レイヤでの選択の作成と使用

レイヤとテーブル ビューは、ディスク上のフィーチャまたは表形式データへの便利な参照ショートカットを提供しますが、これらを [属性検索（Select Layer By Attribute）] と [空間検索（Select Layer By Location）] の選択ツールと組み合わせて使用すると、より重要な利点を得ることができます。

[属性検索（Select Layer By Attribute）] ツールは属性値に基づいてフィーチャを選択し、[空間検索（Select Layer By Location）] ツールは他のフィーチャ（同じフィーチャクラス内または別のフィーチャクラス）とのリレーションシップに基づいてフィーチャを選択します。

（フィーチャクラスまたはテーブルへのパスではなく）レイヤを入力として使用すると、選択されたフィーチャのみが使用されます。たとえば、[属性検索（Select Layer By Attribute）] が World Countries という名前のレイヤで実行され、"COUNTRY_NAME" = 'Canada' での選択を計画し、レイヤを [要約統計量（Summary Statistics）] への入力として使用して POPULATION フィールドの値を合計する場合、1 つのフィーチャ（Canada）のみが使用され、結果は 3,300 万になります。これに対し、レイヤ名ではなく、フィーチャクラスへのパス（たとえば、C:\mydata.gdb\world_countries）を使用すると、195 の全フィーチャが使用され、結果は 67 億になります。

[フィーチャのコピー（Copy Features）] ツールを使用して、新しいフィーチャクラスまたはテーブルへの選択の永続的なコピーを作成することができます。

[属性検索（Select Layer By Attribute）] ツールと [空間検索（Select Layer By Location）] ツールのダイアログ ボックスで追加と削除のオプションを使用すると、複数の空間選択と属性選択を組み合わせることができます。

ArcMap、ArcScene、ArcGlobe がなくても、Python スクリプトとモデルでレイヤとテーブル ビューおよび選択を使用することができます。そのためには、[フィーチャ レイヤの作成（Make Feature Layer）] ツールと [テーブル ビューの作成（Make Table View）] ツールを使用してレイヤまたはビューを作成し、レイヤでの選択を実行し、レイヤを他のツールへの入力として使用します。