ使用可能です。
構文
パラメータ | 説明 | データ タイプ |
in_features |
入力フィーチャクラスまたはレイヤ。 | Feature Layer |
out_layer |
作成するトラッキング レイヤの名前。新しく作成されたトラッキング レイヤを、入力としてフィーチャ レイヤを受け取るジオプロセシング ツールへの入力として使用することができます。 | Feature Layer |
time_zone | 入力フィーチャクラスのデータが記録されたタイム ゾーン。システムでサポートされる利用可能なタイム ゾーンのリストに対して、ツール ダイアログ ボックスを開いて、このドロップダウンを展開することができます。タイム ゾーンをパラメータとして入力する場合、適切な Microsoft Time Zone ID のローカライズされていない文字列表現を使用して、すべてのスペースをアンダースコア文字で置き換えなければなりません。たとえば、米国の Pacific time zone に対する適切な文字列表現は、「Pacific_Standard_Time」です。「NO_TIME_ZONE」を使用して、出力トラッキング レイヤにタイムゾーンがないように指定することができます。 | String |
adjusted_for_dst | データにタイム ゾーンを選択する場合、このパラメータは、入力時間フィールドのデータ値がサマータイムに合わせて調整された上で記録されたかどうかを指定します。
| Boolean |
storage_policy | 出力トラッキング レイヤに使用するストレージ ポリシーを決定します。
| String |
start_time_field |
日時に関する情報を含む、入力フィーチャクラスまたはレイヤのフィールド。このツールを使用する際には、日付と時間の情報は同じフィールドに含まれ、フィールドのデータ タイプは、Short、Long、Float、Double、Text、Date でなければなりません。 | Field |
time_field_format (オプション) | 時間フィールドのデータ タイプが Date 以外である場合、このパラメータは、時間フィールドのデータ値を変換するのに使用される形式を決定します。形式の例を次に示します。
時間フィールドのデータ タイプが Text の場合、標準 Esri テキスト時間形式を使用するか、またはカスタム形式を指定するかのいずれかを選ぶことができます。ただし、ストレージ ポリシーに KEEP_ON_DISK を指定した場合には、カスタム形式は使用できません。時間フィールドのデータ タイプが数値(Short、Long、Float、Double)の場合、標準 Esri 数値時間形式のみを使用することができます。時間フィールドのデータ タイプが Date である場合には、このパラメータは必要ありません。 | String |
locale_id (オプション) | 時間フィールドのデータ タイプが Text である場合、このパラメータは、時間フィールドのデータ値を変換するのにどのロケールを使用するかを決定します。データ タイプが Text 以外のすべての時間フィールドに、このパラメータは必要ありません。ロケールが何も入力されないと、オペレーティング システムの現在のロケールが使用されます。システムによってサポートされた使用可能なロケールのリストを表示するには、ツール ダイアログ ボックスを開いて、このドロップダウンを展開します。ロケールをパラメータとして入力する場合、Microsoft によって割り当てられるロケール ID(LCID)のみを使用することが推奨されます。これは、1033 のような long integer として入力することができます。また "01033-English_(United_States)"のような、ロケールの完全な文字列表現をパラメータとして入力することもできますが、スペースをアンダースコア文字で置き換えなければなりません。 | Long |
am_designator (オプション) |
時間フィールドのデータ タイプが Text で、時間形式が時間マーカー("t" または "tt")を含む 12 時間の時計表示である場合、このパラメータは時間フィールドのデータ値に AM を指定する文字("t")または("tt")を決定します。何も入力されないと、選択したロケールに対してデフォルトの指定子 「午前」が使用されます。データ タイプが Text 以外のすべての時間フィールドに、このパラメータは必要ありません。 | String |
pm_designator (オプション) |
時間フィールドのデータ タイプが Text で、時間形式が時間マーカー("t" または "tt")を含む 12 時間の時計表示である場合、このパラメータは時間フィールドのデータ値に PM を指定する文字("t")または("tt")を決定します。何も入力されないと、選択したロケールに対してデフォルトの指定子「午後」が使用されます。データ タイプが Text 以外のすべての時間フィールドに、このパラメータは必要ありません。 | String |
track_id_field (オプション) |
出力トラッキング レイヤのトラックにフィーチャをグループ化するのに使用されるデータ値を含むフィールドフィールドのデータ タイプには、Short、Long、Float、Double、Text、OID があります。 | Field |
コードのサンプル
このサンプルでは、時間フィールドのフィールド タイプが date であるフィーチャクラスで、ツールをどのように実行するかを示します。このサンプルでは、Tracking Analyst のチュートリアル データを使用します。
import arcpy
arcpy.CheckOutExtension("tracking")
inputGDB = "C:/arcgis/ArcTutor/Tracking Analyst/Simple/Hurricanes.gdb/atlantic_hurricanes_2000"
timezone = "Eastern_Standard_Time"
arcpy.MakeTrackingLayer_ta( inputGDB, "Hurricanes", timezone, "ADJUSTED_FOR_DST", "COPY_ALL_TO_MEMORY", "Date_Time")
このサンプルでは、時間フィールドが標準の Esri 形式のデータを含むテキストであるシェープファイルで、ツールをどのように実行するかを示します。
import arcpy
arcpy.CheckOutExtension("tracking")
inputShapefile = "C:/vehicles/trains.shp"
timezone = "Central_Standard_Time"
arcpy.MakeTrackingLayer_ta( inputShapefile, "trains_layer", timezone, "ADJUSTED_FOR_DST", "COPY_ALL_TO_MEMORY", "text_date", "yyyy-MM-dd HH:mm:ss")
このサンプルでは、時間フィールドがカスタム形式のデータを含むテキストであるシェープファイルで、ツールをどのように実行するかを示します。この例では、出力トラッキング レイヤのトラック ID フィールドも指定します。
import arcpy
arcpy.CheckOutExtension("tracking")
inputShapefile = "C:/vehicles/planes.shp"
timezone = "Central_Standard_Time"
arcpy.MakeTrackingLayer_ta( inputShapefile, "planes_layer", timezone, "ADJUSTED_FOR_DST", "COPY_ALL_TO_MEMORY", "cust_date", "MM/dd/yyyy HH:mm:ss", 1033,"AM", "PM", "EVENTID" )
このサンプルでは、時間フィールドが標準の Esri 形式のデータを含む数値タイプであるシェープファイルで、ツールをどのように実行するかを示します。
import arcpy
arcpy.CheckOutExtension("tracking")
inputShapefile = "C:/vehicles/trains.shp"
timezone = "Central_Standard_Time"
arcpy.MakeTrackingLayer_ta( inputShapefile, "trains_layer", timezone, "ADJUSTED_FOR_DST", "COPY_ALL_TO_MEMORY", "num_date", "yyyyMMdd")