ネットワーク空間ウェイトの作成(Generate Network Spatial Weights) (空間統計解析)

ライセンス レベル:BasicStandardAdvanced

サマリ

ネットワーク データセットを用いて空間ウェイト マトリックス ファイル(*.swm)を作成し、基礎となるネットワーク構造におけるフィーチャの空間関係を定義します。

ネットワーク空間ウェイトの作成の詳細

Generate Network Spatial Weights illustration

使用法

構文

GenerateNetworkSpatialWeights_stats (Input_Feature_Class, Unique_ID_Field, Output_Spatial_Weights_Matrix_File, Input_Network, Impedance_Attribute, {Impedance_Cutoff}, {Maximum_Number_of_Neighbors}, {Barriers}, {U-turn_Policy}, {Restrictions}, {Use_Hierarchy_in_Analysis}, {Search_Tolerance}, {Conceptualization_of_Spatial_Relationships}, {Exponent}, {Row_Standardization})
パラメータ説明データ タイプ
Input_Feature_Class

フィーチャ間のネットワーク空間関係を評価する対象のポイント フィーチャクラス。

Feature Class
Unique_ID_Field

入力フィーチャクラスのフィーチャごとに異なる値を持つ整数フィールド。

Field
Output_Spatial_Weights_Matrix_File

作成したネットワーク空間ウェイト マトリックス(SWM)ファイルの絶対パス。

File
Input_Network

入力フィーチャクラス内のフィーチャ間の空間関係を定義するネットワーク データセット。

Network Dataset Layer
Impedance_Attribute

分析でインピーダンスとして使用するコスト単位の種類。

String
Impedance_Cutoff
(オプション)

[逆(Inverse)] または [固定(Fixed)] の空間リレーションシップのコンセプトについてのカットオフ値を指定します。この値は [インピーダンス属性] パラメータで指定した単位で入力します。

値をゼロにすると、閾値が適用されません。このパラメータを空欄のままにすると、入力フィーチャクラスの範囲とフィーチャ数に基づきデフォルトの閾値が計算されます。

Double
Maximum_Number_of_Neighbors
(オプション)

各フィーチャについて特定する最大近傍数を表す整数。

Long
Barriers
(オプション)

ブロックされている交差点、道路の閉鎖、事故現場、ネットワーク沿いで移動がブロックされているその他の場所を表すフィーチャをもつポイント フィーチャクラスの名前。

Feature Layer
U-turn_Policy
(オプション)

オプションの U ターン規制を指定します。

  • ALLOW_UTURNS(U ターンを許可)どこでも U ターンできます(デフォルト)。
  • NO_UTURNS(U ターンを規制)ナビゲーション中の U ターンは禁止されます。
  • ALLOW_DEAD_ENDS_ONLY(行き止まりのみ許可)行き止まり(つまり、一方向のジャンクション)の場合にのみ U ターンが認められます。
String
Restrictions
[Restriction,...]
(オプション)

規制のリスト。空間関係の計算に適用する規制をオンにします。

String
Use_Hierarchy_in_Analysis
(オプション)

分析に階層を使用するかどうかを指定します。

  • USE_HIERARCHY(階層を使用)ヒューリスティック パス アルゴリズムにネットワーク データセットの階層属性を使用して解析速度を上げます。
  • NO_HIERARCHY(階層を使用しない)正確なパス アルゴリズムを使用します。階層属性がない場合、このオプションは分析に影響を与えません。
Boolean
Search_Tolerance
(オプション)

ネットワーク データ セットについて入力フィーチャクラスのフィーチャを特定するときに使用する検索閾値。このパラメータには、計算値、および許容値の単位が含まれます。

Linear unit
Conceptualization_of_Spatial_Relationships
(オプション)

各空間関係に関連付けられる加重をどのように指定するかを指定します。逆(INVERSE)の場合は、遠いフィーチャほど近いフィーチャよりも加重が小さくなります。固定(FIXED)の場合、ターゲット フィーチャのインピーダンス カットオフ内のフィーチャは近傍(加重 1)であり、ターゲット フィーチャのインピーダンス カットオフ外のフィーチャは近傍ではありません(加重 0)。

String
Exponent
(オプション)

INVERSE の空間リレーションシップのコンセプトの計算のためのパラメータ。標準的な値は 1 または 2 です。ウェイトは、この指数値が上昇するにつれ、距離とともに下降速度が増します。

Double
Row_Standardization
(オプション)

設計のサンプリングや適用される集約方式のためにフィーチャの分布に偏りがあると考えられる場合は、行を標準化することをお勧めします。

  • ROW_STANDARDIZATION空間ウェイトは行で標準化されます。各ウェイトは行の合計で除されます。
  • NO_STANDARDIZATION空間ウェイトの標準化は適用されません。
Boolean

コードのサンプル

GenerateNetworkSpatialWeights(ネットワーク空間ウェイトの作成)の例(Python ウィンドウ)

次の Python ウィンドウ スクリプトは、GenerateNetworkSpatialWeights(ネットワーク空間ウェイトの作成)ツールの使用方法を示しています。

import arcpy
arcpy.env.workspace = "c:/data"
arpcy.GenerateNetworkSpatialWeights_stats("Hospital.shp", "MyID","network6Neighs.swm", "Streets_ND","MINUTES", 10, 6, "#", "ALLOW_UTURNS","#", "USE_HIERARCHY", "#", "INVERSE", 1,"ROW_STANDARDIZATION")
GenerateNetworkSpatialWeights(ネットワーク空間ウェイトの作成)の例(スタンドアロン Python スクリプト)

次のスタンドアロン Python ウィンドウのスクリプトは、GenerateNetworkSpatialWeights(ネットワーク空間ウェイトの作成)ツールの使用方法を示しています。

# Create a Spatial Weights Matrix based on Network Data 

# Import system modules
import arcpy

# Set the geoprocessor object property to overwrite existing output
arcpy.gp.overwriteOutput = True

# Check out the ArcGIS Network Analyst エクステンションextension (required for the Generate Network Spatial Weights tool)
arcpy.CheckOutExtension("Network")

# Local variables...
workspace = r"C:\Data"

try:
    # Set the current workspace (to avoid having to specify the full path to the feature classes each time)
    arcpy.env.workspace = workspace

    # Create Spatial Weights Matrix based on Network Data 
    # Process: Generate Network Spatial Weights... 
    nwm = arcpy.GenerateNetworkSpatialWeights_stats("Hospital.shp", "MyID",
                        "network6Neighs.swm", "Streets_ND",
                        "MINUTES", 10, 6, "#", "ALLOW_UTURNS",
                        "#", "USE_HIERARCHY", "#", "INVERSE",
                        1, "ROW_STANDARDIZATION")

    # Create Spatial Weights Matrix based on Euclidean Distance
    # Process: Generate Spatial Weights Matrix... 
    swm = arcpy.GenerateSpatialWeightsMatrix_stats("Hospital.shp", "MYID",
                        "euclidean6Neighs.swm",
                        "K_NEAREST_NEIGHBORS",
                        "#", "#", "#", 6) 

    # Calculate Moran's Index of Spatial Autocorrelation for 
    # average hospital visit times using Network Spatial Weights 
    # Process: Spatial Autocorrelation (Morans I)...       
    moransINet = arcpy.SpatialAutocorrelation_stats("Hospital.shp", "VisitTime",
                        "NO_REPORT", "GET_SPATIAL_WEIGHTS_FROM_FILE", 
                        "EUCLIDEAN_DISTANCE", "NONE", "#", 
                        "network6Neighs.swm")

    # Calculate Moran's Index of Spatial Autocorrelation for 
    # average hospital visit times using Euclidean Spatial Weights   
    # Process: Spatial Autocorrelation (Morans I)...       
    moransIEuc = arcpy.SpatialAutocorrelation_stats("Hospital.shp", "VisitTime",
                        "NO_REPORT", "GET_SPATIAL_WEIGHTS_FROM_FILE", 
                        "EUCLIDEAN_DISTANCE", "NONE", "#", 
                        "euclidean6Neighs.swm")

except:
    # If an error occurred when running the tool, print out the error message.
    print arcpy.GetMessages()

環境

関連トピック

ライセンス情報

ArcGIS for Desktop Basic: 次のものが必要 Network Analyst
ArcGIS for Desktop Standard: 次のものが必要 Network Analyst
ArcGIS for Desktop Advanced: 次のものが必要 Network Analyst
9/15/2013