z/OS での DB2 のジオデータベースのアップグレード

最新バージョンの ArcGIS for Desktop をインストールする必要があります。ArcGIS 9.3 または 9.3.1 からアップグレードする場合は、ESRIUDFB JCL スクリプトを FTP を使用して z/OS コンピュータにアップロードし、実行します。続いて、Windows クライアントで [ジオデータベースのアップグレード(Upgrade Geodatabase)] ジオプロセシング ツールを実行し、ジオデータベースをアップグレードします。

手順:
  1. ジオデータベースを構成するサブシステムのバックアップを作成します。
  2. Windows クライアント コンピュータから ArcSDE をアンインストールします。
  3. Windows クライアント コンピュータに、最新リリースの ArcGIS for Desktop Standard または Advanced をインストールします。

    手順については、ArcGIS for Desktop に付属のインストール ガイドをご参照ください。

  4. ArcGIS for Desktop をインストールするときに、ESRIUDFB JCL スクリプトは、ArcGIS のインストール ディレクトリの DatabaseSupport\DB2zOS フォルダに配置されます。このファイルは次のステップで使用します。
  5. ArcGIS 9.3 または 9.3.1 からアップグレードする場合は、FTP を使用して ESRIUDFB JCL スクリプトを DB2 に読み込んで実行し、非推奨の 3 つの機能を削除します。ArcGIS 10 からアップグレードする場合は、この手順を省略できます。
  6. 次に、[ジオデータベースのアップグレード(Upgrade Geodatabase)] ツールを使用してジオデータベースをアップグレードします。
  7. [スタート] [すべてのプログラム] [ArcGIS] [ArcCatalog 10.1] をクリックして、ArcCatalogを起動します。
  8. カタログ ツリーの [Database Connections] フォルダを展開します。
  9. ジオデータベースには sde ユーザとして接続する必要があります。必要な接続ファイルが [Database Connections] 以下に存在しない場合は、[データベース接続の追加] をダブルクリックし、接続情報を入力してファイルを作成します。
    注意注意:

    ジオデータベース機能を有効化するとき、またはジオデータベースをアップグレードするときに、DSNless 接続は使用できません。

  10. カタログ ツリーで該当するジオデータベース コネクションを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
  11. [一般] タブをクリックします。

    アップグレードが必要な場合には、[ジオデータベースのアップグレード] ボタンが有効になります。

    [ジオデータベースのアップグレード] ボタンがアクティブになっていない場合は、接続元クライアントがジオデータベースと同じバージョンであるか、使用している DBMS がアップグレード可能なバージョンとしてサポートされていないか、ジオデータベースに対してダイレクト コネクションではなく ArcSDE サービス接続を使用しているか、ArcGIS for Desktop Basic クライアントから接続している可能性があります。

  12. [ジオデータベースのアップグレード] ボタンをクリックします。

    [ジオデータベースのアップグレード(Upgrade Geodatabase)] ジオプロセシング ツールが開きます。[入力ジオデータベース] テキスト ボックスには、ジオデータベースの接続情報が自動的に入力されます。

  13. 注意注意:

    [ジオデータベースのアップグレード(Upgrade Geodatabase)] ツールは、他のジオプロセシング ツールがクライアント コンピュータでバックグラウンド プロセスとして実行されている場合には、実行できません。

  14. [ジオデータベースのアップグレード(Upgrade Geodatabase)] ジオプロセシング ツールでは、[前提条件を確認] および [ジオデータベースをアップグレード] オプションをオンのままにすることをお勧めします。これにより、ジオデータベースのアップグレードを続ける前に、アップグレードを行うための前提条件を満たしているかどうかが確認されます。

    前提条件のチェックでは、ジオデータベースへの他のアクティブな接続が検出され、接続しているユーザにジオデータベースをアップグレードするための十分な権限が付与されているかどうか、およびデータベースが XML 列をサポート可能で、すべてのデータセットを開けることが確認されます。前提条件が満たされていない場合、ツールは終了します。アップグレードの手順を再度実行する前に、問題を修正する必要があります。

    確認の結果は、ジオプロセシング ツールのダイアログ ボックスで報告されます。確認(またはアップグレード)に失敗した場合、結果は GDBUpgrade.log にも書き込まれます。このファイルは、Windows XP および Server 2003 では c:\ Documents and Settings \<ユーザ名>\ Local Settings\Application Data\ESRI\<ArcGIS 製品> にあり、Windows Vista、7、または Server 2008 では c:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\ESRI\<ArcGIS 製品> にあり、Linux では <ユーザ ホーム>/.arcgis<#>/Application Data/ESRI にあります。

  15. [OK] をクリックして、チェックとアップグレードを開始します。
  16. すべてのチェックに合格した場合、ツールはアップグレードに進みます。前提条件チェックとアップグレードの状態は、ジオプロセシング ツールの進行状況を示すダイアログ ボックスに表示されます。アップグレードに失敗すると、GDBUpgrade.log に情報が書き込まれ、さらに詳細な情報が sdesetup.log に書き込まれます。sdesetup.log はシステムの TEMP ディレクトリにあります。
  17. ツールが正常に終了したら、[閉じる] をクリックして、ジオプロセシング ツールの進行状況を示すダイアログ ボックスを閉じます。

ジオデータベースが最新バージョンにアップグレードされます。

ジオデータベースのネットワーク データセット、パーセル ファブリック、またはモザイク データセットをアップグレードするには、[データセットのアップグレード(Upgrade Dataset)] ジオプロセシング ツールか Python スクリプトを使用します。

注意注意:

ネットワーク データセット、パーセル ファブリック、またはモザイク データセットのアップグレードはオプションです。ただし、これらをアップグレードしない場合、それらのデータセットの最新機能にはアクセスできません。

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9/14/2013