Informix DBTUNE のコンフィグレーション パラメータ
コンフィグレーション パラメータは、DBTUNE テーブルの parameter_name 列に格納され、データベースに格納されるデータベース オブジェクトを指定します。パラメータに対応する値は DBTUNE の config_string 列に格納され、データベース内でのオブジェクトの格納方法を指定します。パラメータとそのコンフィグレーション文字列は、コンフィグレーション キーワードによって DBTUNE テーブルでグループ化されます。キーワードとパラメータ名の組み合わせは一意ですが、ほとんどのパラメータ名は一意ではなく、DBTUNE テーブル全体で多くのキーワードと組み合わせて何度か使用されます。
parameter_name 列の有効な値は固定なので、新しいパラメータ名を作成することはできません。同じように、config_string 列も数値または SQL 文字列のみを受け入れます。ほとんどの場合、これらの文字列は SQL の CREATE TABLE および CREATE INDEX ステートメントに付加されるため、使用する DBMS に必要な SQL 構文に一致する必要があります。
IBM Informix データベースに格納されたジオデータベースの場合、ArcGIS は以下のパラメータ名とコンフィグレーション文字列の組み合わせを使用して実行します。
- テーブルとインデックスの格納特性を設定する。
- ユーザが ArcGIS インタフェースでキーワードを使用できるようにする。
- コンフィグレーション キーワードを説明するコメントを追加する。
次の表は、Informix のジオデータベースで使用可能なすべてのコンフィグレーション パラメータのリストです。表の後には、各パラメータを機能別にグループ化した詳細な説明があります。
パラメータ名 |
説明 |
値 |
---|---|---|
A_INDEX_ROWID |
ADD テーブルの ObjectID 列のインデックス格納定義 |
CREATE INDEX パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
A_INDEX_STATEID |
ADD テーブルの sde_state_id 列のインデックス格納定義 |
CREATE INDEX パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
A_INDEX_USER |
ADD テーブルのインデックス格納定義 |
CREATE INDEX パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
A_RTREE |
ADD テーブルの R ツリー インデックス格納定義 |
CREATE INDEX パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 DBTUNE のデフォルト値は空白です。そのため、Informix のデフォルトが使用されます。この値については、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
A_STORAGE |
ADD テーブルの格納定義 |
CREATE TABLE パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
AUX_INDEX_COMPOSITE |
ラスタ AUX テーブルの複合列のインデックス格納定義 |
CREATE INDEX パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
AUX_STORAGE |
ラスタ AUX テーブルの格納定義 |
CREATE TABLE パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
B_INDEX_ROWID |
ビジネス テーブルの ObjectID 列のインデックスと、ラスタ RowID のインデックス R<N>_SDE_ROWID_UK の格納定義 |
CREATE INDEX パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
B_INDEX_TO_DATE |
インデックス R<登録 ID>_sde_todate を作成するための格納パラメータ情報(履歴管理の際に履歴テーブルを更新するために使用) |
CREATE INDEX パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
B_INDEX_USER |
ビジネス テーブルのユーザ インデックスの格納定義 |
CREATE INDEX パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
B_RTREE |
ビジネス テーブルの R ツリー インデックス格納定義 |
CREATE INDEX パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 DBTUNE のデフォルト値は空白です。そのため、Informix のデフォルトが使用されます。この値については、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
B_STORAGE |
ビジネス テーブルとラスタ属性テーブルの格納定義 |
CREATE TABLE パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
BLK_INDEX_COMPOSITE |
ラスタ BLK テーブルの複合列のインデックス格納定義 |
CREATE INDEX パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
BLK_LOB_STORAGE |
ラスタ ブロック データの格納場所を指定できます |
CREATE TABLE パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
BLK_STORAGE |
ラスタ BLK テーブルの格納定義 |
CREATE TABLE パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
BND_INDEX_COMPOSITE |
ラスタ BND テーブルの複合列のインデックス格納定義 |
CREATE INDEX パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
BND_INDEX_ID |
ラスタ BND テーブルの RID 列のインデックス格納定義 |
CREATE INDEX パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
BND_STORAGE |
ラスタ BND テーブルの格納定義 |
CREATE TABLE パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
COMMENT |
コメントに使用される行 |
最大 2,048 文字までのコメントを記述できます。 |
D_INDEX_DELETED_AT |
DELETE テーブルの sde_deleted_at 列のインデックス格納定義 |
CREATE INDEX パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
D_INDEX_ STATE_ROWID |
DELETE テーブルの sde_states_id 列および sde_deletes_row_id 列のインデックス格納定義 |
CREATE INDEX パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
D_STORAGE |
DELETE テーブルの格納定義 |
CREATE TABLE パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
LD_INDEX_DATA_ID |
Sde_logfile_data の格納定義 |
CREATE INDEX パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
LD_INDEX_ROWID |
Sde_logfile_data テーブルと sde_logpool<sde_id> テーブルの sde_rowid 列のインデックス格納定義 |
CREATE INDEX パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
LD_STORAGE |
Sde_logfile_data テーブルと sde_logpool<sde_id> テーブルの格納定義 |
CREATE TABLE パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
LF_INDEXES |
Sde_logfiles テーブルの列のインデックス格納定義 |
CREATE INDEX パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
LF_STORAGE |
Sde_logfiles テーブルの格納定義 |
CREATE TABLE パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
MAX_CACHED_CURSORS |
キャッシュ カーソルの最大数 |
0 以上 0 = 無効 デフォルト値は 80 です。 |
MVTABLES_MODIFIED_INDEX |
Mvtables_modified インデックス格納定義 |
CREATE INDEX パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
MVTABLES_MODIFIED_TABLE |
Mvtables_modified テーブルの格納定義 |
CREATE TABLE パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
RAS_INDEX_ID |
ラスタ RAS テーブルの RID インデックスの格納定義 |
CREATE INDEX パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
RAS_STORAGE |
ラスタ RAS テーブルの格納定義 |
CREATE TABLE パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
S_STORAGE |
smart BLOB sbspace を表す |
CREATE TABLE パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
SESSION_INDEX |
ArcSDE セッションベースおよびスタンドアロンのログ ファイルのインデックス格納定義 |
CREATE INDEX パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
SESSION_STORAGE |
ArcSDE セッションベースおよびスタンドアロンのログ ファイル テーブルの格納定義 |
CREATE TABLE パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
SESSION_TEMP_TABLE |
Informix のジオデータベースでは使用されません |
0 |
STATE_LINEAGES_TABLE |
State_lineages テーブルの格納定義 |
CREATE TABLE パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
STATES_INDEX |
ステート テーブルの格納定義 |
CREATE INDEX パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
STATES_TABLE |
ステート テーブルの格納定義 |
CREATE TABLE パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
UI_NETWORK_TEXT |
関連するコンフィグレーション キーワードが ArcGIS ユーザ インタフェースに表示されることを示すユーザ インタフェース パラメータ(ネットワーク設定の説明が含まれます)。 |
最大 2,048 文字の説明 |
UI_TERRAIN_TEXT |
関連するコンフィグレーション キーワードが ArcGIS ユーザ インタフェースに表示されることを示すユーザ インタフェース パラメータ(テレイン設定の説明が含まれます。) |
最大 2,048 文字の説明 |
UI_TEXT |
関連するコンフィグレーション キーワードが ArcGIS ユーザ インタフェースに表示されることを示すユーザ インタフェース パラメータ(関連する非コンポジット コンフィグレーション キーワードの説明が含まれます。) |
最大 2,048 文字の説明 |
UI_TOPOLOGY_TEXT |
ArcGIS ユーザ インタフェースに表示される、関連するコンフィグレーション キーワードを説明するためのユーザ インタフェース パラメータ(トポロジ設定の説明が含まれます。) |
最大 2,048 文字の説明 |
USE_EXCLUSIVE_LOCKING |
ジオデータベース圧縮中に使用する排他ロック |
TRUE または FALSE |
VERSIONS_INDEX |
バージョン インデックスの格納定義 |
CREATE INDEX パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
VERSIONS_TABLE |
バージョン テーブルの格納定義 |
CREATE TABLE パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
XML_DOC_LOB_STORAGE |
sde_xml_doc<n> テーブルの xml_doc 列における XML ドキュメントの格納およびアクセス情報 |
LOB データが格納される Smart BLOB space の名前 <SBLOBspace_name> を提供します |
XML_DOC_STORAGE |
sde_xml_doc<n> テーブルの格納定義 |
CREATE TABLE パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
XML_DOC_VAL_LOB_STORAGE |
sde_xml_doc<n> テーブルの xml_doc_val 列における XML ドキュメント コンテンツの格納およびアクセス情報 |
LOB データが格納される Smart BLOB space の名前 <SBLOBspace_name> を提供します |
XML_IDX_FULLTEXT_PARAMS |
使用している DataBlade Module が必要とする、セカンダリ アクセス方法のパラメータと値の組み合わせをカンマで区切ったリスト デフォルト(XML_IDX_FULLTEXT_TYPE の下で設定) は Basic Text Search(BTS)です。XML_IDX_FULLTEXT_TYPE を設定して Excalibur Text Search(ETX)を使用する場合、XML_IDX_FULLTEXT_PARAMS を変更して、ETX の有効な文字セットとフレーズ サポート設定を使用する必要があります。詳細については、Excalibur Text Search DataBlade Module のユーザーズ ガイドをご参照ください。 |
delete='deferred' |
XML_IDX_FULLTEXT_STORAGE |
テキスト インデックスが格納される smart BLOB space または Extspace を示します |
このパラメータにデフォルト値はありません。 BTS DataBlade モジュールを使用する場合、smart BLOB space または Extspace(BTS full-text index が作成されます)に記録している名前を指定します。詳細については、BTS DataBlade モジュールのドキュメントをご参照ください。 ETX DataBlade モジュールを使用する場合、smart BLOB space(ETX full-text index が作成されます)に記録されている名前を指定します。詳細については、ETX DataBlade モジュールのドキュメントをご参照ください。 |
XML_IDX_FULLTEXT_TYPE |
使用するテキスト インデックスのタイプ デフォルトでは、BTS DataBlade モジュールが使用され、このパラメータのデフォルト値は bts です。ETX DataBlade モジュールを使用する場合は、このパラメータを etx に変更します。 |
bts または etx |
XML_IDX_INDEX_DOUBLE |
sde_xml_idx<n> テーブルの double_tag 列の xmlix<n>_db インデックス格納定義 |
CREATE INDEX パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
XML_IDX_INDEX_ID |
xml_idx<n> テーブルの ID 列の xmlix<n>_id インデックス格納定義 |
CREATE INDEX パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
XML_IDX_INDEX_STRING |
sde_xml_idx<n> テーブルの string_tag 列の xmlix<n>_st インデックス格納定義 |
CREATE INDEX パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
XML_IDX_INDEX_TAG |
sde_xml_idx<n> テーブルの tag_id 列の xmlix<n>_tg インデックス格納定義 |
CREATE INDEX パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
XML_IDX_STORAGE |
sde_xml_idx<n> テーブル(XML 列のインデックス テーブル)の格納定義 |
CREATE TABLE パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
XML_IDX_TEXT_TAG_STORAGE |
sde_xml_idx<n> テーブルの text_tag 列のコンテンツに関する格納およびアクセス情報(XML 列のインデックス テーブル) |
LOB データが格納される Smart BLOB space の名前 <SBLOBspace_name> を提供します |
XML_INDEX_TAGS_INDEX |
sde_xml_indexes テーブルの xml_indextags_pk インデックス格納定義 |
CREATE INDEX パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
XML_INDEX_TAGS_TABLE |
sde_xml_index_tags table テーブルの tag_name 列の xml_indextags_ix1 インデックスおよび tag_alias 列の xml_indextags_ix2 インデックスの格納定義 |
CREATE TABLE パラメータについては、Informix のドキュメントをご参照ください。 |
XML パラメータの <n> は、特定の XML 列に関連付けられた xml_column_id を表します。
パラメータの機能の説明
ビジネス テーブルとインデックス格納パラメータ
ビジネス テーブルは、ArcGIS クライアントによって作成される Informix テーブルであり、ArcSDE の sdetable 管理コマンド、または C API の SE_table_create 関数で作成することができます。
ビジネス テーブルの格納設定を定義するには、DBTUNE テーブルの B_STORAGE パラメータを使用します。
ビジネス テーブルのインデックスの作成方法を定義するインデックス パラメータは、次の 4 つです。B_INDEX_USER パラメータは、C API 関数 SE_table_create_index および sdetable コマンドの create_index 操作で作成されたカスタム インデックスの格納設定を定義します。B_INDEX_ROWID パラメータは、レジスタ テーブルの ObjectID 列(RowID とも呼ばれる)に作成されるインデックスの格納設定を定義します。レジスタ テーブルは、sdetable コマンドの alter_reg 操作、または ArcGIS for Desktop インタフェースから作成できます。B_RTREE パラメータは、空間列がビジネス テーブルに追加されたときに作成される空間列インデックスの格納設定を定義します。このインデックスは、ArcSDE の C API 関数 SE_layer_create によって作成されます。この関数は、ArcGIS がフィーチャクラスを作成するときに ArcGIS によって、または sdelayer コマンドの add 操作によって呼び出されます。B_INDEX_TO_DATE パラメータは、インデックス R<登録 ID>_sde_todate の格納を指定します。このインデックスは、ビジネス テーブルで履歴管理が有効になったときに作成され、履歴管理操作中に履歴テーブルを更新するときに使用されます。
ArcGIS によって作成されるテーブルはすべて ArcGIS に登録されます。ArcGIS によって作成されたものではないテーブルも、ArcGIS for Desktop 内からジオデータベースに登録できます。table_registry システム テーブルは、現在登録されているテーブルのリストを管理します。
ADD テーブルと DELETE テーブルの格納パラメータ
ビジネス テーブルまたはフィーチャクラスをバージョン対応登録すると、複数のユーザがオブジェクトを管理して編集できるようになります。バージョン対応登録されたビジネス テーブルには、ADD テーブルと DELETE テーブルの 2 つのテーブルが作成されます。
ユーザは適当な間隔で各自の変更内容を他のユーザの変更内容とマージし、同じフィーチャを変更したことによって発生する競合を解決します。
ADD テーブルのパラメータ
A_STORAGE パラメータは、ADD テーブルの格納設定を定義します。ADD テーブルの名前は a<n> で、<n> の部分は table_registry システム テーブルに格納されている registration ID になります。たとえば、ビジネス テーブル roads の registration ID が 10 であれば、a10 という名前の ADD テーブルが作成されます。
その他 4 つのパラメータが、ADD テーブルのインデックスの格納設定を定義します。
- A_INDEX_ROWID 格納パラメータは、バージョン対応の ObjectID 列(RowID とも呼ばれる)に作成されたインデックスの格納設定を保持します。ADD テーブルの RowID 列のインデックス名は a<n>_rowid_ix1 になります。<n> の部分は、ADD テーブルが関連付けられたビジネス テーブルの登録 ID です。
- A_INDEX_STATEID パラメータは、ADD テーブルの sde_state_id 列に作成されるインデックスの格納設定を定義します。SDE_STATE_ID 列のインデックス名は a<n>_state_ix2 になります。<n> の部分は、ADD テーブルが関連付けられているビジネス テーブルの登録 ID です。
- A_RTREE パラメータは、ADD テーブルの空間列に作成されるインデックスの格納設定を定義します。ビジネス テーブルに空間列が含まれている場合、その列とインデックスは ADD テーブルに複製されます。
- A_INDEX_USER パラメータは、ADD テーブルに作成されるカスタム インデックスの格納設定を定義します。ビジネス テーブルのカスタム インデックスは、ADD テーブルに複製されます。
DELETE テーブルのパラメータ
D_STORAGE パラメータは、DELETE テーブルの格納設定を定義します。DELETE テーブルの名前は d<n> で、<n> の部分は table_registry システム テーブルに記録されている registration ID になります。たとえば、ビジネス テーブル roads の registration ID が 10 であれば、d10 という名前の DELETE テーブルが作成されます。
その他 2 つのパラメータが、DELETE テーブルに作成されるインデックスの格納設定を定義します。
- D_INDEX_STATE_ROWID パラメータは、DELETE テーブルの sde_state_id 列と sde_deletes_row_id 列に作成される d<n>_idx1 インデックスの格納設定を定義します。
- D_INDEX_DELETED_AT パラメータは、DELETE テーブルの sde_deleted_at 列に作成される d<n>_idx2 インデックスの格納設定を定義します。
ADD テーブルと DELETE テーブルの構造の詳細と、その使用方法については、「Informix のジオデータベースのバージョン対応テーブル」をご参照ください。
ラスタ テーブルとインデックス格納パラメータ
ビジネス テーブルに追加されるラスタ列は、実際は、4 つのテーブルと 5 つのサポート インデックスから構成されるスキーマに格納されている、ラスタ データに対する外部キー参照です。
- RAS_STORAGE パラメータは、ras テーブルの CREATE TABLE ステートメントの格納設定を定義します。
- RAS_INDEX_ID パラメータは、ras テーブルのインデックスに使用される CREATE INDEX ステートメントの格納設定を保持します。BND_STORAGE パラメータは、bnd テーブルの CREATE TABLE ステートメントの格納設定を定義します。
- BND_INDEX_COMPOSITE パラメータは、bnd テーブルの複合列インデックスに使用される CREATE INDEX ステートメントの格納設定を定義します。
- BND_INDEX_ID パラメータは、bnd テーブルの rid 列インデックスに使用される CREATE INDEX ステートメントの格納設定を定義します。
- AUX_STORAGE パラメータは、aux テーブルの CREATE TABLE ステートメントの格納設定を定義します。
- AUX_INDEX_COMPOSITE パラメータは、aux テーブルの複合インデックスに使用される CREATE INDEX ステートメントの格納設定を定義します。
- BLK_STORAGE パラメータは、blk テーブルの CREATE TABLE ステートメントの格納設定を定義します。
- BLK_INDEX_COMPOSITE パラメータは、blk テーブルの複合インデックスに使用される CREATE INDEX ステートメントの格納設定を定義します。
ラスタ テーブルには、ラスタ属性テーブルという追加タイプがあります。これらのテーブルには、ラスタ内のセル値に基づく属性値が格納されます。B_STORAGE パラメータがこれらのテーブルの格納設定を定義します。これらのテーブルに、他のフィーチャクラスのビジネス テーブルと異なる格納場所を定義する必要がある場合は、ラスタ データセットおよびラスタ カタログの作成中に、ラスタ属性テーブル用の異なる格納情報を指定するラスタ キーワードを作成してください。
ラスタ属性テーブルの詳細については、「ラスタ データセットの属性テーブル」をご参照ください。カスタム コンフィグレーション キーワードの詳細については、「カスタム コンフィグレーション キーワード」をご参照ください。
ラスタの格納方法の詳細については、「Informix に格納されたジオデータベースのラスタ データセットとラスタ カタログ」をご参照ください。
XML 格納パラメータ
XML コンフィグレーション パラメータは、XML ドキュメントの追跡と格納に使用されるテーブルとインデックスの格納情報を指定する際に使用します。Informix に特有の XML コンフィグレーション パラメータとして、XML_IDX_FULLTEXT_TYPE、XML_IDX_FULLTEXT_PARAMS、XML_IDX_FULLTEXT_STORAGE の 3 つがあります。これらには、適切な値を指定する必要があります。
XML_IDX_FULLTEXT_TYPE パラメータは、使用しているフルテキスト検索の DataBlade モジュールが提供するセカンダリ インデックス アクセス方法を指定します。Excalibur Text Search DataBlade モジュールを使用している場合、このパラメータの値は次のように指定します。
XML_IDX_FULLTEXT_TYPE "etx"
Basic Text Search DataBlade モジュールを使用している場合、このパラメータの値は次のように指定します。
XML_IDX_FULLTEXT_TYPE "bts"
XML_IDX_FULLTEXT_PARAMS パラメータは、使用している DataBlade モジュールが必要とする、セカンダリ アクセス方法のパラメータと値の組み合わせをカンマで区切ったリストを指定します。Excalibur Text Search DataBlade モジュールを使用している場合、このパラメータの値は次のように指定します。
XML_IDX_FULLTEXT_PARAMS "CHAR_SET='ISO',PHRASE_SUPPORT='MAXIMUM'"
Basic Text Search DataBlade モジュールを使用している場合、このパラメータの値は次のように指定します。
XML_IDX_FULLTEXT_PARAMS "delete='deferred'"
XML_IDX_FULLTEXT_STORAGE パラメータは、フルテキスト インデックスを作成する格納領域の名前を指定します。Excalibur Text Search DataBlade モジュールを使用している場合、このパラメータの値は、次の例のように smart BLOB space に記録されている名前となります。
XML_IDX_FULLTEXT_STORAGE "sbspace2"
Basic Text Search DataBlade モジュール のバージョン 1.00(Informix Dynamic Server(IDS)バージョン 11.10 に付属)を使用している場合、このパラメータの値は、次の例のように Extspace の名前となります。
XML_IDX_FULLTEXT_STORAGE "bts_extspace"
BTS DataBlade モジュールのバージョン 2.00(IDS バージョン 11.50 に付属)を使用している場合、このパラメータの値は、前の例のように Extspace の名前となるか、次の例のように smart BLOB space に記録されている名前となります。
XML_IDX_FULLTEXT_STORAGE "sbspace2"
以下は、Excalibur Text Search DataBlade モジュールを使用しているときに、これら 3 つのコンフィグレーション パラメータの設定が一致する CREATE INDEX ステートメントの例です。
CREATE INDEX xmldoc1_txt ON sde_xml_doc1 (xml_doc_val etx_clob_ops)
USING etx ( CHAR_SET='ISO',PHRASE_SUPPORT='MAXIMUM' ) IN sbspace2
以下は、Basic Text Search DataBlade モジュールを使用しているときに、これら 3 つのコンフィグレーション パラメータの設定が一致する CREATE INDEX ステートメントの例です。
CREATE INDEX xmldoc1_txt ON sde_xml_doc1 (xml_doc_val bts_clob_ops)
USING bts ( delete='deferred' ) IN bts_extspace
次の 3 つのコンフィグレーション パラメータは、sde_xml_doc<id#> テーブルと sde_xml_idx<id#> テーブルの BLOB または CLOB を格納する smart BLOB space を Informix で指定するために使用されます。
XML_DOC_LOB_STORAGE "<SBLOBspace name>" XML_DOC_VAL_LOB_STORAGE "<SBLOBspace name>" XML_IDX_TEXT_TAG_STORAGE "<SBLOBspace name>"
これらのパラメータの値を変更して、テーブルとインデックス格納の DB スペース名を次のように指定することができます。<DBspace name> をテーブルとインデックスを格納する DB スペースの名前に置き換えてください。
XML_INDEX_TAGS_TABLE "IN <DBspace name> EXTENT SIZE 16 NEXT SIZE 16 LOCK MODE ROW" XML_INDEX_TAGS_INDEX "FILLFACTOR 90 IN <DBspace name>" XML_DOC_STORAGE "IN <DBspace name> EXTENT SIZE 16 NEXT SIZE 16 LOCK MODE ROW" XML_IDX_STORAGE "IN <DBspace name> EXTENT SIZE 16 NEXT SIZE 16 LOCK MODE ROW" XML_IDX_INDEX_ID "FILLFACTOR 90 IN <DBspace name>" XML_IDX_INDEX_TAG "FILLFACTOR 90 IN <DBspace name>" XML_IDX_INDEX_DOUBLE "FILLFACTOR 90 IN <DBspace name>" XML_IDX_INDEX_STRING "FILLFACTOR 90 IN <DBspace name>"
ログ ファイル テーブルのパラメータ
ArcSDE は、選択されたレコード セットを保持するために、ログ ファイル テーブルを使用します。ログ ファイルのパラメータは、ログ ファイルおよびログ ファイルのデータ テーブルとインデックスに適用されます。これらは「L」または「SESSION」で始まります。デフォルト値は次のとおりです。
- LF_STORAGE パラメータは、sde_logfiles テーブルの設定を定義します。
- LF_INDEXES パラメータは、sde_logfiles テーブルのインデックスの作成を定義します。
- LD_STORAGE パラメータは、sde_logfile_data テーブルと sde_logpool_<sde_id> テーブルの構成を定義します。
- LD_INDEX_DATA_ID パラメータは、sde_logfile_data テーブルの sde_logfile_data_idx2 インデックスの作成と、sde_logpool_<sde_id> テーブルの sde_logpool_<sde_id>_idx1 インデックスの作成を定義します。
- LD_INDEX_ROWID パラメータは、sde_log file_data テーブルの sde_log file_data_idx1 インデックスの作成と、sde_logpool_<sde_id> テーブルの sde_logpool_<sde_id>_idx1 インデックスの作成を定義します。
- SESSION_STORAGE パラメータは、セッションベースおよびスタンドアロンのログ ファイル テーブルの格納設定を定義します。
- SESSION_INDEX パラメータは、セッションベースおよびスタンドアロンのログ ファイル テーブルのインデックスの格納設定を定義します。
- SESSION_TEMP_TABLE パラメータは Informix データベースでは使用されません。
ジオデータベースでのログ ファイル テーブルの使用方法に関する詳細については、「Informix 用 ArcSDE ログ ファイル設定オプション」をご参照ください。
ユーザ インタフェース パラメータ
ユーザ インタフェース パラメータは「UI」で始まり、関連するコンフィグレーション キーワードを ArcGIS ユーザ インタフェースおよび ArcObjects で利用可能にするかどうかを指定します。UI_TEXT は、非コンポジット コンフィグレーション キーワードで使用されます。UI_TOPOLOGY_TEXT は、トポロジ キーワードで使用されます。UI_TERRAIN_TEXT は、テレイン キーワードで使用されます。UI_NETWORK_TEXT は、ネットワーク キーワードで使用されます。UI パラメータの使用方法については、「ArcGIS で利用可能なコンフィグレーション キーワードの作成」をご参照ください。